新約聖書には身につまされるエピソードが散りばめてあり興味が尽きません。
今日のカトリック小金井教会の山本神父様の説教は、ヨハネによる福音書のカナの婚礼の宴会でイエス様が行った最初の奇跡物語です。
宴会で皆がぶどう酒を飲み、足りなくなります。イエス様が6ケの石がめに入れた水を一瞬のうちに品質の高級なぶどう酒にするのです。聖書に明記してありますが、一個の石がめに少なくとも2メトレテス(80リットル)入るのです。6個ですから480リットルです。
酒飲みにとって思わず頬がゆるみます。宴会に200人出席していたとしても1人あたり2.4リットルの高級なブドー酒が飲めるのです。笑いが止まりません。
何故、高級ブドー酒と断言出来るのでしょう?それも聖書に書いてあります。
ーーーー世話役がぶどう酒に変わった水の味見をした。、、、そして花婿を呼んで言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったらころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました。」---この部分を読むとつい笑いがこみ上げて来ます。若いころの私は、よく初めにドイツ・モーゼルの美味しい葡萄酒を飲み、酔ってきたら国産のにしたものです。(年をとったので現在は弱いビールだけになりましが、、、)
酒の飲み方は現在も2000年前も変わらないのです。こんな現実的な描写を読むとイエスが水を葡萄酒に変えた奇跡を信じてしまいます。実に楽しい奇跡です。
新約聖書にはその他の奇跡も書いてあります。私は信者ですから奇跡は全て本当に起きたと信じています。
最後にヴェロネーゼの「カナの婚礼」の絵画をお送りします。カナの婚礼の出席者が16世紀のイタリヤ人の服装をしているのも面白いですね。
画像のソースページ: blogs.yahoo.co.jp/<wbr></wbr>galleryimozuru/34240008.html
ナポレオンのイタリア遠征(1796-1797)では、フランスに持ち帰ったヴェロネーゼの「カナの婚礼」(1562‐63)も忘れてはならない。
当初から美術品の略奪が計画されていた。1793年に開館したルーヴル美術館のコレクションとしてである。フランスが各地で美術品を略奪した根拠は、「人類共通の遺産である美術品を管理し、人類の進歩に貢献する」ためだとか。とんでもない言い分であった。
ヴェロネーゼ「カナの婚礼」は、ヴェネツィアのサンジョルジョ・マジョーレ教会・修道院(ベネディクト会)の食堂に飾られていた。ドッカーレ宮殿の側からは1日中、海に浮かぶ妖精のように美しい姿を望むことができる。絵の主題は、婚礼に招かれたキリストが瓶の中の水をワインに変えたという最初の奇跡を描いたものだが、むしろ当時の風俗画である。