曳舟川通りを自転車で走っていたら、「鮭を隅田川に放流します」とかいうビラが、町会の掲示板に貼ってあった。立ち止まって見ると、「イクラ」(稚魚?)を隅田川に放流するから、集まって下さい!との内容。
隅田川がきれいになって、鮭も棲めるような清流(鮭が上って来られるような)なったことをアピールしたいのか、それとも、きれいになってほしい、との願望なのか。
多摩川でもやって、確か何匹か帰ってきたとか、来ないとか。隅田川でのこうした取り組みは、今年はじめてではない。気がつかなかっただけなのかもしれない。 成果があったのかもしれないし、ないのかもしれない。ただ、年中行事のようにやっているとは思わない。
が、なんか、地元の人間の自己満足にすぎないのではないか。だいたい、鮭がどこまで遡上する、と考えてやっているのだろうか。隅田川をどんどん北上して、鮭(親鮭)はどこまで産卵に行くのだろうか。上流地域の河川の状況なども、きちんと把握してやっている催しなのだろうか。
他の魚は(鯉でも、なんでも、もう隅田川には棲んでいて、かつての汚いイメージは払拭されたのだろうか、隅田川は。)
放流されても、戻って来ることもできず、おそらくは死滅してしまうであろう鮭の稚魚を思うと、まさに自己満足ではないか。
それなら、「いくら丼」にでもして、人間の腹の中におさめる方が、よほど気がきいていると思えるのだが。
もし、こういう催しを、区の主催でやっているとしたら、もっと他にやることがあるのではないですか? と思う。