桜の開花が1週間ほど遅れたようにスミレの開花も遅れている。おそらくはハズレ年ではないかと思っている。この日は午前中いっぱい雨が降っていて、都留市に出張だったのだが午後の天候の回復はあまり望めなそうだったので甲府に戻ることにした。すると、午後2時を過ぎた頃から西の空に青空が見えるようになってきた。ならば、北杜市明野に咲くゲンジスミレに会いに行ってみよう。まだ時期が少し早いかも知れない。

咲き始めたばかりのヒトリシズカ

シュンランは背丈を伸ばして花を全開の状態

林の中に結構な数が咲いていたシュンラン

ゲンジスミレは葉はたくさん見かけるが花はあまり咲いていない。

これはまだ蕾である。

こちらはおそらく閉鎖花で花を咲かせないのではないかと思う。

雨と風で花弁が傷んでしまったようである。

こちらは開花したゲンジスミレ。葉が傷んでいる。

花の中を覗き込んでみる。側弁に黄緑色がかった毛が生えている。

まだ咲き始めたばかりのゲンジスミレ

沢に下りてみる。

ヤチボウズが生えていた。

おそらくこれはタニガワスゲであろう。

気になっていたこの白いスミレ。まだ蕾が多い。

雨と風で花弁が傷んだようである。

紫色のほうのスミレがだいぶ入り込んできていた。いずれは白花が無くなってしまうのではないかと心配である。
ゲンジスミレはまだ咲き始めたばかりで花数が少なかった。見ごろは1~2週間後ではないかと思う。アカネスミレの白花、コボトケスミレは生育範囲、個体数ともだいぶ減ってしまったように見受けられる。かつてはほとんどが白花だったところに原種の紫色のアカネスミレが入り込んできており、交雑して白花が無くなってしまうのではないかと心配である。