山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

晴れない御殿場の空、そして山中湖へ  平成27年1月24日

2015年01月24日 | 星空
 晴れ渡った甲府の空、冬型の気圧配置と強風、今夜は絶対いけると思って出かけたのだが・・・

 この日は夕方6時から内輪の新年会が予定されており、会場に行く途中で見上げる空には月齢3の細い月と金星が輝いていた。晴れ渡って澄み切った空、冬型の気圧配置と日中の強風、星空の撮影には絶好の条件が揃っていた。御殿場あたりから富士山に彗星が沈むのは未明1時半ごろ、新しく購入したアストロナビゲーターというソフトで彗星の位置を割り出してみると、箱根の大観山からちょうど富士山頂ど真中に彗星が沈んで行く計算になる。新年会は8時半に終了し、9時に甲府を出発。順調に2時間かからずに御殿場に到着したのだが・・・


    御殿場、乙女峠付近から見る富士山は完全に霞の中。これでは富士山と彗星を撮影するのは無理。


    まだ空の高い位置にいるプレアデス星団とラブジョイ彗星は撮れるには撮れるが霞んでしまっている。

 立ち寄ったコンビニから見上げる富士山は霞んでいて見えず、富士山の裾野に雲が湧いているのが見える。乙女峠方面に向かい、途中で右折して長尾峠に向かうが途中にあった展望地から見る富士山は霞んでいて全くダメだ。甲府の空とはこれほどまでに違うものなのだろうか?試し撮りしてみてこちら側は撮影困難と判断し、山中湖に向かう。

 山中湖の湖畔はあまり撮影に行ったことが無く、どこから撮れば良いのかわからない。湖畔の駐車場に何ヶ所か立ち寄りながら探すが、なかなか良い場所が見つからない。見つけた公園らしきところに行ってみると、大きな駐車場に車が7~8台止まっていた。いつもライブカメラで見ている場所だ。湖畔の道を散策してみるとここならば良さそうだ。カメラ機材を持って撮影に行く。


    山中湖に引き返す。こちらは満天の星空。富士山左裾野にかかっているのが御殿場の雲だろう。


    ラブジョイ彗星はもうかなり低い位置にいる。


    新兵器、簡易赤道儀(追尾装置)を取り出すが、光軸のズレとピントが甘い、彗星の位置が低くて霞んでおり、全くダメ。


    セットし直してオリオン座大星雲を狙う。 200mm f2.8 20sec, Iso1000。初めて使うにしてはこちらはまずまず。 


    オリオン座大星雲。6枚を重ね合わせて合成し、トリーミング。   


    オリオン座と冬の大三角形


    湖面に映る星たち


    広角レンズに変えると冬の大三角形が湖面に映る。


    沈み始めたオリオン座。リゲルはもう富士山の裾野に沈んでしまった。本日ここまで。


 数日後から月が夜空を照らすようになり、星空の観察には不向きな状態になる。今回が富士山とラブジョイ彗星を撮影する最後のチャンスと思っていただけに残念である。しかし、山中湖の星空は素晴らしかった。あの大きな湖でも風が止んで湖面に星が映ることがあるということに少しばかり驚いた。
コメント (2)
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