後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

横濱、ホテルニューグランドのロマン・・・その写真をお楽しみ下さい

2012年03月31日 | 写真

ホテルは文化です。ロマンがあります。私の若い時からの憧れでした。

帝国ホテル、上高地の帝国ホテル、箱根の富士屋ホテル、日光の金谷ホテル、軽井沢の万平ホテル、河口湖の富士ビューホテル、などなどです。日本の古き良き時代の香りが漂っています。

そしてもう一つ、横濱のホテルニューグランドです。窓の外には白い大きな船が見えます。

1960年代まで山中湖にニューグランドが経営する夏だけの山中湖ニューグランドがありました。家族とともに泊りました。その後、山中湖の夏のホテルは廃業してしまいました。

そんな思い出もあるので、横濱のホテルニューグランドに泊ってみたり、お茶だけを飲みに寄ったりします。

先日も久しぶりに寄って写真を撮ってきました。写真をご覧になって古き良き時代を偲んで頂ければ嬉しく思います。

066

・海側から見たホテルの玄関です。そして下はその中庭です。

056

・2階に上がると広いロビーがあり、あちこちにソファーがありのんびり出来ます。窓の外には氷川丸が見えます。

062

・下は少し遠方の大桟橋に係留されている白い船です。コーヒーとケーキの気楽な観光コースや湾内一周のディナーコースなどがあります。乗ってみると古いヨーロッパの客船の雰囲気が漂っていました。昔は大西洋を渡る長距離の客船でした。

078

そして下に「横浜の時を旅する ホテルニューグランドの魔法」と題する一冊の本をご紹介いたします。

==================================

横浜の時を旅する ホテルニューグランドの魔法
山崎 洋子 (著)、大森 裕之 (写真)

関東大震災からの復興を期して建てられ、マッカーサー、チャップリン、裕次郎、大作家たちが泊まった一流ホテル。 ここには、横浜と近代日本の歴史を知るヒントがたくさん隠されている。
この街を愛するミステリー作家が、その魅力と楽しみ方を余すところなく教えます。
優雅でちょっと知的な横浜ぶらり旅へのいざない!

97848611029671 単行本:280ページ
出版社:春風社
定 価:1,680円 *ホテル本館1階サンドリーショップで好評販売中!
- プロローグ 時の扉を開けて
- 開港横濱の大パノラマ
- 日本の職人技・横浜家具
- 関東大震災復興のシンボル
- 横浜の洋食店に根付くサリー・ワイルの心
- ミスター・シェイクハンドが迎えたマッカーサー
- 明治の世界一周旅行―野村みち
- 犬を連れたロシア婦人
- 大仏次郎の部屋と二人の「おはな」
- 日本の命運を賭けたニューグランドの一夜
- 不思議な形―横浜中華街
- 文豪たちを魅了した元町
- ホテル・レストランの楽しみ方
 ―宇佐神茂ホテルニューグランド総料理長に聞く
- 中庭の美味―イル・ジャルディーノ
- ベテラン・バーテンダーは水先案内人
- 日本は絹の国だった
- アフタヌーンティーと横浜のお茶場
- 氷川丸の数奇な年月
- インド水塔が山下公園にあるわけ
- やっぱりジャズでしょ、横浜は
- 秘密のハッピー・スポット
- ホテル・スタッフの打明け話
- あとがき

==============
山崎 洋子(やまざき・ようこ)
1986年、第32回江戸川乱歩賞を「花園の迷宮」で受賞。小説家としてデビュー。
横浜を舞台にした著作が多い。 舞台の脚本・演出も手掛ける。
2010年、地域放送文化賞(NHK主催)受賞。
近著に、『横濱 唐人お吉異聞』(講談社2011)。


観光スポットとしての神社やお寺の楽しみ方1、2、3

2012年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

観光旅行に行くと名所旧跡や有名な神社仏閣があります。神社仏閣は楽しい観光スポットです。私は宗教に興味がないから嫌だと片意地はらずに気楽に訪ねて下さい。

その楽しみ方を伝授いたします。

(1)ご自分の家と神社やお寺の建物としての違いを眺めて、いろいろ想像して楽しみます。家は人間の住む所。神社は神様の居る所。お寺はご本尊様の住んでいる所。建物の構造、そして建材や建て方が非常に違います。

宮大工という特殊な大工さんが建てます。大体、釘を使わずに上手に木組みをして強度を出しています。五重の塔などは太い心柱に各階の床や屋根が柔らかく連結してあって地震があっても絶対に倒れないように出来ていると言います。

そんな古の人々の知恵を想像しながら建物を見ると面白いと思います。それにしても日本の住まいは簡素に出来ていると感心します。観光スポットは日本の神社仏閣に限りません。中国の道教の廟も面白いものです。

下にその実例として、横濱、中華街の関羽を祀った関帝廟の外観と本堂内の関羽様の写真を示します。

042

・下の写真の関羽のお像の左右に1人ずつの副神さまが祀ってあります。その意味は後ほど説明します。

035

(2)神社仏閣に観光に来る人々と拝むに来る人々の違いを眺めて納得します。ついでに自分もご挨拶がわりに少し頭を下げましょう。

この道教の廟は丁度日本の神社のようなものです。人々は商売繁盛、家内安全、交通安全、受験合格、縁結びなどなどを願います。横濱中華街の華僑の守り神です。下の左の写真では若い中国人の女性が本気で拝んでいます。右の写真は観光客の女性です。老人の私が観光写真をシキリに摂っている様子を見て笑っています。その楽しそうな表情が幸せそうです。

036 031

神社仏閣に観光に行くと、何となく幸せな感じになります。お賽銭を入れて、本気で拝まなくても祖先、父母や家族のことを思い出して楽しくなるのです。そのお礼に私は帽子を取り、少しお賽銭を入れます。

(3)神社仏閣をみると民衆の本当の願いや本音が心に迫って来ます。民族は違っても人間の願いはまったく同じなことが確信できます。楽しくなります。

中国の道教の廟を見ると日本人はその派手過ぎる装飾に度肝を抜かれます。その悪趣味ぶりに嫌悪感を持つ人も居るでしょう。

その嫌悪感を我慢して道教の廟の役割を少しだけ勉強します。下に関帝廟の説明があります。

033_2

中央の関聖帝君は商売繁盛、交通安全、家内安全、入試合格を担当します。右の関平は財の神様です。そして左の周蒼は長寿と健康を担当します。

人間の願いは家族が健康でお金に困らないことにつきるのです。権力を持たない大衆の願いは昔も今もまったく同じなのです。これは欧米でも同じなのです。

民族の違いはあっても人間の幸せはみな同じなのです。なにかほっとします。

ついでにこの説明板の関聖帝君の真下に観音菩薩と書いてあります。そうです関聖帝君は観音菩薩と一心同体なのです。

道教と仏教の習合なのです。中国文化の底辺には日本の神仏習合とまったく同じように佛教と道教の習合が厳然としてあるのです。こういう事を考えると神社仏閣の観光には興味がつきないのです。

欧米の観光旅行に行った折には古い教会や修道院を見物すると民衆の悲しみや喜びが想像できて楽しいものです。壮大な石造りの建物に圧倒されないで、そこに来る人々の祈りの姿を眺めると興味深いものです。

結論を言えば観光スポットとして宗教関連の場所は心の持ち方で非常に楽しくなります。あなたの気軽な姿勢が楽しくさせるのです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)