安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マイルス・デイビス「IN PERSON AT THE BLACKHAWK, SANFRANCISCO COMPLETE」と地蔵温泉十福の湯のパンの話題

2021-04-25 19:42:13 | トランペット・トロンボーン

昨日アップした、長野県上田市真田の「地蔵温泉十福の湯」内には、カフェがあり、パンも製造しています。牛乳パンとメロンパンを買いましたが、ボリュームがあり当日は食べれないので、翌日の朝食に牛乳パンをいただきました。甘さ控えめのクリームが美味しい。ボリュームを増して発売された4枚組CD。

MILES DAVIS (マイルス・デイビス)
IN PERSON AT THE BLACKHAWK, SANFRANCISCO COMPLETE (Sony  1961年4月21日、22日録音)

   

マイルス・デイビスの1961年のサンフランシスコのジャズクラブ「ブラックホーク」における2日間のライブは、コロンビアレコードにより録音され、2枚のレコードで発売されました。その時には、12曲が収録されましたが、2003年になりSonyレコードが、ライブを演奏順に29曲全て収録した4枚組CDを発売しました。

録音されてから50年、ウィントン・ケリー(p, 1931年12月2日~71年4月12日)没後40年の節目なので、ケリーを偲び、彼の最良のプレイの一つが聴ける本作を改めて聴きました。メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。

曲は次のとおり。

(Disc One)

1  Oleo
2  No Blues
3  Bye Bye(Theme)
4  If I Were A Bell
5  Fran Dance
6  On Green Dolphin Street
7  The Theme

(Disc Two)

1  All of You
2  Neo
3  I Thought About You
4  Bye Bye Blackbird
5  Walkin'
6  Love, I've Found You

(Disc Three)

1  If I were A Bell
2  So What
3  No Blues
4  On Green Dolphin Street
5  Walkin'
6  'Round Midnight
7  Well You Needn't 
8  The Theme

(Disc Four)

1  Autumn Leaves (枯葉)
2  Neo
3  Two Bass Hit
4  Bye Bye(Theme)
5  Love, I've Found You
6  I Thought About You
7  Someday My Prince Will Come (いつか王子様が)
8  Softly as In A Morning Sunrise (朝日のようにさわやかに)

マイルス・デイビスは、既に「Kind of Blue」を作り、従来のハードバップ路線とは異なる方向性をみせていたのですが、ここでは基本的に従来の路線で演奏を行っています。1961年4月12日(土)のSet Threeを収録したDisc Fourは、Neoを除く7曲が本CDで初めて陽の目をみたものです。演奏は折り紙つきで、4枚組のどれから聴いてもよいですが、今回は「枯葉」と「いつか王子様が」が入っているDisc Fourから聴きました。「Bye Bye Blackbird」などで、マイルスのトランペットに絡むケリーのピアノが素晴らしい。

   

ジャケットの写真からマイルスの演奏風景

ジャケットの写真からメンバーの5人。左から、マイルス・デイビス(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。

なお、2枚組レコードを聴いた感想は、2010年6月9日付けで記事にしました。リンクを貼っておきます。

マイルス・デイビス  AT THE BLACKHAWK, SAN FRANCISCO - 安曇野ジャズファンの雑記帳 (goo.ne.jp)

【地蔵温泉十福の湯 森カフェべーカリーのパン】

住所:上田市真田町傍陽9097-70
電話:0268-75-3855
ホームページ:十福“食”ガイド パン | 長野県上田市真田町 日帰り温泉 地蔵温泉 十福の湯  (zippuku.net)

森カフェのパン販売コーナーです。奧で製造しています。

ショーケースに並んでいるのは、牛乳パンです。

メロンパンも美味しそうでした。

牛乳パンとメロンパンを購入。

翌朝の朝食に食べることにしました。

牛乳パンを包装紙から出したところです。

甘さ控えめのクリームがたくさん入っています。ふわふわのパン生地と相性も良くて美味しくいただきました。ボリュームもあるので、結局、メロンパンはおやつにとっておきました。


広い露天風呂が良かった「地蔵温泉 十福の湯」 (長野県上田市真田)

2021-04-24 19:35:52 | 温泉

先日、諸事情で自家用車で上田市の職場に行きました。復路は、真田松代線を通って長野市へ帰宅したのですが、途中で「地蔵温泉  十福の湯」に寄りました。

広い露天風呂にゆっくりとつかり、風呂上がりにジェラート、そして蕎麦をいただき、いい気分になりました。平日の午後遅め~夕方の時間なので、入館者も少なく、食堂は貸し切りでした。また寄ります。

大きな看板が出ています。松代方面から撮っています。

この地点は、標高975mです。玄関の向かいに標識が立っていました。

 

