後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「罪を憎んで、人を憎まず」を福島原発事故へ応用するとこうなりますね

2011年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

「罪を憎んで、人を憎まず」を福島原発事故へ応用するとこうなるという短文です。

東京電力の人々や原発を推進して来た経済産業省のお役人を人間的に憎むのはそろそろやめませんか?

しかしこの大事故の被害を受けた人々は可能な限り大きな補償金を貰いましょう。精神的な被害をお金でつぐなう事は出来ません。困った事です。この絶対に癒されない被害は永久に忘れないようにします。これが「罪を憎む」という事と思います。

他人を憎むことは自分の精神の平穏さを失うことになります。損なことです。しかし憎らしい。人間ですから当然です。被害者のこの気持ちへ心を寄せて、同情することは大切なことです。

しかし東京電力や原子力安全・保安院の人々を人間的に憎んで、何か得るものがあるのでしょうか?それよりは原発反対運動を繰り広げたいと思います。

原発反対集会やデモ行進は沢山ありました。今後もあるでしょう。

しかし新聞社もテレビ局もその事実を報道しません。電力会社から安い業務用の大電力を買って新聞社は輪転機を回し、テレビ局は送信用のあらゆる電気装置を動かしているのです。電力会社を怒らせるとこの業務用の電力を停電されてしまうのが怖いのです。業務用の電力の値段を上げられるから怖いのです。

他人を憎まず、冷静に賢く考えて、「原発反対運動」の戦略を作るほうが良いと信じています。あなたはいかがなお考えでしょうか?


湧水の清冽さ、冷たさを写真に撮る

2011年06月21日 | 写真

今日の東京は蒸し暑く、夏が近いことを思わせます。こんな日には冷たくて、清い湧水が恋しくなります。そのような湧水の清冽さ、冷たさを撮ったつもりの作品を1枚お送りいたします。

国分寺や小金井の崖線(ハケ)の下にはあちこちにこのような湧水が出ています。この写真は現在の国分寺裏のお鷹の道の湧水です。冷たさをご想像下さい。私はなるべくエアコンの代わりにこのような写真を見て、この夏を過ごしたいと思っています。

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完璧な鎧・兜を着た国宝の埴輪をご紹介いたします

2011年06月21日 | うんちく・小ネタ

174001 古墳時代の武人像です。こんなに精巧な鎧、兜を着ている全長130cmの大型埴輪は珍しいです。約1600年前の古い時代から完璧な鎧や兜が作られていたのです。その精巧さの故に国宝に指定されています。 挂甲武人埴輪(けいこうぶじんはにわ)です。

鎧と兜の構造は日本の戦国時代のとは随分と違い、朝鮮やモンゴルの武人のものに良く似ています。群馬県太田市で出土したものです。古墳時代の関東地方は大和地方と同じような豪族文化を誇っていたことが伺えます。

こんなに保存状態が良く、当時の武人の顔まで描写されているのは珍しいと思い、ご紹介いたしました。写真の出典は、http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0020-006kikaku-kouhou/saihakken/no-17.html です。

馬県太田市飯塚町で昭和初期に出土した埴輪です。

この情報を下さった、川野辺忠志さんへ感謝します。


大震災に襲われても静かに、そして毅然としている日本人を世界中の人が絶賛しています

2011年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

大震災後に沢山の外国の人々が日本人を褒めていました。世界中の国々の人が褒めるのです。静かに運命を受け入れ、毅然として生きている様子に吃驚したようです。秩序を乱す人も居なくて、東北各地の避難所には平和な雰囲気があったのです。

パニックになった人が居なかった事にも外国人は感動しています。特に尖閣諸島の問題で日本を目の敵にしていた中国人が褒めるのです。尊敬するのです。そして中国人は日本人を手本にしなければいけないとまで言うのです。

そんなにまで褒められた事の無い日本人はビックリしました。それ以来、私は何故日本人はこんなに立派な態度をとれたのだろうかと考え込んでいます。もう3ケ月以上になります。それで最近その理由が分かりました。日本人は精神修養を大切にする伝統があったのです。いかなる大事件が起きても騒がず、静かにする訓練を大切に思っています。

