この春場所もあと4日で千秋楽です。家内が毎日、テレビで観ながら私に解説をしてくれるので私もかなり相撲が好きになりました。
そこでこの場所を見ると、全勝しているモンゴルの両横綱の強さが冴えています。大関鶴竜も1敗を保っています。
期待の大関稀勢の里は5日目に新鋭遠藤に銀星を呈上し、昨日も日馬富士に完敗してしまいました。大相撲の国際化は良いのですが、そろそろ日本人の横綱を見たいものです。関脇豪栄道に望みを託したいのですが。
下は読売新聞のネット版のニュースです。まずご覧くいださい。
豪栄道を押し出しで下す全勝の白鵬(昨日の勝負)http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20140319-OHT1T00116.htm より
大相撲春場所11日目(19日・大阪市ボディメーカーコロシアム) 両横綱が難敵を退け、11戦全勝とした。白鵬は関脇・豪栄道を押し出し、日馬富士は5連敗中だった大関・稀勢の里をはたき込んだ。豪栄道、稀勢の里は3敗目を喫し、優勝争いから大きく後退した。
綱とりの大関・鶴竜は関脇・栃煌山をはたき込み10勝目。大関・琴奨菊は嘉風を押し出して白星を先行させた。不振の関脇・琴欧洲は左肩痛で休場した。
十両は11連勝の豊真将が単独トップとなった。
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それにしても日本人の横綱がいなくなってからも11年間も過ぎました。若乃花、貴乃花の両横綱が最後で、それ以来モンゴル横綱が続いています。
2013年九州場所でのモンゴル力士は幕内8名、十両6名です。
下の資料は2005年と古いものですがご参考までに載せます。
(http://blogs.yahoo.co.jp/urasawa78/8554872.htmlより。)
朝青龍(高砂) 横綱 S55.9.27 24歳
白鵬 (宮城野)
関脇 S60.3.11 20歳
旭鷲山(大島) 前頭 S48.3.8
32歳
旭天鵬(大島)
前頭 S49.9.13 30歳
朝赤龍(高砂) 前頭 S56.8.7
24歳
安馬
(安治川) 前頭 S59.4.14 21歳
時天空(時津風)
前頭 S54.9.10 25歳
鶴龍 (井筒)
幕下 S60.8.10 20歳
武蔵龍(武蔵川)
幕下 S57.1.31 23歳
保志桜(八角) 幕下 S59.1.6
21歳
龍皇(宮城野)
幕下 S58.3.11 22歳
大翔地(芝田山) 幕下 S59.11.24
20歳
猛虎浪(立浪) 幕下 S59.4.5 21歳
大天霄(高島) 幕下 S59.7.31 21歳
白馬 (陸奥)
幕下 S58.5.5 22歳
星風 (尾車) 幕下 S58.12.15
21歳
不動山(高島) 幕下 S58.9.9
21歳
大想源(式秀) 幕下 S59.10.14 20歳
大勇地(芝田山) 幕下 S58.3.30 22歳
光龍 (花篭)
幕下 S59.2.4 21歳
保志光(八角)
幕下 S59.7.25 21歳
玉鷲(片男波) 幕下 S59.11.16
20歳
城錦 (境川) 幕下 S58.9.7 21歳
前乃雄(高田川) 三段目 S59.4.28 21歳
大河 (式秀)
三段目 S55.7.21 25歳
大毅(朝日山) 三段目 S57.6.13 23歳
荒鷲 (荒磯) 三段目 S61.8.21 18歳
旭天山(大島)
三段目 S48.8.4 32歳
大鷹浪(立浪) 三段目 S58.8.9 22歳
徳瀬川(桐山) 三段目 S58.8.6 22歳
若虎 (放駒)
三段目 S61.4.5 19歳
安虎(安治川) 三段目 S58.11.17 21歳
鏡桜 (鏡山) 三段目 S63.2.9 17歳
出羽輝(出羽海)
序二段 S60.5.23 20歳
青狼 (錣山) 番付外 S63.8.18 16歳
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モンゴル力士を見ていると日本人と見分けがつきません。日本人の赤ん坊にのお尻に蒙古斑という青あざが出ますが、人種的に同じなようです。北海道がユーラシア大陸と陸続きだった時代に多量に移動して来たのです。
ところで現在のモンゴルという国はどのような国なのでしょうか。
簡単に言えば複数政党の存在する議会制民主国家なのです。1990年まではソ連圏で共産党独裁の国だったのです。
そしてモンゴル人の70%以上が日本に親しみを感じているそうです。
このように相撲のおかげで親日国が出来たのです。文化交流によって友好国が出来た数少ない実例です。
春場所もいよいよおうずめです。全勝の白鵬と日馬富士の勝負が一番の山になるでしょう。
下に付けた参考資料に関連情報を示します。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)
=====モンゴルに関する参考資料============
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AB%E5%9B%BD より。
対日感情:
以前は反日感情も見られたが、相撲による交流が盛んになった今日では国民感情としても日本とは友好的関係が維持され日本より多額のODAが供与されており、日本の中古車も人気である。日本との外交関係は1972年2月24日に樹立された。2004年11月に在モンゴル日本国大使館が実施した世論調査では、「日本に親しみを感じる」と答えた回答が7割を超えたほか、「最も親しくすべき国」として第1位になるなど、現在のモンゴル国はきわめて良好な対日感情を有する国となっている。また、兵庫県但東町(現豊岡市但東町)との交流が長く、町内には、日本でも数少ないモンゴルの博物館「日本・モンゴル民族博物館があり、交流が盛んである。2010年4月1日より、日本国籍者はモンゴル入国に際し、滞在日数が30日以内の場合はビザが免除されることになった。
朝青龍、白鵬、日馬富士の直近の横綱3名に加え、現大関の鶴竜、高齢での幕内初優勝を達成した旭天鵬など多くの大相撲力士を輩出し、歴代外国人力士の最多輩出国となっている。相撲以外のスポーツではプロボクサーのラクバ・シンが日本で畑山隆則を降しモンゴル初の世界チャンピオンに輝き、その後日本のジムを拠点としていた時期もあった。
自衛隊との交流も進展しており、防衛大学校への留学生派遣や防衛省主催の各種セミナーへの参加を続けているほか、2004年には防衛大学校校長がモンゴルを公式訪問している。
政治体制:
社会主義時代はモンゴル人民革命党の「指導的役割」が憲法で規定される一党独裁体制であり、議会制度もソビエトの国家大会議を最高機関としてきたが、1990年の民主化後に自由選挙による複数政党制を導入し、1992年の新憲法公布後はともに直接選挙で選出される一院制の国家大会議と大統領が並立する二元主義的議院内閣制(半大統領制)を採用した。国家大会議はその後4年ごとに総選挙を行ってきたが、そのたびに政権が交代するという経緯をたどっている。なお大統領は「国民の統合の象徴」とされ、国家大会議の可決した法案の拒否権や首相指名権などの実質的な政治権能を持つが、国家大会議に議席を持つ政党の被指名者しか立候補できず、また選挙のみによって直ちに就任するのではなく、国家大会議が選挙で多数を確保した候補者を法律で認定する手続を経て就任する制約もあるため、より長い歴史を持つ国家大会議との関係は微妙である。・・・・以下省略・・・・・・