昨年見つかったタニヘゴがそろそろ新緑の葉を展開しているのではないかと思い、訪問してみた。

タニヘゴが生育する湿地。湿地というよりも沢の源流部といったほうが良いかも知れない。

まだ葉を全部は展開していなかった。

葉を展開しつつある新鮮なタニヘゴ

こちらはまだ葉を丸めている。イワヘゴは常緑だがタニヘゴは冬に枯れるようである。

苔の生えた岩を覗き込んでみると小さなシダが生えていた。

これはカラクサシダであろう。

葉に細かい毛が生えている。

こちらは葉を展開し始めたばかりのコウヤワラビ

これは葉を展開し始めたゼンマイ。胞子葉と栄養葉が分かれている。

別のゼンマイの仲間が生えていた。

栄養葉と黒い胞子葉が同じ茎から出ている。これはオニゼンマイ。こんなところで出会えるとは思ってもいなかった。

水際に生えていたランと思わしき葉

固まってたくさん生えるこの感じはカモメランではないかと思う。

草地にはキクの仲間と思わしきものがたくさん生えていた。

おそらくこれはハネミギクではないかと思う。

ウワミズザクラが満開になっていた。

クロモジも満開

途中の公園に立ち寄ってみる。しだれ桜が咲き残っていた。

セイヨウタンポポの綿毛がたくさん。

キランソウがまばらに生えていた。

草むらの中に生えていた濃い紫色の小さなスミレ

葉は三角形で矢筈型に切れ込んでいる。

花の側弁には毛が生えている。

おそらくこれはヒメスミレであろう。山梨県ではあまり見かけないスミレである。
まだ葉を展開していない新鮮なタニヘゴを観察することが出来た。この場所は御坂山系の一角にあるのだが、ここでオニイノデに出会えるとは全くの想定外だった。山梨県では珍しいヒメスミレにも出会えて、午後の短時間ではあったが有意義な植物探索が出来た。