その考え方は仏教の教えにもとづいています。千年以上にわたって民族宗教として日本人が大切にしてきたのが佛教です。それは現在の日本人の行動規範になっているのです。この世の全ての事は必ず変わります。どのような事が起きても執着心を捨てその運命を受け入れなさい。この世は無常です。静かにし、微笑みながら何事も無かったように生活を続けなさい。

このような精神を持っている日本人は立派です。私はカトリックですが、祖父が曹洞宗のお寺の住職でした。仏教関係の本も読みました。玄奘三蔵法師も尊敬しています。弘法大師は尊敬よりも、どちらかと言うと大好きな方です。自分がカトリックの洗礼を受けてから仏教の良さが深く理解出来るようになりました。ですから私は佛教的キリスト教信者なのです。その立場から見ると、日本人の偉さは、佛教が血となり肉となっている事に起因していると鮮明に分かるのです。多くの日本人はその事を意識していません。それも良いものです。

日本は必ず復興します。以前より一層良い国になります。多くの外国の人々が日本人を称賛しているのです。その称賛を裏切るわけにはいきません。

大震災から100日以上経過して、私は次第に明るい希望が見えて来ました。被災地の人々も必ず明るい希望を見い出すと信じています。皆様はいかがお考えでしょうか?被災地の方々の心と身体のご回復を心からお祈りしております。


アメリカとイスラム圏の戦争の原因(二)ナチスのユダヤ人殺戮の結果、イスラエル国家が出来た

2011年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

ユダヤ人がドイツ占領地域で虐殺されている間、アメリカ、イギリス、フランスに数多く住んでいたユダヤ人は連合国側へ助けを求めます。そして自分達の独自の国家を作ろうとしました。英国政府は中近東の植民地へ作ることに合意したのです。その一方でパレスチナ人へも独立国家を作ることも認めたのです。これが後に有名になった英国の二重外交です。

そもそもイスラム教徒が住んでいた中近東に無理やりユダヤ人の国家、イスラエルを作ったのです。第二次大戦直後に、英国の支配地だった中近東に住民の合意も得ずに一方的に作ったのです。それが現在も続くイスラエルとパレスチナ自治政府との間の果てしない戦いの原因になっています。そしてこの争いが欧米とイスラム圏との間の争いに発展して、テロ戦争へと続いたのです。この戦争は今後も長期間続き、世界の平和の脅威になる事でしょう。

このテロ戦争はイスラム教過激派とキリスト教国、アメリカの保守派との戦いなのです。長期化するのが当然です。その一方、日本は仏教国なので精神的には中立の立場になれるのです。

日本は、アメリカと軍事同盟を締結していますから、アメリカの軍事的な作戦へ協力します。しかし精神的には、比較的中立的な立場に立っています。ですからこそ、日本ではイスラム教過激派のテロ事件がほとんど起きません。

この日本人の精神的な中立は日本が佛教国であることでイスラム圏の人々が自然と認め、尊重してくれているのです。

その上、以下に書いた事情によって日本はユダヤ側からもイスラム圏からも好意的に見られているのです。

日本はドイツのユダヤ人の大量虐殺にも中立の立場を貫いたのです。

ドイツと同盟国であった日本はユダヤ人虐殺へ協力しなかったのです。それどころか満州に多数のユダヤ人を受け入れる計画すらあったのです。ドイツは当然それへ反対し、上海へユダヤ人のゲットーを作るように日本の軍部へ圧力をかけてきたのです。その詳細は、2010年4月2日に掲載した記事、この美しい日本はユダヤ人大量虐殺に関する限り完全無罪です! に書いてあります。奇想天外!関東軍のユダヤ人の大規模救済計画ー河豚計画 もご覧下さい。

結果として日本はユダヤ人を迫害もせず、中近東地域を軍事占領もしなかったので、アラブ社会は日本人の精神的中立性を認める結果になったのです。

現在、多くの日本人は無宗教です。仏教の信者でないと公言してはばかりません。しかし外国からみると日本はまぎれも無い佛教国なのです。その事実の重要性を日本人自身が知らないだけの事です。

国際関係を決めるのは経済関係や軍事力だけではないのです。そこには宗教の影響が非常に大きい場合があるのです。それを無視している日本人が多いのです。不思議だと時々思います。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人