後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

hikarunoさんの旅立ちを送る「ネット上でのお葬式」

2010年07月13日 | うんちく・小ネタ
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ひかるのさんのブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/hikaruno_season の7月11日の記事として以下の訃報が掲載されました。
========hikarunoさんの訃報==========
読者、投稿者の皆様へ
 ブログの更新がなされなくなった後も、コメントをいただきましたこと、感謝いたします。
 hikarunoは、薬石効なく、他界いたしました。
 ブログの皆様に、このお知らせをするようにと申し付かっておりましたが、現実となり大変残念です。
 特に闘病中には、皆様からのご連絡、お励ましが大きな支えになっていたようです。
 長い間、関心を寄せていただきまして、ありがとうございました。  友人
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この訃報に対して、19人の方々から、hikarunoさんの旅立ちを送る言葉が投稿されています。
今日以後も、もっと投稿が続くと思います。
私はこの「送る言葉」を読みながら何か大変厳粛な気持ちになりました。そうです。彼のお葬式に参列して、友人達の弔辞を聞いているような気分になったのです。インターネットでお葬式なぞとは想像もつきませんでした。故人が極楽浄土へ行けるようにお経を読むお坊さんも居ません。牧師さんも神父さんも居ません。しかし投稿してくれた人々の祈りがひしひしと私に伝わってきます。
何ということでしょう。彼はもしかしてまだ生きているという気持ちを持っていました。投稿した人々も皆そう思っていました。気持ちの上でも区切りがつきました。それは葬式の済んだ後の気分に似ています。
hikarunoさんのご冥福をお祈り致します。藤山杜人
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ネットの上で知り合った忘れ得ない人々(2)演劇人と文芸誌主宰者

2010年07月13日 | 日記・エッセイ・コラム

このブログの左に「推薦するブログ」欄があり、mikaさんと木内光夫文学会のブログがあります。この方々は、ブログが縁で忘れ得ない人になりました。その理由は、その活動を見て、自分の若い頃を思い出すからです。演劇を少ししたことや素人小説をかいたことを思い出すからです。

特にmikaさんはプロの演劇人で、朗読家です。彼女のブログにある宮沢賢治の詩の朗読に感動します。独りで息子さんを育て、母を見送りながら一途に舞台活動や朗読を続けています。その徹底した生き方に感動します。

彼女の活動を見ると、2年前に亡くなったテレビマンユニオンの村木良彦君のことを時々思い出します。

彼への追悼記は2008年1月29日に、あるテレビマンの死として掲載しました。彼は中学と高校で一緒に演劇部にいた友人でした。彼は演出をやり、私は裏方でした。大学卒業後、TBS社へ入社しましたが、やがて同志とともにテレビマンユニオンを1969年につくったのです。「遠くへ行きたい」、「世界不思議発見」、「海は甦える」など歴史的な作品のプロデューサーの仕事をしました。2008年1月29日に芝の増上寺での葬儀の場面を思い出します。

mikaさんはブログ上で、(http://koto-dama.cocolog-nifty.com/blog/亡くなった母への想いを書いた記事があります。都内で音楽活動をしている息子への温かい愛情に満ちた記事もあります。そのしみじみとした人間性溢れる文章が魅力なのです。このブログでも彼女の母を想う文を転載させて頂いたこともありますのでご記憶の方もいらっしゃると存じます。

さて木内光夫さんの事ですが、彼は前回ご紹介した鬼家さんの弟さんです。30年位前に北杜市の鬼家さんの山荘で何度か一緒にビールを飲んだ事があります。才気煥発な青年でした。何を職業にするのか楽しみでした。しかし、それ以来消息が絶えていました。それが3年前にブログを始めたお陰で木内光夫文学会のHPhttp://www.gan-sho.book-store.jp/sub4.htmlを知ることになったのです。HPには文学会の活動が詳細に書いてあります。伊東市に事務所があり伊豆半島という地方のに密着した文芸誌を出しているのでした。それだけでなく、太田道灌を主人公にした長編小説も単行本として出版していました。その書評をこのブログで掲載したこともあるので憶えている方もいらっしゃると思います。

地方で文学会を長い間、続けることは経済的にも作品集めにも大変な仕事です。

このインターネットの時代に活字文化を細々と守っているのです。そいう人生が何故か貴重に思えます。人間は人それぞれ輝いているものだ。静かに独自の人生を創っているのです。つくずく感動します。忘れ得ない人々です。

今日も皆様のご健康と、忘れ得ぬ人々とお会い出来るようにお祈り致しています。藤山杜人

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