武田の杜で植物観察会(勉強会)があるとの連絡を花仲間から受け、当日参加でも良かったようだが事前に申し込んで参加してきた。十数名の植物好きな人たちが集まって講師の先生に解説を受けながら桜の花を中心に武田の杜を歩いて巡った。本日は特別に許可をとってくれてあり、桜の木の枝を一部採取して花を手に取って観察することが出来た。
ソメイヨシノが満開の武田の杜駐車場
天気が良くて富士山が見えている。
ヤマザクラと富士山
ニオイタチツボスミレが満開になっていた。ゲンジスミレは終わっていた。
さて、定刻に桜の観察会(勉強会)が始まった。
まずはヤマザクラ。この桜は花の開花と同時に赤茶色の葉を展開させる。
ヤマザクラの花柄は無毛、萼は本来は全縁なのだが、これにはわずかに鋸歯がある。こんなヤマザクラもあるのだろう。
次はオオシマザクラ
花を展開すると同時に黄緑色の葉を展開する。花はやや大き目である。
オオシマザクラの花柄は無毛、萼には鋸歯がある。
今度はカスミザクラ。花期は少し遅く、まだ咲き始めたばかりである。花と同時に葉を展開する。
カスミザクラの花柄は有毛である。萼は全縁。
これはオオシマザクラであろう。なんとなく遠目でも区別出来るようになった、気がする。
ヤマザクラと南アルプス
これはマメザクラの仲間と思われるが・・・
花がやや小さい。
花柄は有毛で萼は全縁、萼の先端部が急に細くなり今まで見てきたサクラとは形が違う。
次に八重桜の仲間。これらは植栽のものである。
薄ピンク色の八重桜
花弁の辺縁が細かく分かれている。
萼は全縁。これはショウゲツという種類と思われるがイチヨウとの区別が難しい。
こちらは花の色が濃い八重桜
カンザン(関山)という種類の八重桜と思われる。
他にフゲンゾウ(花の中央にある「変わり葉」が太くて象の鼻や牙に似る)とウコン(緑色の花が咲く)の木があったのだがまだ開花していなかった。
間違って認識したものや聞き漏らしたものも多数あると思うが、苦手な桜の木の勉強には十分過ぎるくらいの勉強会だった。まだ葉の形は観察しておらず、今後の課題であろう。
これは後日南部町で見つけたウコンと思われる八重桜