山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

まだ見たことの無い花を探して 思親山

2011年04月02日 | 御坂・毛無・天子山系
 平成23年3月20日

 昨年も花を探してこの山を訪れたが、時期が遅くてもう花は終わっていた。その花の名は・・・カイコバイモ。カタクリが咲く少し前に咲くこの花は、例年ならば3月中旬から4月中旬が花期になる。昨年は4月中旬で見られなかったので、今回は3月中旬に訪れてみた。大震災の後で燃料が不足する中、南部町まで遠征するのは気が引けたのだが、なんとしても一目この幻の花を見てみたかった。しかし・・・
 中部横断自動車道を使って車を飛ばすが、登山口の佐野峠まで片道1時間半近くかかる。内船駅から先の細い林道を対向車が来ないように祈りつつ、11時ごろ佐野峠に到着した。さっそくその花が咲くという場所に行き、目を凝らして土色の保護色をしたその花を探す。3度同じ場所を探したが、とうとう見つからなかった。気温の低い日が続いた今年は開花が遅れているようだ。カタクリの花も、スミレも全く見当たらない。

    霞む富士  佐野峠駐車場から


    林道を進むと、林業作業中の現場に出くわす。

 林道沿いにも同じような場所があると聞いていたので、登山道ではなくて林道を進む。途中で右に分かれる道があり方向からしてそちらが思親山山頂方向であろうが、花を探しながらあえてそのまま林道を進むと、林業作業小屋があり、その先にもずっと道が続いていた。日曜日なのに作業をしており、さすがにその横を通過して先まで行くのは気が引けてしまい、そこで引き返した。
 林道を戻って先ほどの分れ道を行くと、林道突き当たりに道標があり登山道(遊歩道)につながっていた。東海自然歩道から分かれるこの道も整備された良い道だった。山頂まで30分と書かれているが、普通に歩いて20分ほどで山頂に到着した。時刻は12時25分。

    林道終点から登山道(遊歩道)に入る


    思親山山頂。相変わらず富士は霞むが、雨が降らないだけまだ良い。


    山頂で舞っていた越冬型ヒオドシチョウ

 山頂から見る富士山は相変わらず霞んでいる。夕方から雨の予報なのでまだ見えているだけ良いのだろう。山頂の草むらを花を探して見回るが、まだ何も咲いていない。越冬して翅の痛んだヒオドシチョウが不思議そうに傍らに留まっていた。昨年来た時は少し花期を過ぎたカタクリの花がたくさんあったが、今年はまだ葉っぱすら出ていなかった。気温の低い日が続いた今年は花が遅れており、思親山の幻の花はまたしても不発に終わった。

    山頂付近の階段。この周辺にはカタクリの花がたくさん咲く。

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