今日は小金井市にある10の宗派の違う教会が一緒に集まり、お祈りをする会がありました。午後2時30分から1時間、カトリック小金井教会で山本量太郎神父様の司式で行われました。21世紀はキリスト教の分裂ではなく、協力と統一の世紀にすべきという山本神父様の力強い説教がありました。ヨハネ・パウロ2世が目指した緒宗派の統一運動です。小金井市にはプロテスタント系など、10以上の教会がありますが、その中の10教会の牧師様と信者が一堂に集まったのです。このような事は小金井の歴史上で初めてのことです。
このブログでは佛教やキリスト教のことをいろいろな角度から書いてきました。そこで今日も宗派の違う教会の牧師様や信者が集まったらどういうふうになるか興味がありました。もっとありていに言えば興味本位の取材のつもりで出かけました。
ところが、そんなことを忘れるほど感動してしまいました。集まった人々が一緒に讃美歌を歌うときの嬉しそうな声が会堂に響きます。兎に角、身が踊るほど楽しかったのです。
楽しかった理由を、雑な喩え話で説明します。田舎の実家へ何年ぶりかで帰ります。夜に幼馴染や親しかった親類の人々が集まってきます。自然にお酒を飲み始めます。昔話を賑やかにします。昔よく唄った歌や民謡を一緒に歌います。毎日働いている都会での悲しみや苦労がスッかり忘れてしまいます。昔の楽しい日々に還るのです。
宗派の違うキリスト信者と一緒にお祈りをするとこのような昔から親しかった人々と一緒に宴を囲むような楽しさが身を包むのです。都会で働くときの何とない肩身の狭さが無くなるのです。そうです。キリスト教信者は昔からの馴染みだったのです。昔から親しかった幼馴染だったのです。不覚にも思わず涙がこぼれそうになりました。
以前からキリスト教が日本人の根着いているか?という問題を論じた記事を何度か掲載しました。今日の緒宗派合同での礼拝会で私は日本人の心に深く根着いていると実感しました。それは理論や理屈では証明できない感情の問題でもあったのです。
下に合同祈祷会の様子と、それに続いて1時間ほど行われた懇親会の様子です。