後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日本の国家財政はいつ破綻しますか?・・・国民も破産しますか?

2011年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム

006_2  日本の国家財政は間もなく破綻すると騒いでいる人々が居ます。本年度の一般会計の支出が85兆円なのに税収が50兆円です。あとの35兆円は国債を売ったりして借入でしのぎます。この借金が積もり積もって何百兆円にもなってしまいました。

これを見ると常識的には日本国家の倒産も間もなく起きそうです。

日本が倒産すれば国民が買って持っている国債がゼロ円に暴落します。昭和21年に行われたように貯金の封鎖と新円への切り替えが起きます。想像を絶する物価の高騰が起きます。

その事を声高に宣伝して、日本人の貯金を海外の通貨の貯金にしないさいと言っているのは金融業者です。自分達の利潤を増大しようとする正当な企業活動です。

しかし、国家予算のことを少しでも調べて見るとトンデモ無い事実に遭遇します。

新聞によく出ている国家予算とは一般会計の85兆円の事だけです。その他に各省庁は直接莫大な収入があるのです。例えばガソリン税、高速道路の通行料、車検や船検の収入、競輪競馬などからの税収などなど想像もつかない種類があり、それらは全て所管の省庁が管理し特定の使用目的が決まっています。これらを特別会計といい、年間360兆円もあります。

その事を解説して居るのは「地球村」というHPです。http://www.chikyumura.org/environmental/report/2009/02/02110621.html をご覧下さい

この360兆円の特別会計は国会で審議されません。新聞にも出ません。

民主党政権が「埋蔵金」と言って、それがあるから一般会計が赤字でも国家は安泰だと言っているのです。言っていますが、本当に安泰か破綻するか誰も分かりません。

そこで私はここに問題を提起したいと思います。

日本の国家財政はいつ破綻しますか?・・・そして、

国民も破産しますか?

必要以上に不安がったり、騒ぐのは賢明ではありません。しかし冷静に議論をすることは大切な事ではないでしょうか?

どなたか、上のような問題に参考になるHPやブログをお教え下さいませんでしょうか?


今日の散歩・・・都立「殿ケ谷戸庭園」

2011年03月08日 | 写真

国分寺駅の南口前に都立「殿ケ谷戸庭園」があります。戦前のお金持ちが崖下に湧き出る泉で大きな池を作り、その周りに回遊式の庭園を作りました。崖の上には別荘や茶室を作り四季の自然の移ろいを楽しんだのです。崖を利用していますので登り、降りの道が楽しげに続いています。

今日の散歩は小金井の自宅から4km位歩いて行って、「殿ケ谷戸庭園」を散歩して来ました。帰りも歩いたので往復8km以上歩きました。携帯電話に付いている歩数計では14635歩で歩いた距離は8.7kmと出ました。

それはそれとして、都立「殿ケ谷戸庭園」はJR中央線沿線にお住まいの方々へお薦めしたい庭園です。幽玄で静かな自然があります。回遊式の道も良く整備されています。入場料も65才以上は70円です。歩き疲れたらそばの駅ビルの9階には小奇麗なレストラン街があります。

この庭園には時々行きますが、いつも数組の老夫婦が静かに歩いているだけです。下に今日、家内が撮った写真をお送りいたします。

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そして下の小さな写真はクリックすると大きくなります。

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国家目標の無い菅直人総理の苦悩と日本の弱小国家への道

2011年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム

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上と下の写真は私が横須賀で撮った戦艦、三笠です。イギリスのビッカース造船所で作られ、日露戦争でロシア艦隊を撃破した艦隊の旗艦を務めました。

明治時代の日本は明快な国家目標を持っていました。富国強兵により、欧米の植民地化を避ける事が国家目標でした。その勢いが余って明治天皇暗殺計画があったとして幸徳秋水ら12名を死刑にしたのです。しかし、それで一層、国民は国家目標に協力するように自分の人生目標も決めるようになったのです。人生設計が簡単な時代でした。国の方針に乗っていれば楽な人生が保証されていた時代だったのです。

その後、第一次世界大戦があり、日中戦争や満州国の建国があり、そして第二次大戦の敗戦を迎えるのです。アメリカ軍の占領が起き、それが現在の米軍基地へと続くのです。そして、戦後の経済復興と欧米に追い付き、追い越せという時代が続いたのです。

日本の歴史には紆余曲折もあり、疾風動乱の時代でしたが、常に国家目標が強く存在していたのです。軍備や経済力や科学技術などを含めて「国力の増大」という国家目標が存在していたのです。

そのような時代が1990年頃の経済的バブル崩壊で消滅したのです。

「国力の増大」という国家目標が突然消えてしまったのです。

それを私は第二の明治維新と思っています。国家目標の無い国に住んで居る人々は自分の人生の目標を失ってしまったのです。個人が国家から離れて自分で生きる意味を発見し、価値ある人生とは何かと考えなければならないのです。

このような時代になると政治の重要性が下がります。政府は外交と軍備さえちゃんとすれば良い。他の事は民間がする。そんな傾向が強くなります。

民主党がやっと小沢さんを切り離し、安定した政権が出来たと思った途端に今度は前原外務大臣が辞めてしまったのです。自民党のアラ探し的な言いがかりにイヤ気がさして自分の重要な職務を放り出したのです。日本の国際的任務など羽毛のように軽く考えていたのです。

日本の国民はそろそろ腹をくくり、政治に期待しなくなります。その方が平穏な気持ちになります。自分と家族の生活だけを守るのが正しい人生観になるのです。

菅直人政権の混迷ぶりを見ると政治の無力ぶりを強く感じます。そしていろいろな事を考え込んでしまいます。

国家目標と人生観の関係は明快な解答の無い問題です。正解はありませんが重要な、そして大きな問題と思います。この問題は続編でも取りあげて見たいと思います。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申しあげます。藤山杜人

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