最近、マスコミにはベクレルという単位とマイクロ・シーベルトという単位が頻繁に出て来ます。その換算ツールが有るのです。誰でも使えます。
汚染農産物1kgの放射線強さを示すベクレルという単位を被爆総量シーベルトへ換算するツールが、http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON に御座います。
暫定基準値はセシウムで牛乳・乳製品が1キログラムあたり200ベクレル、野菜類、穀類、肉・卵など同500ベクレル、放射性ヨウ素では飲料水同300ベクレル、野菜類同2千ベクレルなどです。これらの数値をhttp://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON に従って1kg食べた場合の被爆量をマイクロ・シーベルトへ換算してみると実に小さな値になります。年間に人間が被爆しても危険の無いと言われている200ミリ・シーベルト(200000マイクロ・シーベルト)に比べて問題にならない位小さな値です。
ですから暫定基準値を上げても健康に有害でないという意見も出てきます。
私は政府の肩を持つ立場でもありません。しかし地震と大津波の甚大な被害を受けた東北地方の農業が「科学的根拠の薄弱な暫定基準値」のお陰で追い打ちを受けるのはあまりにもむごすぎると言っているのです。
科学への過信が今回の大災害の原因の一つです。科学、科学と言葉を振り回さないで「科学的根拠の無さ」を深く考えるべきです。
その上で人それぞれ好きな産地の野菜を食べれば良いのです。その結果、多くの人がある地方の野菜を食べないのは致し方の無いのです。その判断の基準が科学的に曖昧すぎるという事、そして学問の限界を深く理解する事が重要と信じています。
それにしてもベクレルとそれを換算マイクロ・シーベルトを並べて発表しないお役所の怠慢ぶりには驚いています。コメントや反論を歓迎致します。(終り)