山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミズバショウとアオイスミレ 藤垈の滝 大窪いやしの杜公園 令和3年3月17日

2021年03月18日 | 渓谷
 今年の2月23日に訪れた時にもうアオイスミレが咲き始めていた。もうそろそろ見ごろを迎えている頃だろう。訪問してみると、ミズバショウが咲き始めていた。


    藤垈の滝。滝というよりも庭園である。


    もうニリンソウが咲いていた。


    ニリンソウ。水辺の周辺に咲いている。


    大木の根元に着生していたヒメノキシノブ


    葉の先端部が円みを帯びており色がやや黄緑色。


    ミズバショウが咲き始めていた。


    この場所は植栽のもので、整然と植えられている。おそらく山梨県には自生のミズバショウは無い。


    植栽でも十分に美しいミズバショウの花


    何人かカメラマンと出会った。


    水辺に生えていたネコノメソウの仲間


    さて、このネコノメソウは何?


    マクロレンズで花を覗いてみると、緑色の萼と黄色い葯、そして雄しべは4本。これはネコノメソウだろう。


    期待していたアオイスミレはちょうど満開。しかし数は少し減ったように見える。


    この場所は賑わってアオイスミレが咲いている。


    清楚なアオイスミレの花。

 日没には少し時間があったので、今年確認したマツバランをもう一度見に行ってみる。


    笹の落ち葉に隠れていてなかなか見つからないマツバラン。


    小さな個体しか無く、前回とほとんど大きさは変わっていない。


    いちばん大きな個体。


    小さな枝が出ているが胞子嚢はまだ付いていない。成長の途中段階といった感じだ。

 この場所のマツバランはまだ胞子嚢を付けておらず、幼弱なもののように見える。どこかにもっと成熟した個体が生育しているのではないだろうか?いずれ探索調査が必要であろう。



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越野の君咲く 令和3年3月17日

2021年03月18日 | 山に咲く花
 春の恒例となっている越野の君が咲く場所を訪れてみる。例年に比べるとまだ時期は早いのだが、ソメイヨシノの花がほころび始めたので、もうそろそろ咲いている頃だろう。


    いつもとは違う場所に車を止めたら、スミレが咲いていた。タチツボスミレ?と思って近付いてみてビックリ!


    こんなところにアオイスミレが咲いているとは。


    このスゲは?ヒメカンスゲか?


    先端部の茶色い雄小穂、下に雌しべを伸ばした雌小穂。普通に生えているので経過を見て行けば答えは出てくると思う。


    光沢が鮮やかなオオイタチシダ。


    新しい葉が出て来ているようである。サクライカグマ。


    ダンコウバイが満開。


    居ました、越野の君。いつもの場所に咲いていたが、昨年よりも数が少ない。


    これも昨年と同じ場所に固まって咲いていた。


    渓谷を見下ろす越野の君


    カタクリがだいぶ増殖してきた。これは良いことなのかどうか?越野の君が負けてしまっているようにも見える。


    頑張れ、越野の君。

 個体数をカウントしているわけでは無いので正確には言えないが、昨年に比べると咲いている花は少ないように見える。しかし、まだ花を咲かせない幼弱な葉はそれなりに生えている。これは今年が外れ年なのか、それとも本当に数が減ってしまっているのか?以前にある程度の個体を確認している斜面はカタクリの葉が増えて越野の君はだいぶ少ないように見える。踏み跡がだいぶ目立っているが、この個体数の変化は自然の推移なのか、それとも人が入ることによって起こっているものなのか?これからも変化を見て行く必要がありそうである。

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イヌノフグリを探索 甲府市郊外および甲府市近傍 令和3年3月17日

2021年03月18日 | 里に咲く花
 昨年の春に初めてイヌノフグリに出会い、その花の小ささに驚いたが、同時に個体数がとても少ないことが分かってきた。ネットで調べていると、甲府市の郊外にもこの花が生育しているところがあることが分かってきた。昨年見ているのでおおよその生育環境は分かっている。先日の3月15日にも一度探しに出かけているのだが、体調不良で短時間で撤退しており見つけられなかった。今回は下見しておいた疑わしき場所をぐるりと探索して巡って来てみたいと思う。


    ソメイヨシノの蕾が膨らみ、少し咲き出している。たぶんイヌノフグリも咲き出している頃だろう。


    神社のある石垣の周辺を探索してみるが見つからない。


    神社から見る甲府の町と富士山


    階段を昇って上に行ってみる。


    トラノオシダ


    ナキリスゲだと思う。


    昨年の秋に咲いた花の実がまだ残っている。


    スゲが花を咲かせ始めていた。


    密に叢生するこのスゲは何?


    先端部の黄色いのが雄小穂と葯、下のほうの白いのが雌小穂と雌しべ。雌小穂の鱗片は赤紫色でやや長め。図鑑で調べる限りではヒカゲスゲではないかと思う。


    農道脇の畑の石垣。こんな石垣の隙間にイヌノフグリは好んで生育しているはずだが・・・。


    しかし、この場所はオオイヌノフグリの天下。イヌノフグリは見つからず。


    荒れ地に普通に生えているトウダイグサ。


    公園になっているこの場所はどうだろうか?


    かりんの実が落ちている。石垣を一段ずつ探索したが探し物は見つからず。


    ではこの田んぼの中の石垣はどうだろう?


    ホトケノザ


    オオイヌノフグリの天国

 2時間半ほど畑、田んぼ、公園と、石垣のある場所を不審者の如く探し回ったが残念ながら発見出来なかった。水も食料も持たずに探索に来たのでそろそろ疲れてきた。住宅地を通って車に戻る途中、民家の石垣の隙間を見たら探し物のイヌノフグリが数株だけだが生えていた。


    田畑の石垣が怪しいと思っていたのだが、見つかったのは民家の石垣の間。


    狭い範囲にほんの数株だけ生えていた。


    イヌノフグリ


    個体も花も小さくて単なる雑草にしか見えない。


    なんとか出会うことは出来た。


    接写型マクロレンズで撮影。小さすぎて撮影には一苦労である。


    ホトケノザのお花畑。見つかってくれて一安心。

 なんとか発見は出来たが、おそらく他の場所にもっと生育しているはずである。とにかく小さな花なので見落とした可能性も十分にある。機会を見ていずれ再探索してみたいと思う。

 では、昨年発見した甲府市近傍に生育しているイヌノフグリはどうであろうか?場所はだいぶ離れているが見に行ってみる。


    生育している石垣は草むしりされた後だった。イヌノフグリが入っていないかどうか草を分けて見てみるが、大丈夫そうである。


    居ました、イヌノフグリ。大きな葉は全てホトケノザで、小さいほうの葉がイヌノフグリ。


    石垣の間から這うように茎を伸ばして花を咲かせている。


    小さな花。まだ咲き始めたばかりである。


    この場所も全部で10個体ほどしか生育していない。茎は地面を這うように伸びる。


    小さな花


    マクロ接写


    別株


    マクロ接写しトリーミング

 オオイヌノフグリは普通にたくさん見かけるが、このイヌノフグリは小さくて見つけにくいうえに生育場所も個体数も限られており、山梨県ではなかなか見ることが出来ない花である。いつ無くなってもおかしくないような石垣の隙間を好んで生育しており、今後が心配な花である。今年も出会えることが出来て良かったと思う。

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