後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

北海道と青森の間はロシアや中国、北朝鮮の軍艦が自由に通っています

2011年06月24日 | インポート

国際海峡通航権を検索すると日本周辺の国際海峡が下の5つという事が分かります。

そこはいかなる国の商船だろうが軍艦だろうが航行しても良いのです。ですからこそ拡張中の中国海軍の軍艦が何時、何隻通過したかという情報が日本の安全上で非常に重要なのです。アメリカとロシアの軍事対立と、アメリカと中国・北朝鮮との軍事対立の間に日本が立っているのです。米ソの冷戦時代のような厳しさはありませんが日本の将来を決める重要な情報なのです。その立場を説明しないマスコミの報道姿勢に強い懸念を感じています。

以下は日本周辺の国際海峡です。

  • 宗谷海峡
  • 津軽海峡
  • 対馬海峡東水道
  • 対馬海峡西水道
  • 大隅海峡

  • 山中湖・・・子供達を待っています、中年夫婦が歩いています、老人が静かに釣りをしています

    2011年06月24日 | 写真

    山中湖の南岸は子供連れの観光客が来ます。子供が興奮するようなアヒル型やカップ型のボートが子供達を待っています。035 034

    北岸へ回ると遊歩道を兼ねた自転車道路が数キロ続いています。貸自転車も沢山あります。中年夫婦が速歩で歩いていました。

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    北岸を更に東へ行き、小さな峠を越すと、途端に人の少ない静かな湖岸が続いています。老人が静かに釣りを楽しんでいます。060

    更に東に行くとテニスコートが沢山あって、テニス部の大学生が民宿に泊って合宿をしています。道志川の流れ出るところを渡って南岸に回ると洒落たレストランやカフェがある岸辺になります。その西にはヨットハーバーもあります。ヨットも水上スキーも楽しめます。三島由紀夫記念館もあります。冬はワカサギ釣りです。とにかく一年中何時行っても人々が楽しそうにしている場所です。楽しそうにしている人々を眺めてこちらも幸せな気分になります。人気の全くない山奥の湖も良いものですが、人々がワイワイして遊んでいる湖も楽しい風景ですね。平凡な写真ですがそんな気分をお伝えしたいと思い、お送り致します。(終り)


    今日の注目すべき国際ニュース(2)吉村教授が4500年前のエジプトの船を発掘

    2011年06月24日 | インポート

    これも今朝の読売新聞の35ページ目に出ている、「太陽の船・発掘開始」と題する記事です。私が注目し感心していることは以下の事です。

    (1)吉村教授とエジプト政府の長期間にわたる深い信頼関係に感動します。

    エジプト政府は日本人の吉村教授を深く信頼していて、数々の古代エジプト遺跡の発掘プロジェクトのリーダーとして認め、経済的な支援もしてきたのです。エジプトが日本贔屓だということもありますが、吉村教授の個人的な信頼関係に以前から私は感心していました。

    (2)4500年も前のクフ王の死後を送る「太陽の船」は長さ43mにも及びます。その木造船が腐らずに残っているのです。まだ発掘は始まったばかりですが大きな木造船が出て来る事は予備調査でほぼ確実になっている事です。

    (3)当時の王が死ぬと、この「太陽の船」に乗って永遠に天空を旅すると信じられて居たのです。当時は太陽を信仰していたと想像できます。この明るくて楽観的な宗教観が大変面白いと思います。

    随分と前のことですが、スウェーデンで巨大なバイキングの木造船の展示を見た事を思い出しています。古代から船は人間にとって夢多きあこがれの存在だったのですね。


    今日の注目すべき国際ニュース(1)中国の調査船が三陸沖を徘徊

    2011年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム

    今朝の読売新聞、1ページ目の「宮城沖に中国調査船」と題する記事です。

    福島原発事故で海が放射性物質で汚染されました。その汚染を測定するために中国水産科学研究院の1537トンの南鋒号が来たのです。

    三陸沖、330kmで海水のサンプルを採っていたのです。排他的経済水域は370km以内なので日本の経済水域へ無断で入って来たのでけしからんと日本政府は怒って見せています。

