後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

福島原発事故はやりきれない憂鬱な気分です・・・花々の写真で気分を良くします

2011年03月27日 | 写真

絶対、放射能は漏れないと叫びながら建設した福島原発でした。それが、毎日のように炉心圧力容器から漏れ出した放射性のセシウム137とヨウ素131が空中へ放散されているのです。人間の知恵の浅はかさを見て私も落ち込んでいます。憂鬱です。

直接、実害を受けている福島県の皆様へは言葉では表せないような深い同情を感じています。

美しい花々の写真でも見れば少しは心もなごむと思い写真を数枚お送りいたします。昨年の春に、山梨県、北杜市の甲斐駒山麓で撮ってきたものです。

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福島第一原発の制御棒はどのようになっているのでしょうか?

2011年03月27日 | 日記・エッセイ・コラム

私の記憶では炉心に真水をはった沸騰水型軽水炉の出力調整はボロンカーバイド(BC)を主成分とする制御棒を燃料棒の間に多数挿入して、その上下によって行っていると思っていました。

緊急停止ではこの制御棒が全て挿入され、核連鎖反応を停めると知っていました。しかし一旦緊急停止に成功しても炉心水位が下がり、高温になり、損傷を受けると核連鎖反応がまた部分的に起きるのではないかと危惧していました。しかしマスコミは制御棒の損傷を一切報道しません。不思議に思っていたらブログを見ていてくれた昔の高校時代の友人のKT君がメールで以下のように教えてくれました。

60年も前に彼の家へしょっちゅう遊びに行ったことなど思い出しました。

彼に感謝しつつ、以下に彼からのメールを転載します。

藤山杜人君

 先日のメールの続きとして君の疑問にこたえます。

 (1)  出力制御は制御棒の上げ下げで行います。制御棒には"粗制御棒"、"微制御棒"と安全棒の3種があってそれぞれの挿入によって出力が制御されます。

  (2) 緊急スクラムはこれら制御棒をすべて挿入して核分裂反応を低下させるものです。安全棒が一番の働きをします。

 (3) スクラムが成功し制御棒がその働きを成し遂げている状態であればまた臨界に達することはありません。

 (4) 1,2,3号炉ともスクラムは成功したものの電源がなくなり炉内へ水を送る給水ポンプが停止し、またこの水を海水で冷却する循環水ポンプも停止したため炉内の温度が上がり、燃料棒が損傷したとすると同じ場所にある制御棒も損傷した恐れがあります。そうすると核反応を止める働きが弱まりますので一部まだ核反応を起こしている可能性も考えられています。しかしこの可能性は小さいのが普通です。

追記:使用済み燃料はプール内にあって水を供給している限り大丈夫と思いましたが、水素爆発で建屋が破損し今も時々黒い煙が上がる言う事は何かが燃えていると言うことであり、使用済み燃料が全て完全にプール内に収まっているのかが心配です。

以上テレビ・新聞の報道を下敷きに小生の知見を入れてまとめたものです。ご参考になれば幸せです。敬具、 KTより、 (終り)

尚、心配になり原子力専門の昔の同級生に電話で聞いて見ましたとところ上のKT君のメールの内容とほぼ同じでした。

少し安心情報のようですので、皆様へご紹介したいと思います。ご参考になれば嬉しくおもいます。(終り)