山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

満開のカヤラン 昇仙峡散策  令和5年4月20日

2023年04月21日 | 渓谷
 昨年昇仙峡で見つけたカヤランがそろそろ咲いているかも知れない。ヤシャゼンマイも葉を展開して胞子穂を伸ばしている頃であろう。


    切り立つ岩壁を見上げながら昇仙峡を散策する。


    この赤紫色のツツジはダイセンミツバツツジであろう。結構数はある。


    満開のヒメウツギの白い花が新緑の中で生える。


    対岸に群生するヤシャゼンマイ


    胞子葉を伸ばすヤシャゼンマイ


    ヤシャゼンマイの葉は柄があって流線型をしている。


    こちらはゼンマイ


    ゼンマイの葉は柄が無くてヨットの帆状の形をしている。


    これが交雑種のオオバヤシャゼンマイ


    葉には柄があってややいびつな長三角形に近い形をしている。


    お目当てのカヤラン。ちょうど見ごろになっている。


    この木には固まって着生している。


    結構な大株で花をたくさん咲かせている。


    満開のカヤラン


    別株。午後の遅い時間だと光が入らず撮影が難しい。


    後ろの薄紫色はフジの花


    これだけの大株だが、ずっと以前から人知れずひっそりとこの場所に咲いていたのだろう。

 満開のカヤランを存分に楽しませていただいた。午後になるとこの場所は光が入らず半逆光になってしまい、撮影が難しかった。

 さて、他にも確認しておきたかった植物がある。


    渓谷の岩に生えているのはナルコスゲであろう。


    これは普通に見かけるカンスゲであろう。渓谷内では大型のカヤツリグサ科植物。


    こちらはヒメカンスゲであろう。


    他にもよく似たカヤツリグサ科植物があり、スルガスゲなど他のカヤツリグサ科植物と見分けるのはなかなか難しい。


    確認しておきたかったカヤツリグサ科植物がこれである。葉の辺縁にザラつきがあり、おそらくコカンスゲであろうと思っていたが・・・


    小穂は先端に雄、手前に雌がある雄雌小穂で複数の小穂を付けている。これはコカンスゲで間違い無さそうである。

 他にも多くのシダが生育している昇仙峡は季節を変えて歩くとまた違う姿を見せてくれる。少し長い距離を歩いて他にカヤランが着生していないか探してみたが、既に発見してあった2本の木以外には発見出来なかった。


コメント (2)
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クマガイソウはまだ蕾だった 忍野散策  令和5年4月18日

2023年04月21日 | 里に咲く花
 クマガイソウが咲いたという情報を耳にしたのだが、クマガイソウ園のネット情報を見ると開園するのは4月27日からで、まだ咲いていないようである。都留市に出張があったので忍野の神社に植えてあるクマガイソウを見に行ってみる。


    神社の境内には大きなトチノキが生えている。


    大木の枝にはイワオモダカとビロードシダが着生していた。


    結構たくさん付いている。


    別の木に寄生していたヤドリギ


    コブシの花


    ミヤマエンレイソウの群生


    白い花が咲いている。


    ヤマエンゴサクと思われる。


    托葉を調べてみると切れ込みが深い。


    さて、クマガイソウはどうだろうか?


    まだ葉を展開し始めたばかりである。


    蕾の膨れたものもあるが、咲くにはまだ1週間以上かかりそうである。

 やはりクマガイソウは開花するにはまだ早く、ゴールデンウィークごろが見ごろになるのではないだろうか。

 空模様がいまひとつで時折雨粒がポツポツと落ちて来るが、もう1ヶ所立ち寄ってみる。


    この山は火入れのため4月29日は入山禁止になるらしい。


    目的の植物はこれだと思うのだが、まだ葉が展開し始めたばかり。


    亀の尻尾のような独特な形をした葉っぱ、ハシバミで間違いないはずである。


    ほとんどがまだ葉を展開していなかったが、少しだけ葉を付けたものがあった。


    見たかったのはこの花である。葉を展開する前にもっとたくさんの雄花が付くと思っていたのだが少ししか見当たらない。


    これがハシバミの雄花


    毛が生えていて辺縁がギザギザしている。


    雌花が全く見当たらない。この先端部が雌花なのだろうか??


    富士山はご機嫌斜め。

 ハシバミの雄花と雌花を見たかったのだが、たくさん付いているだろうと思った雄花は意外と少なく雌花は確認出来なかった。自宅に戻って図鑑を調べてみると、ハシバミの雌花は葉を展開する前に花芽の先端に小さな雌しべを付けるようである。葉を展開していない枝の芽を見てみたがそれらしいものは見当たらず、図鑑に掲載されているものよりも雄花の数が非常に少ない。時期が悪かったか、それとも今年はあまり花を咲かせないのか?年を変えてまた観察に訪れてみたい。

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