ロシア海軍はウクライナ海軍の艦艇を封じ込めるために自分の艦艇を沈めたようです。
昨日、その写真を、ウクライナ海軍を封じ込めるために、自沈させたロシア海軍の艦艇・・・その荒っぽさに胸が痛む と題する記事で紹介いたしました。
私は25年間、ヨットの趣味をしていましたので自分の船を爆破して湾の入り口に沈めるという暴挙に大変ショックを受けています。その行為は神の冒涜のように感じられるのです。
本当のことと信じられないのでネット上の情報をいろいろ調べてみました。するとその情報の元はNHKネット版ニュースでした。
その他にロシア語のようなURLで沈んだ艦艇が波に洗われている様子を示す動画がありました。場所は、クリミア半島のドヌズラフ湾のようです。そして沈めた船は大型対潜艦オチャコフという名前らしいのです。
日本の新聞やテレビで報道されないようなので不思議に思っています。
何かその理由をご存知の方にお教え頂きたいと思い、もう一度以下に掲載いたしました。
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以下はhttp://military38.com/archives/36860714.html より転載しました。
ドヌズラフ湾に沈んだ大型対潜艦オチャコフ :<time title="投稿時刻: 2014年3月06日 11:26:24 (UTC)" class="dt-updated" datetime="2014-03-06T11:26:24+0000"></time>
2014年3月6日 8:26 PM
上はドヌズラフ湾の大体の位置です。
動画は、http://www.youtube.com/watch?v=TdA9AxXDDJ8にあります。是非ご覧ください。
今日は東日本大震災の三周年忌なので全ての犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。
そしてご遺族の方々の悲しみが少しでも癒えるようにとお祈り申し上げます。
そして被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
今日は少し宗教について書きたいと存じます。私の信じるカトリックのことです。
カトリック教会では毎月、上に書いたような主旨のことをもっと詳しく長い祈りとし唱えています。東日本のために祈って献金を続けています。
ところで今年の、カトリックの復活祭は4月20日です。先週の3月5日の水曜日が灰の水曜日で、それから4月20日の復活祭までが四旬節と言います。
四旬節(40日)の間は歌舞音曲をつつしみ、肉食を絶って節食をします。それがヨーロッパの伝統的な文化でした。
16世紀のマルチン・ルターの宗教改革で出来たプロテスタン諸宗派ではそれをしませんが、その伝統を守るカトリックである自分たちの隣人に気を使い、静かに四旬節を過ごします。それがヨーロッパ文化の一側面なのです。
私はカトリックなので節食に心がけています。贅沢な外食はなるべくしないで家で家内が作る料理で過ごすように努力しています。
そこで日本人にあまりなじみの無い、復活祭、謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、四旬節とは何かを以下に簡略にご紹介いたしました。
欧米の人々の気持ちや本音を理解するために役に立つと信じています。
(1)復活祭
イエス様はローマ占領地のユダヤ地方で活動していました。逮捕されてローマ総督のポンティオ・ピラトの判決で十字架につけられて死に、3日目に復活して生き返ったのです。その復活を記念するお祭りなので復活祭と言います。
春分の最初の満月の後の金曜日の2日後の日曜日が復活祭と決まっています。ですから毎年違った日になります。今年は大変遅くて、4月20日の日曜日です。昔は月が暦で重要な役割をしていました。その伝統です。
(2)四旬節
復活祭の前の40日は四旬節と言い、40日間イエス様の死刑を悲しんで、歌舞音曲を控えます。暴飲暴食やバカ騒ぎもしません。派手な衣装も控えます。安息日を含めませんので実際は46日くらいの期間になります。
(3)灰の水曜日
この禁慾の40日間の四旬節のための心の準備として灰の水曜日があります。今年は3月5日の水曜日でした。
信者は教会へ行って神父様から頭や額に灰をつけてもらいます。人間は土から生まれ、灰になるのです。この日は断食などをして神様やイエス様のことを思いながら過ごします。私は朝食と昼食を断食しました。
この灰の水曜日から四旬節がはじまります。
(5)謝肉祭(カーニバル)
上で説明した通り、四旬節の40日の間は肉も食べないで質素な食事をします。歌舞音曲やバカ騒ぎも出来ません。
その四旬節の始まる灰の水曜日の前日までの数日間を謝肉祭(カーニバル)を祝います。
その間は肉へ感謝しながら大いに肉食を楽しみ、大いに食べて飲んで、その後の40日間の四旬節の間に食べたくならないようにします。
肉へ感謝するから謝肉祭と言います。つでに大騒ぎもして四旬節の間は静かに過ごすようにします。仮面パーティをしたりして暴飲暴食をします。南米のリオのカーニバルもこの大規模なものなのです。
(6)謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、四旬節、復活祭の時、西洋人は何を考えているのでしょうか?
