後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

去年の3月4日にはこんなに梅の花が咲いていたのです!

2012年03月05日 | 写真

以下は去年の3月4日の掲載記事です。もう梅が咲いていました。今年は開花が遅いですね。

==========丁度1年前の記事です============

曇って風の強い寒い日です。頑張って広い小金井公園へ行き、小走りにランニングをして来ました。家内は快走し、消えてしまいます。昔、陸上選手だった父譲りの走り方です。亡くなった家内の父ともこの公園によく一緒に来ました。父もやっぱり同じフォームで走っていました。遺伝とは不思議なものです。つまらない話で失礼しました。写真をお楽しみ下さい。(終り)

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自分にとって日本こそ世界一の幸福な国・・・しかしブータンの幸福度を深く考えよう!

2012年03月05日 | 日記・エッセイ・コラム

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上はブータンへ入国出来る唯一のパロ空港です。ブータンの幸福度には4つの柱があります。(1)持続可能で公平な社会経済開発,(2)自然環境の保護,(3)有形,無形文化財の保護,(4)良い政治の4つです。この考え方はチベット仏教の考え方に根ざしていると言われています。

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・ブータンのチベット仏教圏は整然とした家々の村が高原に散在しています。村は隅々まで掃除が行き届き、清潔だそうです。

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・街角の店の前にくつろぐ人々の表情を注意深くご覧下さい。本当に幸せそうな笑顔ですね。

国王や政府に強制された幸せそうな笑いではありません。ブータンのチベット仏教圏は本当に幸福度が最高な国の一つと断言出来ます。

しかしブータンから追い出されたヒンズー教徒の難民のことを忘れないようにしましょう。

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・高僧の説教を聞くために集まった僧侶たちです。高僧が現れるのが遅過ぎて、待ち遠しいのか気楽に談笑しています。僧たちの気楽な表情がこの国の幸せを示しているようです。

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・このように現在の国王もみんなと一緒に拍手で高僧をお迎えしています。

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・農家には立派な仏間があります。しかし先祖代々の位拝や戒名は一切ありません。死者は荼毘に伏し、遺灰は川に流します。輪廻転生です。墓も作りません。お釈迦様のお教え通りにしています。写真の出典:http://ikoku.cool.ne.jp/bhutan/index.html です。

====多くの日本人にとって日本が最高の幸福度の国です====

地震や津波、そして原発の爆発があっても多くの日本人は日本は幸せな国と思っているに違いありません。より幸福度の高い外国へ移住しようとする人々は少ないようです。

日本は経済的に豊かな国です。人々は平等で貧富の差が世界的に考えても最小の国の一つです。自由で民主的な国です。旅行や引っ越しも自由に出来ます。多くの人が大学を卒業しています。都会も、地方の農村も隅々まで清潔です。信仰のの自由もあります。美しい日本語が何処へ行っても通じます。私は日本に生まれ、育って幸福だったと思います。ですから日本の幸福度は私にとって世界一です。ブータンの幸福度が世界一と思う日本人も多いかも知れませんが、それは私にとって関係の無いことです。何のかかわりも御座いません。

しかしながらブータンの幸福度の尺度を深く考える必要があると信じています。それを深く考えると自分の人生に於ける精神のありかたが一段と豊かになるからです。人生が一段と味わい深くなるからです。

=====ブータンの幸福度は佛教的幸福========

ブータンの人々の80%はチベット系の人で熱心な仏教徒です。20%がネパール系でヒンズー教徒と言われています。ネパール系の人は弾圧されて10万人位が難民になってネパールに逃げて行きました。どんな国家にも善行と悪行があります。悪行は絶対に忘れてはいけませんが、ブータンの仏教的幸福度の考え方は深く考え、研究する価値があると信じています。

(1)持続可能な経済発展、(2)自然環境の保護、(3)伝統的文化財の保護、(4)良い政治、の4つの柱です。

(1)持続可能な経済発展とは、急速な工業化は絶対にしないで農業技術の改良によって、自給自足を完全にしようという方針です。

工業化によるGDPの急激な成長は不幸を呼ぶと信じているのです。

「この世の富に執着してはいけない」というお釈迦様の教えを忠実に守ろうとしていおるように感じられます。

(2)自然環境の保護は森林の維持管理とそこに棲むトラやヒョウやシカなどの動物の保護です。川に棲む魚も食べません。

兎に角、一切の殺生はしません。乳製品は食べますが、獣や魚は輪廻転生で先祖が生まれ変わったものかも知れないから口にしません。

森林の保全は燃料にする薪の安定供給を保証します。石油系の燃料を外国から輸入する必要がありません。持続可能な、ゆっくりした経済成長を支えることになります。

(3)伝統的な文化財の保護とは古い寺院の修理です。チベット佛教儀式の伝承です。その他、チベット仏教に関連する歌舞音曲や仏像政策技術の伝承です。

昔ながらの民族衣装のゴやキラを着用する義務です。その着物を昔ながらの手織りと伝統的な染色方法で作り上げる技術の伝承です。それだからこそブータン王国、ネパール共和国、チベット、それぞれの幸福度(6)ブータンとネパールの手織布文化 に紹介したような豊かなブータンの布文化が継承されているのです。

(4)良い政治とは近代西洋国家における議会、民主主義を意味しません。

国王が中心になって国民全員がチベット仏教の教えを守るように導くことを意味します。まず国王がお釈迦様のように慈悲深くなければ良い政治とは言えません。

そして国王も国民もお釈迦さまの前では平等なのです。一緒に祈ります。下から2番目の写真を注意深くご覧下さい。一緒に御釈迦さまを拝んでいる時の人々の幸せそうな表情こそ感動的ではありませんか?

結論を言えば、ブータンは仏教の法悦の中にある国なのです。仏教の魅力に身をゆだねた人々がその国民なのです。したがって本人達から見ればブータンは世界一幸福度の高い国なのです。21世紀の現在、このような国が存在しているとは驚きです。世界中の人々の心を何故かほのぼのとさせる国のようです。

このような国が何時までも存続できるように祈ります。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)