武田健康の杜の植物観察会は午前中で終わった。午後は気になっている花を何ヶ所か、あまり歩かないで済む場所に見に行ってみる。
まずは何度か見に行っているイヌノフグリを懲りずに見に行ってみる。たぶん結実した実が見られるはずである。
イヌノフグリ まだ花が咲き残っている。
大部分は花が終わっている。
見たかったのは結実したこの実。毛が生えていてまさに犬の〇〇タマ。
次にまだ花は咲いていないであろうが、カヤランの様子を見に行ってみる。
カヤランが着生している渓谷沿いの木
今年も大株が着生している。
丸い蕾がたくさん付いている。開花まであと2週間くらいだろうか、今年も期待できそうである。
次に沢沿いに咲くハナネコノメとコガネネコノメを覗いてみる。
沢に咲くハナネコノメソウ
そろそろ終盤のはずだが、まだ葯が残っている。
コガネネコノメソウはちょうど満開
ヤマエンゴサクは咲き出したばかりである。
苞には切れ込みがあるが、3裂ではなく細かく切れ込んでいる。
さらに個体数が少なくて咲いてくれるかどうか毎年気になっている黄色いアマナを見に行ってみる。
今年も咲いてくれたキバナノアマナ
個体数は昨年とほぼ同じ。咲いているのは5~6株くらいである。
華奢なキバナノアマナの花
茎が弱く、花が咲くと自力で立っていられない。
虫が吸蜜にやって来ていた。
山梨県に生育しているエンゴサクの仲間はヤマエンゴサクとジロボウエンゴサクの2種類ではないかと思っていたのだが、キンキエンゴサクというのもあるらしい。苞の切れ込みが多いものをキンキエンゴサクとしているようだが、そういう目でエンゴサクを見てみると山梨県はほとんどキンキエンゴサクになってしまうのではないだろうか。では本物のヤマエンゴサクはどこにあるのだろうか?そもそも分ける必要があるのかどうかも疑問である。
天気が良く花たちも春の日差しを満喫しているようだった。効率良く花探索が出来たのではないかと思う。