後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

戦死した方々のお墓へ合掌する

2010年03月26日 | 写真

私の祖父は兵庫県の山里の住職でした。叔父もそのあとを継いで住職でした。そのせいか散歩するときは、時々お寺の裏の墓地を歩きます。倶会一処です。皆が平和に一緒に眠っています。先日、立川のそばの旧砂川村のお寺の裏を散歩して来ました。お墓をひとつひとつ見て回ります。お彼岸の後なので、どのお墓も花が飾ってあり、線香の匂いもしていました。

江戸時代の初期から続く古いお寺です。どの家も先祖代々の眠るお墓が一つあります。ところが、その隣に一段と大きな墓石が立っている墓地があちこちにあります。中国戦線や南太平洋の島々で戦死した人のお墓です。戦死した息子の為に両親が先祖代々の墓よりも大きな墓石で作ったものです。

悲しい親の気持ちを思うとつい涙が滲みます。さぞ無念な思いをしたことでしょう。思わず合掌しました。探すとそのような戦死した人の大きな墓石が沢山あります。砂川村から賑やかな声に送られ、「武運長久」のタスキをかけて出征していったのです。二度と故郷へは帰らなかったのです。

悲しい気持ちで墓地を出てきました、出口に下の写真のようにお地蔵様が一列に並んで私を慰めてくれました。

若い方々へお伝えして置きたいと思い、戦死した人々の大きな墓石の写真をお送り致します。先祖代々の墓よりも大きな墓石であることをご記憶ください。合掌。

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ついに武蔵小金井にも桜が咲きました!

2010年03月26日 | 写真

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撮影場所:小金井市新小金井街道の貫井南町の桜並み木の桜です。今日の午後2時頃撮影しました。この貫井南町は坂を南へ下ったところで小金井では一番温かい所です。桜が毎年一番早く咲くところです。北風の通る小金井公園の桜は少し後になります。皆様のお住まいの所の桜は如何でしょうか?(終わり)


ガンになる、そしてカトマンズ、バンコックへ惜別の旅物語

2010年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム

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この写真をご覧下さい。カトマンズの路上で農作物を売っている兄弟です。ニンニク、ショウガ、トウガラシ、ナス、ダイコン、それにカリフラワーなどがきちんと盛ってあります。親が作った野菜を道行く人々へ売るのが楽しいようです。2人の子供の笑顔が輝いています。

この写真を昨年撮った ひかるのさんが昨年の末にガンになりました。カトマンズとバンコックの両方に家があり26年も住んでいました。アジアの手紡ぎ、手織り布に魅せられて棲みついてしまったのです。

肺ガンのように胸水が溜まり、呼吸が苦しくなります。日本で治療を受ける決心をします。苦しい呼吸です。足を引きずるようにして成田へ帰ってきました。今年の1月から3月まで東京の大きな病院で腺ガンと診断され抗癌剤の治療を受けました。抗癌剤の治療は副作用がひどく、過酷な治療です。

しかし抗癌剤は効き目があります。ガンがほとんど無くなります。兎に角、飛行機でカトマンズとバンコックへ再び旅立つことが出来るくらい回復しました。あちらでの生活に幕を引くために成田を出たのは3月8日でした。バンコックに一週間居て自宅の整理をします。そして15日にカトマンズへ飛びます。

カトマンズでは15年間住んでいた部屋の大家さん一家が温かく迎えてくれます。一週間の滞在中、食事の世話をすべてしてくれました。抗癌剤で体力の衰えた彼には自炊をする気力がありません。カトマンズの町々を、もう二度と見ることも無いと思い、懐かしみながら散策して日を過ごします。惜別の散歩です。15年間、印象深かった瞬間の風景が脳裏に浮かんでは消えて行きます。上の写真を撮ったときのことも思い出したに違いありません。大家さん一家も主人がガンで亡くなり息子が肝炎になり薬代で火の車です。しかし何時も笑顔の絶えない一家です。

カトマンズの生活に幕を引き、バンコックへ2、3日前に帰ってきますた。

ひかるのさんは独身ですが息子が一人います。ストリートチルドレンだった少年を引き取り、育て上げたのです。大人になって働いています。バンコックでは病身の ひかるのさんの世話をあれこれしてくれます。ひかるのさんにとっては唯一人の家族です。その息子とも間もなく別れ、東京へ帰って来ます。し残した抗癌剤治療のためもう一度入院するためです。

カトマンズとバンコックへの惜別の旅については ひかるのさんが詳しく書いて、公表しています。http://blogs.yahoo.co.jp/hikaruno_season に御座います。彼が心身ともに元気だったころのブログは、http://asiancloth.blog69.fc2.com/ に御座います。合わせてご覧下さい。何故かしみじみとした静かな感動を感じられると思います。

ひかるのさんは現在、体力が衰えていますが、抗癌剤は非常に進歩しています。必ずや全快し、再び元気にバンコックとカトマンズへ旅することが出来ると私は信じています。今日は ひかるのさんの全快を心から祈って終りといたします。(終り)