後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

何故、今日の大地震と大津波が起きたのでしょうか?

2011年03月11日 | うんちく・小ネタ

地震は大陸の地殻(大陸プレート)の下に大洋の底の地殻(海底のプレート)がもぐりこんだために起きると分かっています。堅い海底の地殻が堅い大陸の地殻の下に滑り込むのですから界面はギザギザに割れ、ストレスがある部分に溜まります。それが大きくなり過ぎて突然破壊と断層滑りが地下深くで起きます。当然大きな揺れが起き、それが地表へ伝わって地震となります。そしてそれが海底で起きれば大津波が発生します。

原因がこれほどはっきり分かっているのに地震の予知は殆ど不可能です。大陸プレートと海底のプレートの界面は地下数十キロ以上と深いので局部的なストレスの溜まった場所を探すことが不可能なのです。下の写真の真ん中近辺に横長の四角を描いた所が3ケ所あります。そこが地震の発生源になり易い大陸プレートと海底プレートの境目です。素人の私が描き込んだので正確ではありませんが大体正しいと思います。

Subductionzonej1

この3ケ所の四角形の下に線が引いてあります。この場所が地震発生場所と示す為の線です。日本列島に沿った海底です。

海底の地殻(海底プレート)がゆっくり動くのは地球の内部で熔けているマントルが流れ動いているからです。太平洋プレートは毎年10cm位西へ動くそうです。

下の写真は太平洋海底プレートとフィリッピン海プレートが西方向へ動いてユーラシア大陸プレートの下に潜りこんでい様子を示しています。潜り込むとき、海底が削り取られ日本列島が出来あがっている様子をご理解下さい。019

今回、三陸沖で大きな地震があり、悲しい事態になりました。つくば市の地質標本館には日本列島の東側で太平洋海底プレートがユーラシア大陸プレートの下にもぐりこんでいる模型の展示があります。上の写真はその一部です。

今回の三陸沖の地すべりは一回だけでなく、近辺の福島沖や茨城沖のストレスの溜まった箇所へ刺激を与え、連続的に地下の地すべりが起きたようです。

地下の岩石が地割れして地すべりする現象は、「脆性破壊」というもので、予測が原則的に不可能です。ストレスが溜まった所は日本列島に沿って太平洋側の海底にあります。誰も何時、地すべりが起きるか予想がつかないのです。

上の説明では、地質学の専門用語を素人の私が分かり易い言葉に変えています。間違いもあると存じます。しかし専門家が、お許し下さいますようにお願い致します。

人間は莫大なお金を使って広い宇宙へロケットや宇宙船を飛ばせています。そんなお金があればもっと、もっと足元の地面の下を研究して地震災害の防止技術を確立したほうが良いと誰でも思います。しかしそれが出来ないのが人間の知恵では出来ない悲しいところです。

被害者の人々が無事助け出されることをお祈り申し上げます。藤山杜人


今日の散歩は地震で大揺れしました・・・怖い思いをしました。

2011年03月11日 | インポート

現在は午後6時。地震と大津波による被害が拡大しています。

鉄道が全て止まり、今夜は会社に泊る人も多いと思います。用事で出歩いている人は泊る会社もありません。寒い駅舎で一夜を明かすと思うと同情を禁じ得ません。

私は昨日は都内にいたので地震が昨日だったら駅舎で一夜を明かさなければならなかったと思います。

地震は本当に怖いですね。

今日の散歩は自宅から南東にある中村研一画伯の旧宅の公園になっている庭を散策して、更に足をのばし、武蔵野公園まで往復しました。往復、8.4kmでした。

帰り路で地震に遭いました。電柱が大揺れし、地面が動き、立っていられない程でした。なるべく道路の中央に立ち、上の方から建物の外壁や瓦が落ちてくるのを警戒して、怖さを我慢して、揺れが止まるのを待ちました。家内がおじけついてしがみ付いていました。下の写真は地震の来る前に撮ったものです。

007 012 015 033


現在、テレビでは大津波が船や車や家を陸上の街や農地へ押し寄せている映像を流しています

2011年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

今回の三陸沖の大地震による津波の被害が、

少しでも小さく収まる様にお祈りするしか何も出来ません。

仙台市には2人の弟の家族が住んで居ますし、親類も居ます。電話が通じなくなっています。

仙台の名取川の河口の農村も津波で広範囲に襲われています。仙台空港も水浸しです。

弟夫婦と家族や親類の安全も心配ですが、被害にあった全ての方々のことも心配です。

安全をお祈り申し上げます。千葉の製油所も大規模な火災が起きています。

お祈りいたします。被害がこれ以上起きないように。


「飛行制限空域」の設定はアメリカのカダフィ軍への宣戦布告と同じです

2011年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

何時の世にも言葉による誤魔化しはあるものです。最近、内乱の続くリビアの上空を「飛行禁止区域」にしようとする議論がアメリカを中心とした北大西洋軍事条約加盟国でなされています。

リビアではカダフィ大佐側だけが空軍力を持っていて、反体制勢力の支配地区を空爆しているのです。機銃掃射もしているようです。

アメリカとNATOがリビア上空を飛行禁止をする為には、アメリカ空軍の戦闘機が常時リビア上空を巡回し、監視し続けなければ出来ません。

そしてカダフィ大佐側に少しでも反撃されれば、カダフィ大佐の支配地域をミサイルで空爆し、機銃掃射もすることになります。

狂気のカダフィ大佐が、侵入して来たアメリカ側の戦闘機を攻撃しない筈がありません。地上からの攻撃だけでなく戦闘機同士の空中戦になります。

こうなればリビアの民間人も戦争被害者になり、地獄の苦しみを味わうことになります。

「飛行制限空域」の設定とはカダフィ大佐軍とアメリカ軍の戦争開始と同じ事になります。

下にWikipedeaの「戦闘機」という項目から写真をお借りしました。戦闘機は各国の現代の科学と技術の粋を結集した見事な作品です。機能美に溢れ美しい姿をしています。写真のように練習で飛んでいる限りは一つの美の極致のようにも見えます。

しかし地上からのミサイルが命中すれば木端微塵です。逆に戦闘機からミサイルで地上を攻撃すれば巨大な破壊力で広い範囲が地獄に化します。想像しただけで恐ろしい兵器なのです。このような破壊力の大きな兵器が使われないように祈ります。

その可能性をマスコミはあまり明快に説明していません。何時もの事ですが、困ったものです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

Two_f22_raptor_in_column_flight2822 F14_and_royal_malaysian_air_force_m Us_navy_051111n3488c021_an_fa18e_su