(左の写真の出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3 右の写真の出典:http://talent.yapy.jp/talent/315/ )
昨日のNHKクローズアップ現代という番組で、国谷裕子さんによるキャロライン・ケネディ大使のテレビ・インタビューが午後7時30分から30分間放映されました。
1960年代にアメリカの月ロケット製造の決断をし、キューバ危機を解決し、黒人の公民権を認めた後、テキサスで暗殺されたケネディ大統領の実の娘の出演なので興味深く見ました。
感想を一言で書けばあの傑出したケネディ大統領の決断力も叡智もあまり感じられないのです。
夫と子供達を守る家庭の主婦としては優雅で、優しくて魅力的な女性です。しかし日本人に分かりやすくアメリカの期待や要求をほんど何も説明しないのです。
唯一の政治的な発言は、安倍総理の靖国参拝がアメリカの国益に反して失望したということだけでした。それを繰り返し繰り返し、優雅にしゃべるだけです。どういう意味で失望したのか説明しません。
韓国と日本は協力しあって日米韓の団結を強め、太平洋に乗り出そうとしている中国を牽制しなければいけなのです。こんなことは心ある日本人にとっては当たり前のことなのです。
それに比べインタビューをした国谷裕子さんは安倍総理の思想や政治に対するアメリカ人の意見を聞くために具体的な問題を幅広く用意していたようです。
少し具体的な質問をすると、ケネディ大使は日本はアメリカにとってとても重要な同盟国だと繰り返すだけで具体的な返事をしないのです。
安倍総理の経済活性化、憲法解釈方針、TPP交渉姿勢、尖閣諸島防衛、シリアやウクライナ紛争などの諸問題について、アメリカは日本に対して何を期待し、要求したいのか礼儀正しく説明しべきと思います。
それが日本に駐在しているアメリカの大使の役目ではないでしょうか?
日本人に不快感を与えずアメリカの期待を明快に説明すべきと思います。
どの期待を日本人が実行し、どの期待を実行しないかは、こちらの勝手です。それをはじめから説明しないのですから困ったものです。
昨日の番組を見ながら、長く在任していたマンスフィールド大使を思い出していました。アメリカの国益を守るために積極的に活躍していました。日本人に不快感あたえないように礼儀正しく、分かりやすい説明をしていたことを思い出しました。
昨日のインタビューの様子を見ながらオバマさんの安易な大使任命ぶりにいささか失望しました。彼はどうも2期目は、シリア問題やウクライナ問題でプーチンさんのなすがままの様子と思い合わせ、いろいろ考え込ませる昨夜のテレビ番組でした。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)