謝肉祭でバカ騒ぎや暴飲暴食をすることを多くの人は非難的に考えています。バカ騒ぎをする人も心の隅では、少しまずいと思っているかもしれません。リオのカーニバルになると、日本の報道では裸の女性の踊りだけが報道されていますが、他にもっともっと真面目な仮装や宗教的な意味を暗示させる飾り山車が繰り出します。そして観衆は、その後の40日の禁慾の事を考えながら、しかし楽しみながら観ているのです。
灰の水曜日はある意味でお釈迦様の教えに似ています。人間はもともと空なのです。この世の事に執着してはいけませんという教えに似ています。この世にはあまり価値が無いのですから、死後にイエス様と楽しく会えるように努力しよう。それが西洋人が灰の水曜日に考える事です。昔、灰の水曜日にドイツの教会へ行ったとき聞いた話です。
四旬節の40日間、ヨーロッパに居るとテレビやラジオからよく宗教音楽が流れてきます。バッハの受難曲が何度も流れてきます。大げさに言えば街中が喪に付しているような雰囲気です。とくに熱心なカトリックの信者でなくとも静かにしている人々へ気をつかいます。宗教を信じないヨーロッパ人も四旬節の間はなるべくバカ騒ぎを控えます。それが西洋人の大人の礼儀です。
復活祭ではイエス様が死刑にされたという悲しみと3日後に蘇って弟子たちの前に現れて話しかけたという嬉しさが混じった複雑な祭りなのです。
ですから復活祭のミサはイエスの逮捕と、ピラトの裁判、十字架への道行きと悲しい場面を再現します。しかし最後には復活の喜びを高らかに歌って終わります。
この日、宗教を信じない西洋人も復活祭の意味は知っていますので、いろいろな事を考えます。
嫌々ながら死刑の判決をくだしたピラトへの同情、死刑にしろと叫ぶユダヤ人への憎しみ、死んだイエス様の衣服を十字架の下で分けてるローマ軍の兵士の気持ち、そして生きかえって墓場を空にしたイエスの事、それを発見したマグダラのマリアの驚き、などなど西洋人はいろいろな事を考えます。そして亡くなった自分の祖父母や両親から聞いたあれこれの話を思い出すのです。考えることは宗教的というより民族伝承的な事と言えます。
丁度、日本人がお正月や雛祭りや五月の端午の節句や春秋のお彼岸のときいろいろな事を考えるように、昔、祖父母や両親から聞いた話を思い出すのです。
文学では人間の気持ちを描写する部分が重要です。ですからこそ復活祭、謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、四旬節が出て来るのです。
西洋の文学を楽しむ時、このようなキリスト教にまつわる行事の背景にある人々の心の揺れ動きを考えるともっと興味深くなると思います。翻訳した文章では上に書いたような気持ちの動きまで説明しないのが通例ですから。
どちらにしてもキリスト教の西洋人も仏教の東洋人も同じくらい罪深い人間なのです。ただ考える内容が少しだけ違っているのですね。上と下の写真はカトリック小金井教会の灰の水曜日の様子です。主任司祭のディン神父様が信者の頭に灰を少しかけています。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)