後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

全電源喪失でも爆発しないトリウム熔融塩原発炉を提案した古川和男博士をご紹介します

2011年06月03日 | 日記・エッセイ・コラム

私の友人の原子力研究者の近藤達男博士が最近、古川和男氏の本や文書に関する情報を送ってくれました。

福島原発の大事故のずっと前から現在の方式の原発の危険性を指摘し、もっと安全なトリウム熔融塩原子力発電炉を提唱していました。その古川和男氏の略歴と、2001年に文藝春秋社から出版された「原発」革命という本をご紹介いたします。

======古川和男博士の略歴と本の内容概要=======

古川和男[フルカワカズオ]1927年、大分県生まれ。第五高等学校理乙及び京都大学理学部卒。東北大学金属材料研究所助教授・日本原子力研究所主任研究員・東海大学開発技術研究所教授として「無機液体構造化学」及び「液体金属・熔融塩工学とその核エネルギーシステムへの応用」を手がけ、「トリウム利用構想」を日・米・仏・露・ベラルーシ等の協力を得てまとめた。現在はトリウム熔融塩国際フォーラム代表、熔融塩熱技術協会会長

==文春新書「原発」革命古川 和男【著】文芸春秋 (2001/08/20 出版)=====

地球の温暖化から化石燃料の使用は控えざるをえない情況なのに、代替を期待される自然エネルギー技術は余りに未熟、かといって原発は安全性に疑問、とエネルギー問題に解決の糸口はないかに見える。
しかし、長く核エネルギー技術の開発に携わってきた著者はいう。
事実上頼れるのは原発のみ、ならば今の原発を根本から変えよう、安全な原発は造りうる、危険なプルトニウムは消滅させうる、と。
本書は未来を見据えた現実的で真摯なエネルギー論である。

はじめに―なぜ今「原発」を見直すのか
人類とエネルギー
核エネルギーとは何か
「原発」のどこが間違いか
「安全な原発」となる条件
「原発」革命(固体から液体へ;ウランからトリウムへ;大型から小型へ小型熔融塩発電炉不二(FUJI))
核燃料を「増殖」する
「革命的な原発」の全体像
核兵器完全廃絶への道

==================終り=============


今日の散歩・・・睡蓮の花の写真を撮りに行く

2011年06月03日 | 写真

花々は季節、季節でかわって行きます。その季節も寒い年、暖かい年と変化します。同じ東京でも公園のある場所にもよります。

今朝から今、満開になっている花とその場所を考えていました。バラもサツキも散り始めました。そうです、その後には、睡蓮、アヤメ、花菖蒲、カキツバタが咲き出します。そこで今日のテーマを決めました。「睡蓮の花の写真を撮りに行く」と。神代植物公園です。

下の写真の上2枚は屋外のもの、あとの全ては温室内で撮った南国の睡蓮たちです。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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