アメリカのワシントンDCに住んでいるAmadeusさんから突然、12月にメールが来ました。タイのバンコックに住んでいる ひかるのさんの事が心配ですという内容でした。さっそく、ひかるのさんのブログを見ます。いつもは楽しい南の国の風景写真が沢山でている彼のブログには自分の病気のことが毎日詳しく出ています。バンコックの大学病院の精密検査の結果、胸水にガン細胞が見つかったのです。胸水がたまって呼吸が苦しく、夜もあまり眠れません。食欲も無くなり毎日バナナだけを食べています。そして1月12日の早朝の便で成田へ発ったようです。出発前日の彼の日記の最後は、「緊急用の酸素吸入器があればとアドバイスされ、探してもらったが、見つからなかった。 いざとなれば、客室乗務員に頼むよりしかたないだろう。 スワンナブーム空港へ行くまで ひたすら体力回復に勤めるだけである。もう運命に任せるしかない。」という文章で終わっています。その後毎日彼のブログを見て、心配していますが空白のページが続くばかりです。居たたまれなくて彼のブログへ何度もコメントを入れていたmachanさんの事を思い出し彼のブログを久しぶりに開けて見ました。そうしたら彼のブログも昨年の11月12日の掲載記事を最後にして突然止まっています。毎日、意気軒昂で辛口の社会時評や政治批判の記事を掲載していました。病気になったとか急に忙しくなったので記事掲載を休むという文章が一切無しで突然止まっています。ひかるのさんへその事を知られました。ひかるのさんも大変心配していたそうです。そこで以前、machanさんのブログへコメントをよく入れていたhisamiさんへ問い合わせて見ました。彼女も何も知らないようで返事が有りません。
突然の運命の悲しい急展開に私の心が乱れます。そして人の縁(えにし)の不思議さを想います。ひかるのさん、amadeusさん、 machanさん、 hisamiさんとの「えにし」です。順序だてて言えば、まず ひかるのさんとの交流があり、そこにmachanさんが毎日コメントを送って居たのです。
amadeusさんをひかるのさんへ紹介したのです。その後でamadeusさんがネパールのカトマンズに駐在しているご主人と2人でひかるのさんとカトマンズでお会いして感銘を受けたのです。hisamiさんはmachanさんのブログへよくコメントを入れていました。
そして、ひかるのさんの縁でamadeusさん、 machanさん、 hisamiさんとより一層深い交流が出来たのです。その「えにしの糸」が切れてしまったようです。喪失感が重く心を押しつぶしています。
しかし、ひかるのさんは私へ別な人の縁も与えてくれたのです。彼がアジアの手織り布の展示会を3回開催した会場が、神田、お茶の水のニコライ堂の坂下だったのです。展示会へ行く度にニコライ堂によって見ました。3度目にそこの伝教師の金田一豊師に偶然お会いし、親しくなりました。ロシア正教の流れを汲む日本正教会のことを深く理解できました。私はカトリックですがキリスト教への信仰には宗派の違いがないことを確信したのです。
ひかるのさんが私の手を引いて、金田一豊師へ会わせてくれたのです。
突然、異変の起きたmachanさんも ひかるのさんも神様が善いようにして下さいます。あまり苦しいことが無いようにと、マリアさまへお祈りしています。---藤山杜人ーーー
尚、金田一豊師に関するこのブログの記事は、お世話になった神父さん、牧師さんへ感謝しつつ、年の暮れ です。
ひかるのさん、 machanさん、 hisamiさんに関する記事は以下の通りです。
マイフレさんのブログ記事が突然止まり、心配ですー何方かご存じありませんか?
そしてamadeusさんに関する記事は以下のものです。
モンタギューさんはアメリカ在住の方ですが、そのブログには日米の文化比較の記事があり興味深い内容です。夫婦や親子の関係を深く考えさせる重要な記事です。モンタギューさんの許可を得ましたので、その一部を転載します。
彼女のブログのURLは:http://cyamazaki-heineman.blogspot.com/ です。
以下の事件は昨年10月に起きました。日本の新聞でも小さな記事として報道されました。しかしアメリカでは大きな問題として取り上げられたそうです。
==========CNNニュース==============
「国際離婚、子供の連れ去りが問題にー福岡で米国人の父逮捕」
東京(CNN) 2人の子供を連れて帰国した日本人の元妻を追って来日し、子供を取り戻そうとした米国人男性が、未成年誘拐の容疑で福岡県警に逮捕される事件が起きた。
福岡県警によると、逮捕されたクリストファー・サボア容疑者は28日朝、徒歩で学校に向かっていた元妻と2人の子供に車で近付き、子供たちを無理やり車に乗せて連れ去った。その後子供たちのパスポートを取得しようと福岡の米国領事館に向かったが、元妻の通報で駆けつけた警察官に逮捕された。
CNNや系列局のWTVFによると、サボア容疑者と元妻は米テネシー州フランクリンに住んでいたが離婚し、元妻はフランクリンで子供の近くに住むという合意があった。しかし夏休みの間に元妻が子供を連れて日本に帰国。8月の登校日になっても子供が登校しなかったため、サボア容疑者が日本に電話したところ、元妻の父親から「子供たちはここにいるから心配ない」と言われたと同容疑者は話している。
WTVFによれば、テネシー州の裁判所は子供が連れ去られたと認定してサボア容疑者の親権を認め、フランクリン警察は元妻の逮捕状を取って行方を追っていたという。
日本は国際間の子供連れ去り問題を解決するため1980年に定められたハーグ国際協定に署名しておらず、親権問題は民法に基づき、子供の利益を最優先にして解決されている。
米国務省は、たとえ米国の親が親権を持っていても、米国から日本に連れて来られた子供を米国に戻すよう日本の裁判所が命じた例は聞いたことがないとしている。
こうした問題の解決に向けて国内で今年発足した国際団体によれば、親権を持たない日本人の親が子供を連れ去った事例は、分かっているだけで100件以上あるという。
在日米国大使館は29日、「日本は米国の大切なパートナーであり友人だが、離婚と子供の養育に関する認識には違いがある。親が子供を連れ去ることは、日本では犯罪とみなされない」と説明した。
親による子供連れ去りの問題は日米政府間の公式協議でも取り上げられたが、サボア容疑者が今度どうなるかは不明。領事館は28日と29日に同容疑者に面会し、弁護士を紹介するなどの支援に当たっているという。
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さて皆様は日米間にこんな問題が100件以上もあったことをご存じだったでしょうか?
日米間には普天間基地問題だけでなく、色々な問題があるのです。この離婚と親権の問題は一旦ここで休みます。続編では何故このような悲劇が起きるか?を考えて見ます。(続く)
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人