貴方の人生にとって花とはどういう存在なのでしょうか?
この問いに私は明確に答えられません。兎に角花々が好きで、花を見ると嬉しくなり、心がはずむのです。なにか人間の根源的な本能の一部なのでしょうか?
昔、私の父は激しい性格で、子供を厳しく育てました。そんな父が、庭にマーガレットの花園を作り、花が咲くとその時ばかりは独りで楽しそうに笑っていました。私の花好きはそんな父からの遺伝かも知れません。
結婚してみると妻の花好きはもっと本格的です。好みが多種多様で、自分で花々を植え、庭には四季折々の花々が絶えません。自分で生け花もするので家の中もいつも花が飾ってあります。これも妻の本能と思い、何も言わないで黙って眺めています。
その影響で私の花々の好みも広がりました。以前は花屋さんに売っているような品種改良された派手で、美しい花々が好きでした。それが老年になってくると、山林の中に人知れず咲いている野生の花々にも心惹かれるようになりました。誰も入って行かない林の奥の樹木に咲いている花々です。新鮮な空気の中にほのかな花の香りが漂っています。そのような花々を探して山林の中を歩くのも楽しいものです。
一昨年の梅雨前の初夏に山梨県、北杜市の山林に咲いていた野生の花々の写真を3枚お送りいたします。これから、花々の美しさについて連載記事を掲載したいと思っています。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人