おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

ホームステイ2016。今年はアメリカ・サンフランシスコから青年が。

2016-08-26 23:37:21 | 世間世界
 去年のJackに続いて今年の夏もやってきました。Phillip。4日~13日。ちょっと短い日程。実は、「JET」という事業で初来日の青年。
 「JETプログラム」とは、語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略で、外国青年を招致して地方自治体等で任用し、外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業。
 JETプログラム参加者は、「外国語指導助手(ALT)」、「国際交流員(CIR)」、「スポーツ国際交流員(SEA)」の3つの職種で来日。今回の青年は、そのうちの「外国語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)」日本人外国語担当教員の助手として外国語授業に携わり、教育教材の準備や英語研究会のような課外活動などに従事するために来日しました。(ちなみにJET参加者の90%以上がALTのようです)。
 2年間、多摩地域にある都立高校で仕事に携わるということで、住まいが決まるまでの間の滞在。
 「UCLA」出身。国際関係を学んでいたそうで、将来は政治家志望(といことくらいは英語で話されても、理解できた)とすると、未来の上院議員、大統領? 将来は大物に? 
 友人がすでに同じ事業で来日し、都立高校で従事しているらしく、予備知識は豊富。
 が、日本語はほとんどダメ。挨拶程度。こちらは英語はほとんどダメ。挨拶程度(それも、くらい)。かみさんにいたっては・・・、都立高校の教師である二人の子供たちも「私はJapaneseteacherだから英語は話さない」とかで・・・。何とか頼りになるのは、もう一人の息子、といっても度胸とはったりだけで・・・。
 新宿西口・NSビルの研修会場に迎えに行って、家に連れてくる、そこまでも大変! 

 「Nice to meet you.」もしどろもどろ。分かってもらえたかどうか、握手でお茶を濁す。

はったり息子についてきてもらったが、会ってすぐに「じゃァまた後で! (このくらいの英語は話したのかどうかも定かではない)」。あとは二人きりで。
 新宿駅から山手線に乗って日暮里経由で帰宅。会話も「From」「Next」「Right」「Left」「Change」「For NaritaAirPort」「SkyTree」「MyHome」・・・。明るい声でかみさんが「ようこそいらっしゃい」。

 翌日から朝食と夕食の世話はかみさんが。事前アンケートでは「魚はダメ、肉は大好き、胃腸が弱い、スポーツ大好き、ムエタイ(タイ式ボクシング? )が趣味だ」とのこと。何代か前にイタリアからアメリカに渡ったということでイタリア人のような名前。さすが移民の血筋。こうして海外へ出るのも苦にならな感じ。初めての日本! でも。

 毎日ビフテキというわけにはいかないからね。地元では日本料理屋さんがけっこうはやっているらしく、日本食には慣れているようすで、一安心。

 来日した4日から東京は猛暑、猛暑。気候が温暖なサンフランシスコからでは大変! なはず。

 家に来たとたん、「Beer!」と「キリン一番搾り」500㎖を出し、ついでに枝豆を出したら、大喜び。何はなくても「乾杯! 」てなわけ。「エダマメ」は向こうでもけっこう食べたことがあるようで、「EDAMAME」と大喜び。

 枝豆とビールで乾杯! ビールは「アサヒスパードライ」もあるようで・・・。もともと生水(水道水)は飲まない(飲めない)習慣の国、こうしたアルコールや清涼飲料水が当たり前のようです。

 初日もあっという間に二人で3本空けて、さらに追加で買いに行く始末。

 その日からは毎日、夜はBeer、Beer、Sake、Edamame、Edamame、・・・。会話もめちゃくちゃながら通じるのが不思議です。

 つまみに「タコ」を出したら、わさびもOK、醤油もOK。「タコは悪魔の魚 Devil Fish? 」「NO!Fishではありません」けっこう美味しそうに食べる。これで、枝豆とタコでますますビールが進む。という次第。

 翌日の晩は「Bon dance」(ではなくて「Bon festival dance」が正しい言い方らしいですが)に。「ソーラン節」かなんかを踊っていました。そして、夜店でかき氷を。

 というわけで、珍英語問答も繰り広げながらの会話。所々、憎たらしいほど、「R」と「L]の発音の違いをことさら強調する青年ではありました。

 家にやってきた2Japaneseteachersは、スマホを頼りに適当に(英)会話を楽しんでいます。こちらも近所の人と会っても「Ok」とか「thank you」とか変な受け答えに。アクセントも何となくおかしくなって、・・・。

 ある晩、はったり息子はバッティングセンターに誘っていき、力強い振りにビックリしたほど。土曜にはスカイツリーや上野、浅草にも連れて行ったりかなり協力的。あのとんこつラーメン「一蘭」にも連れて行ったそうです。
 しばらくして「明日、野球の試合があるから行こう」と車で「二子玉」まで。結果は3回コールドのダブルスコア(どころか20点以上―本人の名誉のために詳しい失点は言いません―)で大負け! それを気にしないところが別の意味で大物! 「どうだった? 」と聞かれてアメリカ青年は首をすくめて、・・・。

 ある晩、肉を腹一杯食べさせようと「焼肉屋」に連れて行きました。「Korean barbecued beef 」と大喜び。

 この青年。実はパンが嫌いなようす。食パンを出しても耳の部分はしっかり残し、バターロールは中身を器用に食べてちょっとかじるだけ。その代わり、ご飯は大好物な感じ。器用に箸を使って食べています。孫たちの箸の使い方よりも上手! ナイフとフォークを出しても箸の方を使う、という「変な」アメリカ人でした。

 味噌汁も大丈夫。豆腐もOK。「オクラ」も。ただ納豆はにおいをかいだだけで「No thank you」でした。

 最後の晩はお寿司にピザに炊き込みご飯にと用意しましたが、ピザにはあまり手をつけず、もっぱらお寿司とご飯を食べていました。
 インターネットで「想い出のサンフランシスコ(I Left My Heart in San Francisco)」の歌と映像を見せたら、ちょっとホームシックになったようです。

 でも、故郷とUCLAは誇りにしていました。特に「Golden Gate Bridge」。

 ところで、サンフランシスコでの交通手段は、あの有名なCable Car(こちらの感覚では市電ですが)。ご自分は、もっぱらBicycleだそうです。上ったり、下ったりで面白そうで、危険そう。 

 こうしてまだまだ熱い夏のさなか、13日朝。大きな荷物を持って新天地に向かいました。

 気がつけば、今夏ほどBeerとEdamameとOctopusを買った年はありません。

 「See You Again」

 その後、新居も決まり、高校にも行き、日本での新たな生活が始まったようです。このあいだの台風も何とかしのいで(たくさんの食糧を買い込んでいたとか)、高校も熱心な生徒が多く、運動にも関わって何だか伸び伸びとやっているようです。出だしはけっこう満足している感じ。

 娘とも英語文でのやりとりをしていて、日常会話など日本語もだんだんと覚えて、ひらがなが混じった文章になってきました。

 今、あちこちの高校でこうした事業が行われているようです。娘の学校にも同じ事業によって引き続いて新たなALT外国人教師が派遣されてきたようです。
 2学期が始まって落ち着いたら、その高校にお邪魔するつもりです。

 そうそう先日は、去年やって来たJackが香港から彼女を連れて我が家に来ました、日本を旅するとかで。

 こうして我が家も次第に輪が広がっていきます。

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