山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キバナハナネコノメを訪問 令和3年3月27日

2021年03月30日 | 渓谷
 山梨県県南部の渓谷に咲くキバナハナネコノメだが、別の渓谷にもあるのではないかと探索しているが未だひとつの渓谷沿い以外は見つかっていない。今年も一度下見に行っていて、その時はまだ蕾だったがいよいよ見ごろを迎えていると花仲間から連絡が入った。さらに、少し変わった色の花が見つかったらしい。さっそく見に行ってみる。


    満開のキバナハナネコノメ。この花はハナネコノメのように密集しては咲かないようである。


    渓谷沿いに咲いたキバナハナネコノメ。


    ノーマルな黄色。


    ちょっと変わっているのがこの花。


    クリーム色のキバナハナネコノメ


    さらに変わっているのがこの花


    少し黄色い部分があるが、ほぼ真っ白なキバナハナネコノメ。普通のハナネコノメソウと区別が出来ない。

 今まで見て廻ってきた渓谷では、キバナハナネコノメと普通の白いハナネコノメが一緒に咲いている場所は無く、おそらくこの場所の白いハナネコノメはキバナノハナネコノメの白花と見るのが妥当ではないかと思う。ではクリーム色の花はどうなのだろうか?交雑なのか、それとも中途半端に色が薄くなったものなのか?分からないことが多いが、学者ではないのであまり深く追求しようとは思っていない。


    面白いものを見せていただきました。


    イワボタンも咲いていた。


    何だか良く分からないスゲにまた出会った。


    以前に別の渓谷の林道沿いで見かけたものと同じものであろう。黄緑色の雄小穂と、緑色の細い鱗片がある雌小穂、苞葉無し。


    おそらくはヤマオオイトスゲと思うのだが全く確信は無い。2ヶ所で見つかったということはそれほど珍しいものでは無いのだろう。

 桜の花が見ごろを迎えているので、桜の木の大木に着生しているシダを見に行ってみる。


    シダレザクラの花の奥にある原始的なシダ


    マツバラン


    桜の花と一緒に写したのは良いが、空模様が曇り空になってしまいいまひとつ桜の花が映えなかった。

 植物は分からないことが多いが、だからこそ面白いのだと思う。写真もなかなか思ったような良い写真が撮れないからこそ面白いのだと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篠井山探索 令和3年3月27日

2021年03月30日 | 山に咲く花
 医療関係者である私はファイザー社製コロナワクチンの2度目の接種を3月25日に終えた。発熱や倦怠感を訴える人が半分ほど居るという話を聞いていたので、接種直後から消炎剤鎮痛剤を内服し、翌日は接種部の痛みと軽い頭痛があったため3回消炎鎮痛剤を内服した。たぶんこの日も腕の痛みと頭痛が・・・と思っていたのだが、以外にも腕の痛みも頭痛も何も無く朝はスッキリと目が覚めた。これならば軽い山ならば登れそうだ、ということで、天気も良いことだし南部町まで出かけてみる。

 篠井山の廃道になっているルート上にカイコバイモが咲いているので、当初はそちらを見に行ってみるつもりだったのだが、篠井山は奥山温泉側の登山道沿いにもカイコバイモがあるという噂を何度か聞いている。場所などは全く分からなかったが、山岳レインジャーの隊員の中に実際に篠井山でカイコバイモを見たことがあるという方がいて、ある程度の情報をいただいていたのを思い出した。もうずいぶん前のことなのでまだ残っているかどうかは不明であるが、予定を変更して奥山温泉側からの正規ルートを登ってみることにした。


    林道脇の斜面に咲いたミツマタ


    ミツマタと不撓不屈の滝


    橋を渡る。この辺りにもカイコバイモがひょっとしたら・・・と気を付けながら歩くが見当たらず。


    渓谷の周辺にはハナネコノメソウがたくさん咲いていた。


    ハナネコノメソウ


    普通に生えている。


    ツルネコノメソウ


    イワボタン


    花が平開せず。


    雄しべが出ているカンスゲ


    雄しべが脱落して黒っぽい雄小穂になったカンスゲ。雌小穂はまだ結実していない。


    明源の滝上部


    咲いたばかりのトウカイスミレ


    マムシグサ・・・だがこれは?葉が展開する前に花が出ている。


    別株。これはまだ葉が出ていない。


    仏炎苞は耳があってミミガタテンナンショウに似ているが、時期が早いうえに耳が短い。これはヒガンマムシグサであろう。


    細い橋を渡る。この先は尾根に取り付いてやや急な斜面になる。


    山頂近くなると、アセビと一緒にミヤマシキミがたくさん生えている。

 カイコバイモが生育していそうな最も怪しい斜面は山頂近くの谷の斜面ではないかと思う。登山道を外れて谷の斜面をトラバースし、谷に下りてみる。しかし、残念ながら探し物は見つからなかった。


    斜面をトラバースして谷に下りる。右上に赤テープがあり、戻るのに一苦労した。


    こんな斜面にあるのではないかと思ったが見つからず。


    この草地は?やっぱり無い。


    篠井山山頂。雲が多くてこの日の眺めはいまいち。


    それでも雲間から山頂だけ富士山が姿を現した。

 普通ならば2時間半くらいで山頂に到着出来るルートを4時間かけて探索しながら登ったが、残念ながら探し物のカイコバイモには出会えなかった。場所が違うのか、あるいは樹木が茂って環境が変わり、無くなってしまった可能性もある。廃道ルートにはそれなりの個体数があるので、来年はまたそちらのルートを見に行ってみたいと思う。


    登山道脇に咲いていたニオイタチツボスミレ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする