山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夕暮れの小田貫湿原散策 令和6年5月5日

2024年05月09日 | 里に咲く花
 長者ヶ岳・天子ヶ岳から下山して午後6時になったが、日没にはまだ少し時間がある。夕暮れの富士山を眺めつつ、見ておきたい樹があったので急いで小田貫湿原に移動する。

    小田貫湿原入り口

    ここにもアシタカツツジが結構生えている。

    満開のアシタカツツジ

    こちらは満開の真っ赤なヤマツツジ

    見たかった樹はこれだったか?記憶が曖昧である。

    花が付いているがもう終盤でほとんど落花してしまっている。

    グミの花。これは探しているハコネグミなのだろうか??

    葉を見てみる。星状毛ではないようである。

    トリーミング画像。これは鱗状毛である。ナツグミではないかと思う。

    湿原の中にはヤマドリゼンマイがたくさん生えていた。

    ヤマドリゼンマイ。茶色いのは胞子葉。

    湿地の中に生えたサワギキョウ

    これはカサスゲか?

    果胞が熟しかけている。カサスゲで間違い無さそうである。

    池の中に生えているヒルムシロの仲間

    新しい葉と花穂が出ているようである。

    この季節に花穂が出でいる。これはフトヒルムシロではないかと思う。


    夕暮れの富士山。期待していたほど焼けなかった。

    送電線と鉄塔が邪魔になる小田貫湿原の富士山だが・・・

    場所を選べば送電線を避けられる。

 今年の課題として山梨県に生育しているハコネグミを見に行こうと思っている。おおよその生育場所も既に花仲間から教えてもらっている。しかし問題なのは他のグミとハコネグミを見分けられるかどうかということである。グミの仲間は判別がとても難しく、現在の私の力では確実に見分けるのはきわめて難しいのではないかと思っている。予習のために小田貫湿原に立ち寄ったが木が違ったようで、訪問時間が遅かったため探している余裕が無くなってしまった。
 また、ヒルムシロの仲間のヒルムシロとオヒルムシロは普通夏から秋ごろに花を咲かせる。この季節に花を咲かせているということは、もう1種類のフトヒルムシロの可能性が高いのではないかと思う。八ヶ岳にある池に生育しているヒルムシロの仲間も夏から秋には花を咲かせておらず、ひょっとしたら6月ごろに花を咲かせているかも知れない。今年は是非とも見に行ってみたいと思っている。


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アシタカツツジ三昧 長者ヶ岳・天子ヶ岳(後編) 令和6年5月5日

2024年05月08日 | 山に咲く花
 長者ヶ岳山頂を午後1時少し前に出発して天子ヶ岳に向かう。アシタカツツジを探しながら歩くが、静岡県側の斜面では見かけるものの山梨県側にはあまり生えていないようである。天子ヶ岳への登りに差しかかったところで、ようやく山梨県側の斜面にもアシタカツツジが現れてきた。

    長者ヶ岳山頂から見る富士山。午後になっても快晴の空が広がっている。


    長者ヶ岳の稜線上にもカンアオイの仲間がたくさん生えていた。

    冬期の花が咲いている時に花の中を見てみないと正体は分からない。

    ユキザサは咲き始めたばかり。

    クルマバソウも咲き始めである。

    長者ヶ岳と天子ヶ岳のコル付近。向こうに天子ヶ岳が聳えている。

    これは静岡県側の斜面に咲くアシタカツツジ。静岡県側にはたくさん咲いている。

    シロヤシオツツジもたくさん生えていたが、花はまだ少ししか咲いていなかった。

    こちらはトウゴクミツバツツジ。花はもう散り始めている。

    トウゴクミツバツツジの花。雄しべは10本・・・あるはずである。

    やっと現れてきた山梨県側のアシタカツツジ。

    満開少し前のいちばん良い状態の花。

    赤紫色の花がとても綺麗である。

    葉は5枚で毛が生えている。

    山梨県側の別の木。あまり数は多く無い。

    満開の見ごろを迎えていたアシタカツツジ

    これは県境を越えた静岡県側に咲いていたアシタカツツジ

    見事な花付きである。

    天子ヶ岳山頂。甲斐百山の一座だが山頂は静岡県側にある。

    富士山展望台に立ち寄る。少し雲が出て来たが綺麗な富士山が見えている。

 午後3時少し前に天子ヶ岳の富士山展望台に到着し、ここで大休憩する。もう誰も来ないだろうと思っていたら、これから白糸の滝側に下山するという単独の登山者に出会った。午後3時を過ぎた頃に折り返して長者ヶ岳に向かう。

    フモトスミレがあちらこちらで咲いている。

    途中で見つけたヤマウツボ。もう花が散っている。

    こちらの株はまだ少しだけ花が残っていた。

    午後4時半、長者ヶ岳山頂。さすがにもう誰も居ない。

    薄雲が広がってきたがまだ富士山が良く見えている。

 だいぶ日が延びたので急いで歩かずとも明るいうちには下山できるはずである。焦らずゆっくり歩いて、ちょうど6時に下山となった。天候に恵まれて1日中富士山の眺望が素晴らしく、ちょうど見ごろのアシタカツツジも存分に楽しむことが出来た。長時間の山歩きとなったが、今日はとても良い登山だったと思う。


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アシタカツツジ三昧 長者ヶ岳・天子ヶ岳(前編) 令和6年5月5日

2024年05月07日 | 山に咲く花
 前日行くはずだった長者ヶ岳と天子ヶ岳であるが、富士本栖リゾートの芝桜渋滞に巻き込まれて登山口の田貫湖までたどり着けず精進湖で折り返して撤退してきた。だいぶ遠回りになるがこの日は南部町から白糸の滝の近くを回り込んで田貫湖に入るルートで登山口に至った。到着までに3時間近くかかり、登り始めは9時半になった。早く下山してもまた芝桜渋滞に巻き込まれてしまうので、8時間くらいかけてゆっくり歩き、夕方5時か6時に下山して帰宅する予定である。おそらく目的のアシタカツツジは見ごろを迎えているはずである。うまくすればシロヤシオとトウゴクミツバツツジの3種類が揃い咲きしているかも知れない。

    田貫湖の湖畔からスタート。雲ひとつない五月晴れの空が広がる。

    咲き残りのジロボウエンゴサク。葉を探したが数は少なかった。

    赤紫色のツツジがあちらこちらに咲いている。葉を見てみると5枚葉、これはアシタカツツジであろう。

    第一ベンチに到着。アシタカツツジが満開になっている。

    満開のアシタカツツジと富士山。こんなに天候に恵まれるとは思ってもいなかった。

    第2ベンチからもアシタカツツジの向こうに富士山を見ることが出来た。

    長い階段道。さほど傾斜がきついわけでも無いが、歩幅が合わず疲れる。

    カンアオイの仲間が葉を広げていた。花は付いておらず、カンアオイかカギガタアオイのいずれかと思う。

    フモトスミレはたくさん咲いていた。

    小さなフデリンドウ。これからたくさん咲き出すであろう。

    長者ヶ岳山頂に到着。10人くらいの登山者が休憩していた。

 3時間半くらいかかってやっと長者ヶ岳に到着である。とはいってもほぼ予定していた通りのコースタイムである。ここまでは準備体操で、ここから先が本番である。天子ヶ岳に至る稜線の山梨県側にアシタカツツジが咲いているはずである。今回は山梨県の絶滅危惧種撮影の一環で、山梨県に咲くアシタカツツジを撮影することが一番の目的である。長者ヶ岳山頂で小休止してから天子ヶ岳に向かう。(続く)


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アラゲヒョウタンボクは遅かった 観音峠から金ヶ岳 令和6年5月2日

2024年05月06日 | 甲斐百山
 予定ではこちらではなく天子ヶ岳に行くはずだったのだが、自宅を8時半に出発したところ精進湖で既に渋滞しており、本栖湖までたどり着けない。これは富士本栖リゾートの芝桜渋滞であろう。このまま渋滞に巻き込まれて進むとおそらく田貫湖到着は午後になってしまうであろう。あきらめて精進湖で折り返し、ならば芦川のオオバボダイジュの花でも見に行こうかと思ったら、こちらもスズランの森駐車場が満車になっていて途中で進めなくなってしまっていた。考えに考えて決めたのが観音峠から金ヶ岳へのルート上に咲くアラゲヒョウタンボクである。昨年は5月6日に登ってみたが花がもう痛んでいた。それよりも数日早いので、うまくすれば新鮮な花が見られるかも知れない。出発は12時半になってしまったが、花の咲くところまでならばなんとか行けるであろう。

    目指すのは前方に見えるピークのその向こう側。

    ツクバネウツギが咲き始めたばかりだった。

    ヤドリギがいくつか寄生している。花はまだ見えない。

    これはジゾウカンバの木と思われる。

    雄花がぶら下がっている。いちばん右の雄花の上に小さな雌花が上向きに咲いている。

    シライヤナギ。向こうに見えるのは金峰山。

    ツクバキンモンソウは少し蕾が膨れている。咲くのは2週間くらい先だろうか。

    ミヤマハタザオであろう。

    たくさん生えているのはヒナスゲ

    雌雄別株でこちらは雄花

    こちらは雌花

    似ているが少し違うスゲが生えていた。

    先端部に雄花、その下に雌花が付いている。これはサナギスゲであろう。

    船首岩と曲岳

    船首岩からの眺望

    新緑の太刀岡山と富士山

    急登に付けられた鎖。このルートは岩登りのあるアルペンルートである。

    足場の悪い急斜面。登りよりも下りが怖い。

    茅ヶ岳は金ヶ岳を越えてその先。遠い。

    茅ヶ岳と富士山

    金ヶ岳直下の岩の上からの眺望。太刀岡山がずっと下に見える。

 金ヶ岳まではもうさほど遠くは無いのだが探しているアラゲヒョウタンボクの花が見つからない。探すのに時間がかかりそうなので金ヶ岳は諦めて花を探しに行く。

    ヒメイチゲが見ごろを迎えていた。

    これがアラゲヒョウタンボクのはずである。

    葉に毛がたくさん生えている。葉はたくさん見かけるのだが花が付いていない。

    これもアラゲヒョウタンボクのはず。

    良く探してみるともう花が散っていてヒョウタンのようになった青い実が付いていた。

    こちらもアラゲヒョウタンボクだが・・・

    やはり結実していた。残念。

 アラゲヒョウタンボクは想定していたよりも早く咲いたようである。おそらく林道の冬季閉鎖が解除された直後に登ったとしても間に合わなかったのではないだろうか。林道が開通する前に、金ヶ岳山頂を経由してこの場所まで下りて来ないと、状態の良い花は見られないのかも知れない。


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高原に咲くフギレミヤマスミレ 令和6年5月2日

2024年05月06日 | 甲斐百山
 そろそろ高原のミヤマスミレが咲いている頃だと思う。おそらく交雑のスミレも咲いているのではないだろうか?空模様がいまひとつだが、午後の仕事を終わらせて急いで現地に向かう。

    空模様がいまひとつで高原は寒々しく感じる。

    タチツボスミレが咲いている。

    ミヤマスミレがほぼ満開だが、今年は数が少ない。

    満開のミヤマスミレ

    こちらはシコクスミレ

    花はあまり付いていなかった。

    フタバアオイの群生

    咲き始めたばかりのフタバアオイの花

    目的のスミレが咲いているが、少し痛み始めていた。

    交雑種のフギレミヤマスミレ。葉がギザギザしている。

    別株。草に隠れるように咲いていた。

    花弁が少し痛んでいるが見られただけでも良かった。

    もう1ヶ所の生育場所を訪れてみる。こちらも今年はミヤマスミレが少ない。

    やっと見つけた小さな株はもう花が傷んでいた。

    こちらは少し大株だが、閉鎖花がひとつ付いている。茎が切れてしまっているのは食害だろうか?

    湿地に咲いていたオオカメノキ

    カヤツリグサの仲間はまだ穂を出していない。時期になったら今年もまた見に来てみたいと思う。

 今年はスミレが全体的にハズレ年である。ミヤマスミレがこんなに少ない年は珍しいのではないかと思う。フギレミヤマスミレも昨年出会ったような大株には出会えなかった。しかし、いつ無くなってもおかしく無い交雑種なので、出会えて良かったと思う。


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クゲヌマランがいっぱい 令和6年4月30日

2024年05月05日 | 甲斐百山
 韮崎市方面への出張があり、午後までかかったのだが午後3時を少し回った頃に仕事は片付いた。近くにある公園に立ち寄って散策してみることにする。

    仕事を終えて公園に立ち寄ってみる。


    ハーブが咲いていた。これはビーグルという花らしい。

    こちらはコモンタイムという看板が付いていた。

    ヒュウガミズキ。花はもう終わっていた。

    遊歩道を歩いてみる。

    スズメノエンドウがたくさん。

    カラスノエンドウのほうが少ない。

    クサフジは咲き始めで、これから増えてくるのであろう。

    遊歩道脇に咲いていたアマドコロはもう終盤である。

    これはギンラン??

