ここ数日はガソリンの入手困難で車も使えません。終日、テレビを見ています。
その中で見た美談を3つ書きます。ご覧になった方も多いと思います。
(1)ある瓦礫の広がる町の隣で、幸運にも水の入らかったスーパーマーケットの快挙です。地震で店中は足の踏み場も無いのに店先の屋外でお菓子や食料の袋を全て200円で売っていました。罹災者たちが行儀良く行列し、1人5袋まで買っていました。停電でレジが使えないので昔のように現金で売っています。何かを買った老人へ記者が感想を聞くと、「非常に勇気づけられました」と言っていました。このスーパーは一袋300円、400円のお菓子や食品を全て200円で売る事にしたそうです。
(2)ある避難所の前に箱型の大型トラックが停まっています。取材中の記者が何をしてますかと聞いていました。怖い顔をした運転手が話しています。「運送用の大型トラックを持っているので、この際、避難者へこうして食べ物を届けているのです。市役所に食品が山積してあるのですが運ぶ人が居ないのです」と言ってました。自分の家も津波に全て持っていかれてしまったとも話していました。
以上は偶然、私が見ていたテレビに出ていた光景です。このような美談は被害を受けたあちこちであるようです。このような行為は打ちひしがれた罹災者へ大きな精神的な支えにもなっていると信じています。
(3)東京の民間テレビは地震・大津波発生以来、不謹慎なコマーシャルやお笑い芸人のドタバタ番組を一斉に放映しなくなりました。今まで民間テレビの露骨な儲け主義や低俗な番組を困ったものだと思っていました。
しかし今回の民間テレビ局の姿勢に感動しました。私もこれに習って全ての救出活動が完了するまで不謹慎な写真や文章を掲載しないようにします。
日本人の良識に今回ほど感動したことはありません。(続く)