    しかし沖合330kmは370kmに較べると誤差のようなものです。そして日本政府は日本の合意なしで調査したと怒っています。これも難癖をつけているようです。

    中国政府は6月17日にこの船が中国の港を出港し、30日間の予定で調査に出発したと発表しているのです。完全に無断という訳ではないのです。

    このように中国の肩を持つと、とたんにいきり立つ人が居ます。

    私の言いたい事はもっと重大な事です。この調査船は青森と北海道の間の海峡を通ったか否かという事実です。それを報道しない仕方に怒っているのです。中国海軍が大連港の一部を軍港にして日本海を制海権域にしている筈です。自然の方向として青森と北海道の間の海峡を通って、日本の太平洋岸へ出たがります。私の知りたい事は青森と北海道の間の海峡を通る中国籍の民間船の数と、軍艦の数です。

    中国籍の民間船の数と、軍艦が青森と北海道の間の海峡を通る場合、事前に日本政府の合意を得ているのでしょうか?海峡通過権は排他的経済水域とは別に国際協定があると思います。どなたかお教え下さいませんか?


    私の宗教にかかわる遍歴(2)それは「菊と刀」から始まった

    2011年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム

    太平洋戦争でアメリカ軍の捕虜になった日本兵から軍事情報を上手に聞き出す。その為には日本人の考え方や行動規範を深く知る必要があります。数多くの日本兵の尋問記録を整理分類して日本人の考え方を鮮やかに描き出した人が居ました。比較文化人類学者のルース・ベネディクト女史です。この学問的報告書は戦後のアメリカ軍の日本占領政策にも生かされたのです。その報告書は「菊と刀」という題目で一冊の本として出版されました。日本語訳も出来、日本でも出版されました。戦後の日本人に広く、そしてかなり長い間、読み続けられたベストセラーになった本です。

    ルース・ベネディクト女史は日本文化を「恥の文化」と結論し、その行動は「恥になるか否かで決まる」という分析結果を発表したのです。現在の日本人は変わってしまいましたが、当時の日本人の行動規範としては実に正しく、日本中の人々が感動したものです。

    若い頃、この本を読んで私も大変感動しました。全ての民族の文化には優劣が無く、客観的に比較すると固有の民族的特徴が明快に分かるというルース・ベネディクト女史の研究態度に感激したことを昨日のように思い出します。敗戦で落ち込んでいた日本人の「恥の文化」を高く評価するような文章があちこちにあるのです。それで日本人の皆が勇気づけられたのです。

    彼女は日本へ一度も来ていません。尋問記録という書面だけを比較、分析し尋問結果の解答の共通な部分と個人的に異なる部分を分類整理したのです。要するに日本へ一度も来ないで、書面の研究だけで日本人の本質を描き出したのです。日本人が同意し、感動するような研究結果を発表したのです。

    当時、私は研究職を一生の仕事にしようと決めていたので一層感動したのです。研究に於ける、「比較の重要性」を徹底的に教えてくれたのです。

    戦後の日本では「日本民族は劣等民族」という趣旨の評論が大歓迎されていました。自虐史観ですね。戦争に負けたのですから当然な風潮でした。

    その風潮でルース・ベネディクト女史は日本民族は優秀でも劣等民族でもありません。世界の民族文化には優劣がありませんと断言したのです。

    これで「比較文化人類学」は私の一生のキーワードになってしまったのです。趣味としてその関連の本を読みあさりました。

    その結果、日本民族の文化の多様性をもう一度見直して見ようと思いました。そこで発見したのが江戸時代を生き抜いて来た「隠れキリシタン」でした。

    その結果として私はカトリックの洗礼を受けるようになったのです。なんと言うか「風が吹けば、桶屋が儲かる」というような分かりにくい話なので、それは続編でゆっくりお話します。

    それはそれとして、

    今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人