    その近くには大型のものが生えていた。いつも見ているギンランの2倍以上背が高い。

    花を見てみると距が無い。これはクゲヌマランであろう。

    別株

    花が少し開いているものもある。

    こんなにたくさん生えているとは驚きである。

    葉が少し波打っていてクゲヌマランで間違いないであろう。

 全く想定していなかったたくさんのクゲヌマランに出会うことが出来た。散策してみないと何が出てくるかわからないものである。今日はとても良い散策が出来たと思う。


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湯村山に咲く春の花を散策 令和6年4月29日

2024年05月05日 | 山に咲く花
 毎年恒例の湯村山花散策である。今年は職場の仲間を誘ってゆったりと散策して巡る。

    散策し始めて間もなくキンランを発見。

    ギンランも咲いていた。

    カザグルマ。今年は花がだいぶ少ない。

    大輪の花だが、竹藪の中にひっそりと咲いていた。

    キンラン保護柵の中。今年は手入れに来れず笹が茂ってしまっているが、キンランは生えていない。

    もう1ヶ所の保護柵。

    辛うじて一株生えてはいるものの、花は咲きそうも無い。

    湯村山山頂で一休み。富士山が見えていたが写らず。

    キンランが咲く秘密の場所を訪れる。この場所はそれなりに個体数が残っている。

    花全開のキンラン

    近くにはギンランが3株まとまって咲いていた。

    石畳の道を登る。

    法泉寺山。眺望の無いピークで、本日の最高点。ここから尾根を直降りする。

    法泉寺山下にある展望岩からの眺め。あまり視野は良く無い。

    神社に下りると小さなスミレが咲いていた。

    花はもう終盤である。これはヒメスミレであろう。

    こんなところにキンランが咲いていた。

    ホタルカズラも咲いていた。

    この山では久しぶりに見るホタルカズラ

    タカサゴソウはまだ花を開いていなかった。だいぶ数が減った。

    一輪だけ咲いていたホタルカズラ

    これはコゴメウツギであろう。

    こちらはマルバウツギか?

 ゆったり3時間半ほどで周回して下山した。保護柵のキンランは周辺の木が伐採された影響で今年は出なかったようである。来年以降はどうなるか分からないが、おそらくこのまま絶えてしまうのではないかと思う。


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満開のヤマブキソウ 都留市宝鏡寺 令和6年4月28日

2024年05月03日 | 山に咲く花
 昨年も訪れている宝鏡寺であるが、訪問時期が遅くヤマブキソウはもう全て花が散った後だった。今年は気温の高低が激しく、花の時期を予想するのが難しい年であるが、そろそろ咲いているのではないかと思う。日没まではまだ時間があったので宝鏡寺を訪れてみる。

    ボタンの花が咲く宝鏡寺

    池にはオランダガラシ(クレソン)がたくさん生えていた。

    お寺の裏山に登ってみるとヤマブキソウがたくさん咲いていた。

    北杜市で見るものに比べると2倍くらい大きく見える。

    ニリンソウも咲いている。

    イカリソウ

    ユキザサ

    一輪だけサクラソウが咲いていた。

    これは蕾のサイハイランであろう。

    神社と慰霊碑

    山頂の沈魂碑

    ヤマブキソウが咲く斜面を見下ろす。

    さらに下のほうの斜面には大群生していた。

    見事なヤマブキソウの群生である。

 ちょうど満開の良い時期にヤマブキソウの群落を訪れることが出来た。おそらく山梨県では最大の群生地であろう。


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山中に咲くユウシュンラン 令和6年4月28日

2024年05月02日 | 山に咲く花
 丹沢・道志山系の山奥でユウシュンランが咲いているらしい。案内していただいて花仲間とともに見に行ってみることにした。

    ヤマツツジとマルバアオダモが春の陽を浴びて満開である。

    フモトスミレ3兄弟

    薄紫色のフモトスミレ。この山ではこのようなフモトスミレを多く見かける。

    急登の連続。足が上がらない。

    斜面の途中に咲いていたユウシュンラン。満開、かつ全開である。

    春の陽を楽しんでいるユウシュンラン

    まだ蕾のユウシュンラン

    咲き始めたばかりの新鮮な花

    変わったヒトツバテンナンショウが生えていた。

    仏炎苞の先端まで黒いクロハシテンナンショウ

    この山系にも生えるのか?

