後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日の散歩・・・緑深い蓮の葉の写真を撮りに行く

2011年06月20日 | インポート

霞ヶ浦の北側の湖岸には一面の蓮の田圃が広がっています。梅雨時になると鮮やかな緑色の葉が出て来て美しい光景になります。今日はその葉の美しさを写真に撮ろうと思い、家内とあれこれ撮って来ました。蓮の田圃に囲まれて、藁ぶき屋根のウナギ屋も見えます。よく行った店なので、なつかしくなり店先の写真を撮りました。

のんびりした風景写真を5枚お送りいたします。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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アメリカとイスラム圏の戦争の原因(一)ヒットラーのユダヤ人大量虐殺の意味

2011年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

欧米諸国の主な宗教はキリスト教です。そのキリスト教の創始者はナザレのイエスという男でした。多くのの弟子を持っていましたが、最後に、ユダという名の弟子に裏切られて逮捕され、十字架に付けられて処刑されてしまったのです。

キリスト教はユダヤ教の一派として発生し、次第に分離、独立し世界宗教に発展して行ったのです。一方、ユダヤ教はユダヤ民族だけの民族宗教として長く存続して来ました。そして、このユダヤ民族はヨーロッパ各地に散在し、キリスト教徒の中の少数民族として暮らしてきました。

少数民族である上に、キリスト教の創始者を殺害したユダヤ人はいろいろな時代にヨーロッパ各地でキリスト教徒による迫害を受けてきたのです。

その迫害を大々的に組織化し、毒ガスで多数のユダヤ人を一挙に殺す方法を考案し、多量殺害を実行したのがヒットラーという男です。

600万人以上といわれるユダヤ人の大量殺戮を実行したのです。ヒットラーによるホロコーストでです。

更に、この狂気の殺戮の対称ははユダヤ人だけで無かったのです。50万人ものジプシーもホロコーストにあっています。ジプシーは日本では「流浪の民」という歌で、何かロマンチックで楽しそうな民族として受け止められて来ました。この平和で無力な民族もヒットラーによって殺戮されたのです。

第二次世界大戦中にドイツの占領地域が広がると、ナチスは多数のユダヤ人とロマ(ジプシー)を抱えこむことになりました。

ナチス親衛隊特別行動部隊「アインザッツグルッペン(Einsatzgruppen)」が東欧の占領地域に派遣され、ユダヤ人、共産党員、ソ連軍捕虜とともに、多数のロマも殺害したのです。

ヨーロッパ諸国はイギリスの産業革命以来、汽車や自動車を作り現代文明を完成しました。そのキリスト教徒のヨーロッパ人がユダヤ教の民族を殺したのです。それも日本人には想像も出来ない残酷な方法でです。

西欧文化には輝かしい面もありますが、底知れぬ闇がつきまとっているのです。

それはキリスト教が他の宗教を駆逐したいという暗い本質を持っている事です。勿論大変間違った考えです。イエス様は絶対にそんな事を教えていません。逆に、「汝の敵を愛せよ。そして隣人を愛せよ」と教えているのです。

しかしナチスのユダヤ人殺戮の事情をもう少し詳しく観察すると、キリスト教徒の間違った怨念がどうしても見え隠れするのです。

ドイツ軍はポーランドに8つの絶滅収容所を作って270万人のユダヤ人を殺しました。こんなに多くの残酷な収容所を作ったのはポーランドだけでした。アウシュヴィッツ、ビルケナウ、モノヴィッツ、ソビブル、トレブリンカ、ヘウノム、ヘウジェツ、マイダネク、の8ケ所です。ポーランド人の協力もあってドイツ軍は99%のユダヤ人を絶滅出来たのです。

ポーランドはローマ法王のヨハネ・パウロ2世の出身国で、圧倒的なカトリック国です。その国民がヒットラーに協力してユダヤ人の99%を処刑させたのです。

キリスト教徒の支援が無ければ99%の絶滅は困難です。これでもキリスト教徒は完全に無罪なのでしょうか?カトリック信者の私がいつも暗い気持ちになります。しかしこの事実を絶対に忘れないように何度も書いています。

このような欧米人の宗教観が、現在でもアメリカとイスラム圏の対立へと連続的に繋がっているのです。その歴史的な事情は続編で少しずつ書いて行く予定です。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人