ピカピカのまま、落ち葉の中に埋もれて、しっかり線路が残っています。
「荒川起点」碑付近にある「解説板」。
森林軌道の歴史(入川軌道)
こんな山奥でレールに枕木、不思議に思いませんか。重い木材を満載してガタゴト、ガタゴト、ギシギシここには昭和23年から45年の間トロッコが走っていた道。当時はここと同様の森林軌道が日本のあちこちにありましたが今ではほとんど姿を消してしまいました。
この解説板にあるように、「荒川起点」碑までの道はトロッコが走っていた道です。所々に架けてある橋も整備されていて、線路伝いにまったく不安なく歩くことができます。渓谷美を愛でるよりも、興味はこちらの方に。
この辺りですれ違ったのでしょうか?
渓谷側の軌道が崩れ、レールがなくなっているところもあります。
このように渓谷側に落ちてしまったレール。
今にも向こうからトロッコがやってくるような・・・。
下流方向。整備された鉄橋。
こんな急峻な崖沿いに線路を敷設したものです。戦前から盛んだった林業が、戦後は復興のため、山奥から木材を切り出している頃のようすが偲ばれます。
厳しい自然環境のもと、永年の風雪の経過のなかで、すでに線路が失われたところや線路幅が一様でなくなった箇所もたくさんあります。
が、これほどきちんと整備された道になっているとは思いませんでした。
そのため、「一級河川荒川起点」碑まで無事にたどり着けました。