後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

シーベルトの定義と居住地の安全度の計算例の正誤を問う!

2011年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

シーベルトの定義は以下の通りです。

「『1kgの物体に1メートル毎秒毎秒の加速度を生じさせる力』で1kgの物体を1メートル動かしたときの仕事」が1kgの物体に1時間のあいだで吸収された量に,放射線の種類ごとに定められた係数をかけたものを「シーベルト」という単位で表します。
(係数をかけるのは,放射線の種類ごとに影響の強さが異なるからです)
よって,1時間当たりに吸収されたエネルギーの大きさということになります。

(出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1057777500 )

ですからマスコミで、例えば福島市24マイクロシーベルト、新宿0.24マイクロシーベルトという発表があったとすれば、それは1時間当たりの放射線被爆量の意味と思います。

人間の受ける被爆総量が200ミリシーベルト以下なら安全と言われています。

そこで仮にこの200ミリシーベルト(200000マイクロシーベルト)を1年間の総量として被爆した場合を考えてみます。

この総量200ミリシーベルトを毎日同じ量だけ被爆を受けたとしたら、1時間当たり、どのくらいの被爆量になるか計算してみます。

1時間の被爆量=200000÷365÷24=22.831マイクロシーベルト(1時間当たり)となります。

そうすると福島市の24マイクロシーベルトは22.831より大きいので危険な地域と言う事になります。新宿の0.24は安全な地域となります。

ところが専門家の計算に基づく政府見解では、福島市は安全な地域となっています。

3月11日の福島原発事故以来、20kmの地点、30kmの地点、そして福島県の多くの市町村での測定によると24マイクロシーベルトは一回だけで、あとはその10分の1以下だったに違いありません。

さて皆様へお聞きしたい質問が2つあります。

(1)上で、私が行なった計算は間違っているでしょうか?間違っている場合には何処をどの様に間違っているのでしょうか?

(2)福島県の各自治体が測定している放射線強さの測定値はインターネットの上に公表されているでしょうか? もしそうなら2つ、3つの実例のURLをお教え下さい。

文部科学省の福島原発周辺の測定値は、http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/19/1303727_1819.pdf に御座います。

素人ながら私は、マスコミ発表のマイクロシーベルの意味を明快に理解出来るようにしようと努力しています。大変重要な事項なのでより多くの人々がマスコミ発表の○○マイクロシーベルトが安全値なのか否か判断が出来るようになることを祈っています。

意味の分からない測定値をやたらにマスコミは発表していますが、それは恐怖心だけを煽りたてる結果になります。もっとその意味が分かるような解説をドンドンして頂きたいと切に願っているのは私だけでしょうか?

ご参考までに、

娘がまだ9ヶ月なので、毎日、モニタリングポストの数値がアップされている理研化学のホームページを確認してます。
平常時が0.04μSv/hなのに、高い数値ですと、0.20を観測してます。不必要に外出しないことを心がけています。
子供はベビーカーで外にお散歩に行くのが大好きなのに、中々出してあげることが出来なく可哀想です。

親の不安を感じているせいか夜中、泣くようになりました。

藤山からのお答え:今回の私の試算では22.381microSievert per hour 以下なら安全とでました。しかし私は素人ですので保証は出来ません。

素人ながら、理研の0.20マイクロシーベルトはまだまだ安全圏と思います・

ご心配なら専門医とご相談ください。

 

私は福島産・茨城産のホーレンソウを食べます・・・しかし赤ちゃんは、、

2011年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

放射能で一番怖いのは体内に摂取されて、放射性ヨウ素が甲状腺に集まり、甲状腺ガンになる事です。

特に赤ちゃんは甲状腺ガンの発症が多いそうです。チェルノブイリでも汚染された野菜を食べた赤ちゃんが数年後に甲状腺ガンになった例が多く報告されています。ですから赤ちゃんを持っている母親は神経質になります。

