花仲間がスミレを見に行った際にヒロハハナヤスリと思わしきものを見つけて連絡してくれた。山梨県では現在1ヶ所しか生育を確認しておらず、新たな生育地ということになるであろう。スミレや他の花を楽しみつつ現地に行ってみる。

倒木だらけの森林軌道跡を行く。

イブキスミレは葉がたくさんあるが花はもう終わっていた。

ゲンジスミレも葉はたくさんあるが・・・

花はもう終わっていた。

結実しかけているゲンジスミレ。パッと咲いてすぐに終わったようである。

これはエゾノタチツボスミレだと思うのだが側弁の毛が確認出来ない。

別株。こちらはしっかりと毛が生えていた。

白いスミレも終わっていたが・・・

辛うじて一輪だけ咲き残っていた。

ウワミズザクラが咲き始めていた。

これはクロモジであろう。枝が緑色をしている。

花と葉を見るとカナクギノキとほとんどそっくりである。

カナクギノキは根元が1本の幹になっているものが多いが、クロモジは根元から分かれて生えるようである。

ヒロハハナヤスリと思わしきものが生育する林床。たくさん生えている。

まだ出始めのようで、胞子穂が見えていない。

ようやく胞子穂が出て来たものがあった。

葉が胞子穂の茎を抱いている。これはヒロハハナヤスリで間違いないだろう。
教えていただいたヒロハハナヤスリはまだ胞子穂が十分に伸びておらず、見ごろになるのは1∼2週間先になりそうである。シダの師匠とともに再訪してみたいと思う。