後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

クルーザーを独りで帆走させる技術を学ぶ人

2011年06月27日 | インポート

最近、クルーザーを独りで帆走させる趣味を始めたいと言う人に会いました。その技術を習いたいと言うのです。私は25年間、独りでヨットを楽しんで来たので、独り帆走のコツのようなテクニックを教えることにしました。

6月4日、18日、25日と3回の訓練を致しました。

その方は50歳位のKBさんと言う方です。子供も大きくなり、気持ちに余裕が出来たのでキャビンのあるヨットの趣味を始める決心をしたのです。何年も前からヨットの趣味の為の準備としていろいろな本を読んでいました。実技は初めてだと言います。

6月4日は、まったくの初めての体験なので私も手伝いながら帆走しました。ジブとメインの両方のセールを出して、遠方の沖までセイリングを楽しみました。舵は初めからKBさんが握りました。

2回目の6月18日はKBさんが、エンジンを始動させ、セール・カバーを取り外して、それを畳んで仕舞うところから全てを行いました。係留から船を出すところも完全に独りでしました。私は船の一番後ろに坐って、見ているだけです。見事に港の外に出て、独りでメイン・セールを上げて、それからジブ・セールを出しました。風が非常に弱い日でしたので危険はありません。しかし風が弱過ぎて訓練になりません。エンジンで走りながら左右に方向を変えるタッキングの練習をしました。あまりにも風がないので、早目に帰港しました。係留も独りでします。

3回目の6月18日は凄い強風でした。独りでメインとジブの2枚を上げるのは無理です。そこでジブだけ出してタッキングンの練習をしました。ジブだけで風上へどれだけ登れるかを知る事も練習の目的です。

その後はジブを降ろして、メインを上げ、クローズ・ホールドの練習とランニングの練習を繰り返しました。3回目の訓練の終り頃には完全に独りで帆走できるようになりました。見事、合格ですと私が言って卒業しました。

何故、3回だけの訓練で卒業出来たのか不思議です。その理由は後から考えて見ると2つあるような気がします。

(1)KBさんはヨットの構造を本を読んで、良く知っていました。その上、帆走技術も本で読んで、頭の中では完全に出来るようになって居たのです。頭脳明晰なのです。

(2)実際の訓練では私の指示通り、敏捷に動くのです。その上、船が強風で傾いても恐れないのです。落ち着いて舵を操作するのです。性格が沈着で、その上注意深いのです。精神的な安定性があるのです。この精神力こそヨットを趣味にする為に一番重要な事と思いました。

とても尊敬すべきヨットの弟子を持った気分で、3回の訓練が楽しかったのです。年を取るとこんな楽しい経験もできるという話です。

下に荒れ模様の3回目の訓練の様子の写真を示します。

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山里に独り住む楽しさをご紹介いたします

2011年06月27日 | 日記・エッセイ・コラム

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私の山の小屋の近所に鬼家(オニイエ)さんという方が独りで山荘に住んでいます。大きな松林の中の小道をたどって行くと上の写真のような山荘が少しずつ見えてきます。青いものは夏の夜を楽しもうと昨年作ったウッドデッキです。山荘はその奥に2、3棟並んでいる建物で、季節によって使い分けています。

確かなことは忘れてしまいましたが、横浜から引っ越してきて、20年以上になるようです。四季折々、訪ねては山荘の生活の話を聞きます。

山林の奥深く、住んでいるので寂しいだろうと考えながら訪ねて行くと、何時も笑顔で楽しそうにしています。

この鬼家(オニイエ)さんとの淡い交友も長くなりました。昔、漢文で、「君子の交わりは淡きこと、水如し」と習いました。鬼家さんを訪問するたびにこれを思い出します。

ヤマメの棲んでいる庭の小川のほとりで一緒にビールを飲んだこともあります。冬の夜は彼の手作りの暖炉に薪を燃やしてビールを飲みました。話題は何時も彼の山荘の周りの自然の営みについてです。私の小屋へご招待したこともありました。

春にはクリンソウの鉢植えを貰ったり、シイタケの菌を植えこんだクヌギの丸太を何本も貰ったこともありました。彼の山荘の周りに生えているクリタケを採ってきてバターで炒めて食べたこともありました。

モリアオガエルの飼育を熱心にしていた年もありました。モリアオガエルは美しい、そして神秘的な生き物でした。

毎年、夏が近づくと山林の中に独り住んでいる鬼家さんはどうしているかなと思い出します。来週はちょっと行ってみようかなと思いつつ雨のため順延を繰り返しています。

その代わりのつもりで、今日は彼の四季折々に撮った写真を春、夏、秋、冬の順にご紹介します。

彼も以前は車を運転して、近辺の南アルプスや八ヶ岳の山麓、霧ケ峰、美ケ原美術館などへ旅を楽しんでいました。そして自然の写真を熱心に撮っていました。

彼の撮った写真を静かに見ていると、彼の物静かな性格を思い出します。皆さまも写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

春の庭 (サクラソウとヤエヤマブキ)

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夏の蓼科と明野への小さな旅

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秋の美ケ森美術館への遠い旅

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山荘の近所から見た冬の甲斐駒岳と八ヶ岳

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写真の出典は「里山に住んで」(http://ihcuik69.web.fc2.com/) です。転載させて頂きまして、鬼家(オニイエ)雅雄さん、有難う御座います。