山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ネコノメソウ属を巡る 甲府市黒平界隈  平成31年4月13日

2019年04月15日 | 里に咲く花
 早朝から朝霧高原を巡って来たが数日前に降った雪が残っており花を探すには向かないため、甲府市北部にある黒平まで移動してきた。そろそろコガネネコノメソウとニッコウネコノメソウが咲く頃である。マウントピア黒平の脇を流れる沢に入るのがルートも整備されていて一番手っ取り早いのだが、今回は気になっていた別の沢に入ってみた。その沢沿いにも意外なことに立派な林道(堰堤工事のための道)が付いていた。


    初めて入る沢。GPSを見ると沢に沿って林道が走っている。


    すぐにコガネネコノメソウが現われた。これは幸先良いと思ったのだが・・・


    用水路が上を走っていた。


    取水口


    堰堤が現われた。その先も次々と堰堤が現われる。


    堰堤ばかりで効率が悪いので一旦林道に乗り上げてそちらを歩く。大きなススキ野原(植林帯)が現われた。


    沢筋はその先も堰堤ばかりで期待していたハナネコノメは見当たらない。


    沢の感じは悪く無かったがGPSの地図を見るとずっと先まで堰堤だらけだ。

 1時間ほど歩いて標高は1,100mを越えたが、その先も堰堤ばかりでネコノメソウ属は期待薄のため、あきらめて撤退する。


    支脈の沢に咲いていたツルネコノメソウ。


    ツルネコノメソウ


    ネコノメソウ属。これは?


    まだ咲き始めたばかり。萼片が開いておらず、今までならばヨゴレネコノメソウと片付けていたがそうなのか?

 撤退して車まで戻り、今度は本命のマウントピア黒平の沢に入る。この沢にはハナネコノメソウを含めて4~5種類のネコノメソウ属が生育しているのを昨年確認している。しかし、ヨゴレネコノメソウとニッコウネコノメソウの区別がいまひとつ分からず、確認してみる必要がある。いずれの花もイワボタンの変種となっていて兄弟のようなものなので判別は難しいのかも知れない。


    マウントピア黒平


    さっそく咲いていたコガネネコノメソウ。


    コガネネコノメソウ


    同じ場所に別のネコノメソウ属。花(萼片)が開いているのでニッコウネコノメソウだと思う。


    さらに沢を進むとツルネコノメソウが咲いていた。


    これはどう見てもツルネコノメソウ、だろう。


    数は少ないながらハナネコノメソウも咲いている。


    ハナネコノメソウ


    たくさん見かけるこれはどうなのか?


    葉が緑色で汚れておらず、咲いた花は萼片が平開している。ニッコウネコノメソウ。


    葉は茶色く汚れているが花(萼片)が平開している。これもニッコウネコノメソウと見て良さそうだ。


    汚れた葉の大群落、これはヨゴレネコノメソウだと思うのだがまだ花が咲いていない。


    葉が汚くて花が開いていない。これはヨゴレネコノメソウで良いのか?それともこれから花が開くのか?


    これはニッコウネコノメソウで間違いないと思う。

 見れば見るほどに分からないネコノメソウ属の花たち。今までヨゴレネコノメソウだと思っていた花の中にニッコウネコノメソウがかなり入っているのではないかと思えてきた。ひょっとしたらこの沢沿いに咲いているヨゴレネコノメソウだと思っていた花はほとんどがニッコウネコノメソウなのではないかとも思えてくる。兄弟の花たちなので結論を急ぐ必要は無いと思う。何年か観察していれば、いずれはわかってくるだろう。

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