    おそらくこれはヤマトグサ。花が咲かないと確定は出来ない。

 さほど高い山では無いが急登の連続で想定外に登るのは大変だった。目的のユウシュンランは今年はハズレ年のようで個体数は少なく、小さなものが多かった。ヤマトグサは山梨県では富士山周辺でしか生育していないと思っていたのだが、丹沢・道志山系でも生育しているようである。花に咲く時期に時間がとれれば訪問してみたい。


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咲き残っていたオクタマスミレ 令和6年4月27日

2024年05月02日 | 山に咲く花
 冬季閉鎖されていた山梨県の林道の大部分は本日から冬期閉鎖が解除される。この季節だと花期を過ぎてしまっていることが多いのだが、さっそくオクタマスミレが咲く峠に見に行ってみる。

    ヒナスミレはほとんど終わっていた。

    アケボノスミレは今年はあまり姿を見かけない。

    ヒゲネワチガイソウであろう。

    ツクバキンモンソウであろうが、まだ花が咲いていない。

    花が傷んでいるものが多かったがまだ咲いてくれていたオクタマスミレ

    個体数は少し増えた感じがする。大株があったはずだが見当たらない。

    花が見られただけでも良かったであろう。

    盗掘に遭ったのか大群落は無くなってしまったのがとても残念である。

    スルガキクバスミレと思わしき葉

    何年か見に来ているが花は一度も咲いたことが無い。個体数は少しずつ減っている。

 今年は花期が遅れたためになんとかオクタマスミレを見ることが出来た。かつての大群落は数年前から姿を消し、その後一株も見かけなくなってしまった。おそらくは大規模な盗掘があったのではないかと思っており、残念である。


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カヤランが満開 甲府市 令和6年4月27日

2024年05月01日 | 渓谷
 2週間ほど前に訪れた時はまだ固い蕾だった渓谷沿いのカヤランがそろそろ満開になっている頃だと思い、再訪してみる。

    見下ろす新緑の渓谷

    ヤシャゼンマイが葉を広げている。

    フジの花が満開の見ごろを迎えていた。
    フジの花と渓谷の流れ

    渓谷沿いに咲くヒメウツギ

    ウワミズザクラは満開を少し過ぎている。たくさん花を付けていた。

    新緑の渓谷

    赤紫色のツツジが咲いていた。

    これはダイセンミツバツツジ。満開を少し過ぎていた。

    ダイセンミツバツツジと猿顔の岩

    カヤランが着生している大きな木。これはコナラの木だろう。

    カヤラン。この株は少し痛み始めている。

    こちらの大株は満開

    2株並んで咲いていた大株のカヤラン。花付きも良く良いものが見られた。

    角度を変えてみると10株くらい咲いていた。こんなに固まって咲いているとは感激である。

 ちょうど良い時期にカヤランは訪問出来たと思う。周辺の木も双眼鏡で覗き込みながら探したのだが、着生していたのは2本の木だけで他には見つからない。

    これはヤシャゼンマイであろう。渓谷沿いの岩壁にはたくさん生えているが道路脇にも生えていた。

    ヤシャゼンマイは葉に柄があって細長い葉は左右が対象。

    こちらはヤシャゼンマイとゼンマイの交雑種、オオバヤシャゼンマイであろう。

    葉には短い柄があって左右不対称ないびつな三角形をしている。

    ガマズミであろう。葉の幅が広い。

    花は良く似ているがこちらはオトコヨウゾメであろう。葉の幅が狭い。

    川の中にスゲの仲間が生えている。

    これはナルコスゲであろう。もう1種類の大きいほうは不明。

 渓谷の景色と春の花を楽しみながらのんびりと散策し、満開のカヤランにも出会えた良い散策が出来たと思う。


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