しかし問題は野菜の汚染の程度です。今日の読売新聞の30ページ目に「ヨウ素剤 混乱の配布」と題する記事の中で、佐藤幸男博士がの話を紹介しています。

「現在、ホーレンソーなどから15000ベクレム程度の放射線が報告されているが、その数値はその数千倍の数値にならないと白血病などにはならない」と言っています。

これで私は長期間、ホーレンソウを多量に食べなければ全く安全だと判断しました。

このように専門家の言うことを注意深く読み、自分で少し計算などして安心するのが良いと思います。詳しくは是非この読売新聞の記事をお読み下さい。

しかし汚染の度合いはビニールハウスに入っていたか、それ無しで栽培していたかによって大いに変化する筈です。マスコミ発表はそこまで詳しく言いませんから、少し用心して赤ちゃんには暫く福島や茨城の野菜を食べさせない方が良いと思います。

嫌がる人に無理に食べろと言うのでは無く、自分が食べれば良いのです。

そして安心した平穏な家庭生活を続ける事が一番重要なことと信じています。


福島原発の放射能は危険ではない!・・・20km以上離れれば

2011年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

放射能をどのくらい浴びた人間の健康に害があるか?この問いこそ一番重要な問題なので世界中の放射線医学者が研究してきました。その結果、異論もありますが200ミリシーベルト以下なら安全だと言う結論になっています。この事は、昨日の記事、福島原発が散らす放射能の危険性を,冷静に考えるの中の一覧表に出ています。

この200ミリシーベルトの意味を充分、ご自分で理解することが最も重要です。

実例を示してご説明いたします。マスコミ発表では、例えば、福島原発の工場内では2000マイクロシーベルト(2ミリシーベルト)、そこから20km離れた所では100マイクロシーベルトという発表があったとします。この表示は不完全で、1時間当たり、2000マイクロシーベルトと100マイクロシーベルトと報道すべきです。

すると工場内で防護服を着ないで10時間働いていると受ける放射能の総量は2000×1020000マイクロシーベルト(20ミリシーベルト)になります。この20ミリシーベルトは安全限界の200ミリシーベルトの十分の一ですね。だから安全なのです。

さて20km離れた所の100マイクロシーベルトは安全でしょうか?

その場所に防護服無しで2400時間(100日間)住んで居たとして、その間に受ける放射能の総量は、100×2400240000マイクロシーベルト(240ミリシーベルト)になります。この値は安全限界の200ミリシーベルトを40も越えているので危険です。

簡単に言ってしまえば放射能の強い工場内でも短時間の作業なら安全で、20km以遠でも例え放射能が弱くても四六時中、住んでいると危険になる場合もあるのです。問題は20km以遠でも毎日放射能の測定を続行する事です。

このように一見、少し面倒な計算でも上の方法をおぼえてしまうとマスコミ発表の放射能の強さの数値から自分が安全なのか危険なのかが分かるのです。

よく枝野官房長官は健康に今すぐ危険を及ぼす数値ではありませんと発表しています。これは放射線障害専門医学者の計算に基づいて発表しているので、まず信用して良いのです。枝野さんが、「今すぐ危険を及ぼす数値ではありません」と条件をつけているのは、そこに1年住みついていたらどうなるか保証の限りではありませんという意味なのです。

20km以内は危ないから逃げる、30kmは注意して住んで居ればOKという総合的な判断は原発事故発生以後の周辺の数多くの放射線強度の測定値から出された結論ですから間違ってはいません。これには政治的ねつ造は入りにくい事がらなのです。

しかし自然現象は人間の希望通り平均して起きません。例えば急に小さな竜巻が原発工場の上で発生し、濃厚な放射能を集中的に巻き込んで、そのまま20km以上移動すれば安全圏でも危険圏になります。現代の科学の限界です。

逃げる?逃げない?は人それぞれ自由で良いのです。すごく神経質な人は50km離れていても自己責任で逃げる自由はあります。しかし政府発表を信頼し、冷静に行動したほうが良いのではと感じますが、いかがでしょうか?

もっとも風評被害で生活物資が欠乏して移住している方々へは深い同情をお送り申し上げます。

今日はより多くの人々が放射能とその人体への影響について一層深い理解に到達され、生活物資の輸送が円滑に行われますよう、平穏な日常が一日も早く戻ってきますようにお祈り申し上げます。藤山杜人