予定では南部町の渓谷でネコノメソウの仲間を探すか、あるいはそろそろ咲いているであろう甲斐の姫君を見に行くはずだった。ところが、身延町まで行くと雨が降り出してしまう。空は真っ黒な雲が覆い、通り雨では無さそうである。天気予報を見ると、気圧の谷が通り過ぎて大気の状態が不安定となり、南に行くほど天候が悪いようである。川を覗き込んでみると、前日の雨で増水しており渓谷の散策は難しそうに見える。一旦は目的の林道に入って進んでみるが、山に近付くほど雨脚が強くなり散策は難しそうである。途中で引き返して目的地を変更、別の林道脇で見つけてあるカンアオイを見に行ってみる。ちょうど本日花の中を見るための新兵器イヤースコープが届いたばかりで、それも試してみたい。

目的地を変更、以前に見つけてあった林道脇に咲くカンアオイを見に行く。左上の花は花弁が傷んで千切れている。

千切れた花のほうを見てみると、真直ぐに伸びる雌しべが残っていた。カンアオイで間違いない。

しっかりしたほうの花を覗き込んでみる。

リングライト付き接写型マクロレンズ。この花は中が覗き込み易く、中央に寄って並んでいる雌しべの先端部が見える。

新兵器のイヤースコープで覗き込んでみる。見えるには見えるがレンズの性能が悪く、解像度はいまいち。しかし、2つ割れした雌しべの先端は見える。

別の株。

花はしっかりしているが左の花は痛んで花弁が割れている。

接写型マクロレンズで覗き込んでみる。タコの足のような雌しべが見えるが、真直ぐなのか曲がっているのかは良く分からない。

角度を変えて撮影。タコ足状に雌しべが伸びている。どうなっているのだろう?

イヤースコープで中を見てみるが、やはり同じように見える。

申し訳ないが、壊れ始めているほうの花の一部を取り除いて中を見せてもらう。やや外向きに開いて真直ぐに雌しべが伸びていて、根元に雄しべが付いている。

これを正面から見ると・・・なるほど。真っ直ぐな雌しべも開き気味になっていると覗き込んだ時に曲がっているかのように見えることが分かる。
以前にこの株を撮影した時は雌しべが曲がっていると判断してカギガタアオイだろうと思っていた。しかし、雌しべが開き気味になっている個体では一部だけ見ると曲がっているように見えることがこれで分かった。次からは接写型マクロレンズとイヤースコープを駆使すれば、おそらく判別が可能であろうと思う。ではカギガタアオイはどうなのだろうか?円蔵院に見に行ってみる。

円蔵院のカギガタアオイ。この個体はかろうじて花がしっかりしている。

接写型マクロレンズ。外向きに曲がっている雌しべが見える。

イヤースコープで覗いてみる。曲がっているのが分かるのだが、イヤースコープを手持ちで撮影すると画像がブレまくる。

別の個体

花の中はもうつぶれていた。
カギガタアオイも接写型マクロレンズとイヤースコープである程度は判別可能になったが、いずれは1個だけ花に犠牲になってもらって中を見せてもらおうと思っている。もう少し個体数が多い場所を探さなければならない。

2週間ほどでずいぶん様変わりするスゲの仲間。

黄色い雄しべや白い雌しべはもう消えていて結実してきている。

たぶんヒメカンスゲで間違いないと思うが・・・?

目的地を変更、以前に見つけてあった林道脇に咲くカンアオイを見に行く。左上の花は花弁が傷んで千切れている。

千切れた花のほうを見てみると、真直ぐに伸びる雌しべが残っていた。カンアオイで間違いない。

しっかりしたほうの花を覗き込んでみる。

リングライト付き接写型マクロレンズ。この花は中が覗き込み易く、中央に寄って並んでいる雌しべの先端部が見える。

新兵器のイヤースコープで覗き込んでみる。見えるには見えるがレンズの性能が悪く、解像度はいまいち。しかし、2つ割れした雌しべの先端は見える。

別の株。

花はしっかりしているが左の花は痛んで花弁が割れている。

接写型マクロレンズで覗き込んでみる。タコの足のような雌しべが見えるが、真直ぐなのか曲がっているのかは良く分からない。

角度を変えて撮影。タコ足状に雌しべが伸びている。どうなっているのだろう?

イヤースコープで中を見てみるが、やはり同じように見える。

申し訳ないが、壊れ始めているほうの花の一部を取り除いて中を見せてもらう。やや外向きに開いて真直ぐに雌しべが伸びていて、根元に雄しべが付いている。

これを正面から見ると・・・なるほど。真っ直ぐな雌しべも開き気味になっていると覗き込んだ時に曲がっているかのように見えることが分かる。
以前にこの株を撮影した時は雌しべが曲がっていると判断してカギガタアオイだろうと思っていた。しかし、雌しべが開き気味になっている個体では一部だけ見ると曲がっているように見えることがこれで分かった。次からは接写型マクロレンズとイヤースコープを駆使すれば、おそらく判別が可能であろうと思う。ではカギガタアオイはどうなのだろうか?円蔵院に見に行ってみる。

円蔵院のカギガタアオイ。この個体はかろうじて花がしっかりしている。

接写型マクロレンズ。外向きに曲がっている雌しべが見える。

イヤースコープで覗いてみる。曲がっているのが分かるのだが、イヤースコープを手持ちで撮影すると画像がブレまくる。

別の個体

花の中はもうつぶれていた。
カギガタアオイも接写型マクロレンズとイヤースコープである程度は判別可能になったが、いずれは1個だけ花に犠牲になってもらって中を見せてもらおうと思っている。もう少し個体数が多い場所を探さなければならない。

2週間ほどでずいぶん様変わりするスゲの仲間。

黄色い雄しべや白い雌しべはもう消えていて結実してきている。

たぶんヒメカンスゲで間違いないと思うが・・・?