今日は晴れ。突風の吹き荒れそうな天気です。ネットのお陰で知り合ったYMさんが霞ヶ浦のヨットに乗せて下さいと言います。今朝電話で11時に現地で会うと打ち合わせました。その時、嬉しい事を言ってくれます。セイルの準備やエンジンの始動など全てをやらせて下さいと言うのです。つまりヨットを始めたばかりなので、全てを自分で行い、完全に覚えてしまおうという決心で来るのです。このような嬉しいお客は久しぶりです。私も急いで行き、10時にヨットのそばに到着しました。するとYMさんは既に到着しています。デッキに上がると約束通り全ての準備をしてくれました。
早速、沖に出ます。強風と突風です。彼がせっかく来たのだからメインセイルを上げましょうと言います。そして彼がメインハリヤードを引っ張り、セイルを上げてしまいました。そして舵を握り、風上へ登ります。強風なので船が傾いて快走します。波も荒いのです。彼は満面の笑みを浮かべて、ヨットの醍醐味ですね!と言います。メインセイルだけで6・5ノット出ています。強風だけでなく突風もつっこんできます。船が大きく傾きます。私は恐怖感にとらわれ、顔が引きつってきました。しかし私のヨット歴は25年。彼は1年。ここで私からセイルを下ろそうとは言えません。彼も恐いに決まっています。1時間ほどやせ我慢をしていたら彼がやっと、「セイルを下ろしましょう。はじめから事故ってはいけませんね」と言います。私はシブシブ降ろすようにふりをして、緩慢な動作でメインセイルを下ろしました。エンジンをかけて港に戻り、昼食を済ませました。午後からはジブセイルの操作の訓練をしましょうと提案しました。又少し沖に出て、彼にジブセイルを出して貰いました。またまた強風で船が大きく傾きます。恐怖感で私の顔が引きつれます。彼が止めましょうと言うのを待つのです。そのうち彼も今日は無理ですねと言います。この一言を待っていたのです。直ぐにジブを巻き取り、帰港しました。係留しようとすると彼が私にやらせて下さいと言います。見事な着岸ぶりです。
このように積極的にヨットの操船を学ぼうという人を客に迎え、大変嬉しい思いをしました。また風の良い時に一緒に乗りましょうといって別れてきました。下の写真は、メインセイルだけで走っている写真です。この直後に、突風の連続攻撃に会いました。