山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミチノクフクジュソウの群落を訪れるが・・・その前に  令和5年4月5日

2023年04月08日 | 山に咲く花
 今年も南アルプスの奥深くに咲くミチノクフクジュソウの群落を見に行ってみる。林道ゲートはまだ冬期閉鎖中なので長い距離を歩かなければならない。その林道周辺にも様々な花や樹木が生育しており、写真を撮りながら存分に観察しながら歩いてみる。昨年も同じルートを歩いて樹木はだいぶ見てきたつもりだが、分からないものが多数あり同定には全く自信が無い。(間違いが多数あるのでそのつもりでご覧ください)


    林道脇にリュウキンカ?いや、これは・・・


    園芸種のヒメリュウキンカのほうだろう。


    たぶんヤブサンザシ。山梨県では結構見かける。


    ヤブサンザシの花。葉は掌状に5裂し、葉先は円みを帯びる。


    コクサギの雄花


    これはエドヒガンザクラだと思うが、もう終盤である。


    花筒が膨れていて毛が生えている。


    これは桜なのか?昨年から疑問に思っている花。


    ピンク色が濃い花。


    カンヒザクラかと思っていたのだが、側面から見ると花柄がほとんど無い。これは桃の花だろう。


    濃い色の花もある。たぶんこれは誰かが植えた桃であろう。


    花が咲いている。樹皮があまり剥げ落ちておらず、これはオオバヤシャブシではないかと思う。


    雄花が手前に垂れ下がり、その先に雌花がある。


    こちらも花が咲いている。幹の樹皮が著しく剥げており、これはヤシャブシではないかと思う。


    雄花が垂れ下がっている。その付け根のほうに雌花が居るはずだが見当たらない。まだ早いのかも知れない。


    たぶんこれはクマシデの花。


    こちらはキブシであろう。


    これはクロモジであろう。


    葉が展開する前に花が咲くが、もう葉が出始めている。枝は通常緑色をしている。


    花の感じはクロモジに似ているが分からないでいるのがこの花。


    枝が緑色では無く当初はカナクギノキかと思ったが違う。葉を見ると先端部が3裂しており、これは花が終わりかけたダンコウバイではないかと思う。


    この木は普通にあることが分かってきた。


    つぼ型をした小さな花、ヤマコウバシ。何故か雌花しか無いらしい。


    アカネスミレはたくさん咲いている。


    タチツボスミレはまだ咲き始め。


    驚きのゲンジスミレ。この株しか見つからなかった。


    タチキランソウがちらほらと咲いていた。


    圧巻のミチノクフクジュソウ群生地、やっと到着である。

 樹木はまだ分からないことばかり、未だに5割程度しか分からない。北杜市のミチノクフクジュソウを見てこちらのフクジュソウも是非見てみたくなった。日差しがあまり強く無く、咲いてくれているかどうか心配だったが、圧巻の花園が広がっていた。(続く)


 ここからはおまけのマニアの話。分布域から判断するとここに生育しているヤナギはコマイワヤナギだと思うのだが、シライヤナギ、チチブヤナギとの区別が全く分からない。


    発見したコマイワヤナギと思わしき樹


    花序が出ている。これは雌花と思われる。


    葉の柄の部分の毛の生え方で分かるらしいが・・・。この葉には毛が生えていない。


    ところが、もう少し根元に近い部分の葉を見ると葉柄にも葉の裏にも毛が生えている。

 いったいどこを見てどうやって見分ければ良いのか?ますます分からなくなってきたヤナギの仲間である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄色いアマナ咲く  令和5年4月4日

2023年04月08日 | 山に咲く花
 先週も様子を見に行っている黄色いアマナであるが、その時はまだ蕾だった。もうきっと花が開いている頃だと思う。日が当たっているうちに訪問したかったのだが、任意継続だった健康保険証が4月1日で期限切れになっていることを知り、午前の仕事を終えてから市役所に行って手続きを終えてから訪問したため、現地を訪れたのは3時半を過ぎてしまった。


    ヒナスミレが咲き始めていた。


    白いヒナスミレ


    目的の黄色いアマナ


    ちょうど満開。


    個体数はほんのわずかしか無い。


    さて、この黄色いアマナの正体は?

 発見当初、華奢な構造をしており自力で咲かせた花を保持できないほど弱い花茎だったため、これはヒメアマナであろうと思っていた。しかし、別の場所でヒメアマナが見つかり、それと比べるとこちらの黄色いアマナは倍くらい大きい。同じ花が高尾山にもあるらしく、そちらはキバナノアマナとされているようである。いろいろと情報を総合してみると、この花はキバナノアマナとするのが妥当であろう。かつて茅ヶ岳で一度だけ見かけているがその後は見当たらず、現在確認出来ているのはこの場所だけである。

 さて、カメラの違いで写り方がどう変わるのかここで紹介してみたいと思う。


    これは100㎜マクロレンズで撮影しているところ。


    こちらは12㎜広角レンズで撮影しているところ。


    そしてこれがスマホで撮影しているところ。

 それぞれの画像は以下の通りである。


    100㎜マクロレンズで撮影した画像


    12㎜広角レンズで撮影した画像


    スマホで撮影した画像

 レンズの解像度の違いがあってマクロレンズで撮影した画像がいちばん鮮明に見えるが、広角レンズの場合は周辺の景色が写り込んで花が咲いている環境まで写し込める点が優れている。スマホの画像は100㎜マクロレンズに近い画角で撮影出来ており、拡大すると解像度がいまいちであるがブログに投稿する程度であれば全く問題無い。つまり、よほどの高画質を求めない限りはスマホでも十分に花の撮影は可能なのではないかと思う。


    ハナネコノメソウはまだ咲き始めたばかりだった。

 下見をしておいたこともあって、良い時期にキバナノアマナを観察することが出来た。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする