おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

霜降(そうこう)。初時雨・芭蕉。紅葉・猿丸太夫。霜降り肉。

2021-10-23 19:00:19 | 世間世界

                    (「日本気象協会」HPより)

快晴ですが、北風が強い。西高東低の冬型。

<近畿で木枯らし1号> 近畿で木枯らし1号が吹きました。発表期間開始の目安となる二十四節気の「霜降(そうこう)」が今日で、早々に発表となりました。去年と同日で過去最も早い記録に並んでいます。〉(「ウエザーニュース」より)

関東地方もそうなるのではないでしょうか?

今日は、二十四節気のうちの「霜降」。

朝晩の冷え込みがさらに増し、北国や山里では霜が降りはじめるころ。だんだんと冬が近づいてくる。といっても、暦の進み以上に寒さが一段と。いきなり夏から冬へという感じ。秋が来ないうちに冬?

北国では霜どころか初雪の便りも。

「七十二候」でいうと、

・初侯 10月23日〜10月27日頃

霜始降(しもはじめてふる)

霜がはじめて降りる頃。

・次侯 10月28日〜11月1日頃

霎時施(こさめときどきふる)

通り雨のように雨が降りはじめる頃。雨が降ったかと思えば、すぐに青空が顔を出す。初時雨は、人々や動物たちが冬支度をはじめる合図だといわれている。

※「初時雨」というと、芭蕉の句を思い浮かべます。

初時雨 猿も小蓑を 欲しげなり(はつしぐれ さるもこみのを ほしげなり)

 元禄2年9月下旬の作。作者46歳。『猿蓑』撰集の冒頭句。
猿蓑』の其角の序には、

「只俳諧に魂の入りたらむにこそとて、我が翁行脚の頃、伊賀越えしける山中にて、猿に小蓑を着せて、俳諧の神を入れたまひければ、たちまち断腸のおもひを叫びけむ、あたに懼るべき幻術なり。これを元として此の集をつくりたて、猿蓑とは名付け申されける。」とある。
 
 また、芭蕉真蹟では、
「五百里の旅路を経て、暑かりし夏も過ぎ、悲しかりし秋も暮れて、古里に冬を迎え、山家の時雨にあへば」と前詞がある。『奥の細道』の旅を終えて帰郷の折、伊賀越えの山中に初時雨にあって詠まれたものとされている。
 
芭蕉最高傑作の一つ。

・末侯 11月2日〜11月6日頃

楓蔦黄(もみじつたきばむ)

もみじや蔦が色づいてくる頃。葉が赤色に変わることを「紅葉」と呼び、銀杏のように黄色に変わることは「黄葉」と呼びます。また、秋の山が紅葉することを「山粧う(よそおう)」という。

※「紅葉」というと、『小倉百人一首』中の「猿丸大夫」の作を。

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき

花札の絵柄。

(「七十二候の項は、「暦生活」HPより)

我が家でも、冬支度。こたつはまだですが、暖房用のカーペットに変え、冬物の服装の準備。昨日は、冬物のコートで雨の中を。

しかし、日本の四季は最近では「二季」に。夏から冬、冬から夏という具合な印象。

「秋が来ない」。人生で、「飽きが来ない」のはいいことですが。

霜降(しもふり)「肉」といえば、牛肉で脂肪が筋肉の間に細かく網の目のように入っている肉のこと。豚肉や馬肉にも用いられる。筋肉(筋繊維)の間に入った脂肪は「サシ」と呼ばれており、それが細かいほど上質とされる。

たまには高級な霜降り牛を食してみたいものです。

写真は神戸牛の霜降り。

(「Wikipedia」より)

 

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