後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

お彼岸の中日の墓参りをして午後は茶会を楽しみました

2014年03月21日 | 写真

今日はお彼岸の中日なので墓参りをしました。家内の姉と妹、それぞれの夫3人が集まって年に一回、春の彼岸に一緒に墓参りをします。もう何十年も続けている恒例のことです。

墓参りの後は6人一緒に食事をします。今年は義妹夫妻の家で昼食をご馳走になり、午後に新築の茶室で薄茶を楽しみました。

義兄と家内だけが茶道を嗜んでいますが、他の人は作法抜きの気楽な茶会でした。そんな写真を下にお送り致します。

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海外に住む中国人の中華文化への誇りと民族愛

2014年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

最近、日本が右傾化しているという報道があります。その風潮にのって隣国を非難し、悪口を言う人が増えました。悪口を言わないと愛国心が無いと言っています。

私はそれを偏狭な愛国心と定義して、その危険性を説明するために以下のような連載記事を掲載しました。

深遠な愛国心の重要性(5)仏教国日本と偏狭な愛国心

深遠な愛国心の重要性(4)アジアを蔑視する愛国心の危険性

深遠な愛国心の重要性(3)私の愛国心は外国体験から強められた

深遠な愛国心の重要性(2)藤田嗣治画伯の愛国心と悲劇

深遠な愛国心の重要性(1)ニコライの日本を愛する心

このような連載記事を書きながら私がアメリカ在住の間に付き合った中国人や日本で付き合った中国人の愛国心を考えていました。

私は中国人が好きです。安心して付き合えるのです。一旦知り合いになると終生裏切らないのです。

ところで彼等には日本人のような狭い愛国心が無いのです。

北京の中国政府を支持するとか台湾の中国政府を支持するとかを問題にしないのです。

その点日本に住んでいる韓国人とは非常に違います。韓国政府を支持する人と北朝鮮政府を支持する人にはっきり分かれています。

中国人は古くからの中華文化を誇りにしています。そして中国民族を深く愛しているのです。意識的に政治的イデオロギィーを避けているのではありません。そんな矮小な問題を超越して中華文化を愛し、中華料理を楽しんでいるのです。

昔、欧米に住んでいる間に時々中華料理店へ行きました。欧米人に疲れた時に自然と足が向くのです。店に入って料理を注文し、座っていると何故かホットするのです。くつろげるのです。中国人の大きな懐に抱かれたような安堵感があるのです。

中国の悠久な歴史を考えると、中国が幾つかの国に分かれていた時代もあったのです。ですから大陸にある中華人民共和国と台湾の中華民国が並んで存在していても気にならないのです。どちらも同じような中華文化の国なのです。

それに比較すると日本人は日本文化を誇りにしているでしょうか?日本民族を深く愛しているでしょうか?

日本人の愛国心は軍事力や経済力のみに偏り過ぎているようで心配しています。もっと広く日本文化を愛するようにしたいと思っています。

明治維新の文明開化以来、日本人の欧米崇拝は時々度が過ぎています。もう少し隣の中国人のことも考えるべきと思います。

第二次大戦で負けた後は、「多神教の日本古来の宗教よりもキリスト教の方が優れている」 という評論を見ることがありました。

挙句の果ては、キリスト教から生まれた西洋の絵画は日本の絵画よりも上級だなどと訳の分からない話をする人も居たのです。

全くとんでもない話です。世界中の民族文化には絶対に優劣は無いのです。

そらはそれとして最後に中国の宗教について書いておきます。

中国へ行くと仏教の寺院やラマ教の寺院をよく見かけます。

しかし少し注意深く観察すると関帝廟と孔子廟があちこちにあり、人々が長い線香を煙らせて拝んでいます。三国志時代に活躍した実在の武将の関羽様の像へ対する信仰です。

横浜の中華街の中にも関帝廟があり、参拝者が絶えません。参拝している人々は中国人と日本人です。関帝様は海を越えて日本人も守っているのです。

1800年前の中国の戦国時代がこうして日本人へかかわっているのです。 

下に横浜の中華街の関帝廟の写真を示します。

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上は横浜、中華街の関帝廟の写真で私自身が撮りました。

日本にはもう一つ埼玉県に本格的な道教寺院があります。

台湾から多くの宮大工を連れて来て建てたそうです。その写真を2枚http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%A4%A9%E5%AE%AEから下に転載させて頂きました。

道教に加ええて中国人は仏教寺院も信仰しています。日本の神仏混淆のような宗教世界なのです。

道教のことを知れば知るほど私は中国人に親近感を感じます。漢字が同じだけでなく宗教へ対する感じ方が同じなのです。

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それはそれとしても、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 後藤和弘(藤山杜人)