入口。

玄関前には十羽のフクロウの置物が置いてあります。

玄関からまっすぐ進むとお風呂です。仕事帰りのお客様も多いのか、ロッカーの中にはハンガーもあって、ズボンなどが掛けられるようになっています。お風呂の様子は、リンクを貼ったホームページなどをご覧ください。

風呂から上がってくると通路に、「湯あがりジェラート」のポスターが。

ジェラート売り場。

何種類もあるのですが、ベリーであまり甘くないものにしました。風呂上がりに美味しい。

食事処へ。

人がいません。

手前のテーブル席に座りましたが、貸し切りでした。

メニュー。こちらの食堂のメニューはたいへん豊富ですが、「もり蕎麦」にしました。

セルフサービスです。

蕎麦粉7、小麦粉3の割合の蕎麦です。冷たくて締まっていて、まずまず美味しい。更科蕎麦風です。

汁は、やや甘めです。

蕎麦湯もいただきました。

当館のホームページにあった写真をお借りしました。露天風呂が広くて清々しました。

【地蔵温泉 十福の湯】

住所:上田市真田町傍陽9097-70
電話:0268-75-3855
ホームページ:長野県上田市真田町 日帰り温泉 十福の湯 (zippuku.net)


長野駅前の蕎麦屋「戸隠」で遅い夕食。 (長野市南千歳)

2021-04-23 19:30:08 | グルメ

先日、遅い夕食を長野駅前の蕎麦屋「戸隠」でとりました。こちらのお店の前はよく通っているので、お店の存在を意識することはあまりないのですが、ビジネスや観光で長野へ来た方には目立つかもしれません。

そばの盛り方は、ボッチ盛りではなく、水を切ってあるので、所謂「戸隠蕎麦」とは異なります。けれども、腰が強く食べ応えのある蕎麦で、ミニ天丼も甘さ控えめの味付けで、美味しくいただきました。

   

外観

入口

店内。コロナ対策のためか、以前とは大分異なる席の配置です。

メニューの表紙

メニュー。「もりセット」を注文。

もりセット

黒みがかった田舎そばという感じです。やや太く、腰があり、風味が感じられました。

汁は別の容器に入れて持ってきます。薬味には「もみじおろし」もあり、入れすぎると辛いかもしれません。

ミニ天丼。天ぷらの具は、海老、ナス、大葉。

山菜と野沢菜。

蕎麦湯は最初から持ってきてくれます。透明でサラサラです。

長野らしく、八幡屋磯五郎の七味唐辛子も持ってきてくれました。

お店を出ると、すぐ長野駅です。

【手打ちそば処 戸隠】

住所:長野県長野市南千歳1丁目22−12
電話:026-223-1907
ホームページ:手打ちそば処 戸隠 (とがくし)/そば [食べログ] (tabelog.com)


シモーネ・コップマイヤー「LET'S FALL IN LOVE」と高崎ヤマダ電気LABI1内「CAFE Oasis」の話題

2021-04-22 19:36:43 | ヴォーカル(S~Z他)

先日の高崎では昼食のあと、ヤマダ電機LABI1の一階にある「CAFE Oasis」でデザートをいただきながら休憩をとりました。隣の駅ビルには、スターバックスやタリーズなどもありますが、一回りして見てみたら混んでいたので、ヤマダ電機LABI1に戻りました。静かで居心地が良く、次回も入りたいカフェです。カフェでゆっくり聴きたいCD。

SIMONE KOPMAJER (シモーネ・コップマイヤー) 
LET'S FALL IN LOVE (Venus 2008年録音)

   

オーストリア出身の女性歌手シモーネ・コップマイヤー(vo,  1981年生)は、日本のVenusレコードからもCDを出していて、一定の知名度があると思います。本作は、Venusにおける4枚目のアルバムで、カントリー系のナンバーやバラードを歌ったしっとり系のものです。

メンバーは、シモーネ・コップマイヤー(vo)(なお、本作では「Simone(シモーネ)」と表記)、ジョン・ディ・マルティーノ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)、アーロン・ヘイク(sax)、ヒューストン・パーソン(ts)。曲によりストリングカルテットが加わります。ニューヨークにおける録音です。

曲は次のとおり。

1  Tennessee Waltz (Traditional)
2  One Day I'll Fly Away (Joe Sample)
3  Let's Fall In Love (Ted Koehler, Harold Arlen)
4  Ghost In This House (Hugh Prestwood)
5  Everbody's Talkin' (Harry Nilsson)
6  I'm Glad There Is You (Paul Madeira, Jimmy Dorsey)
8  Corcovado (Antonio Carlos Jobin)
9  Moonglow (Irving Mills, Eddie De Lange, Will Hudson)
10  The Good Life (Sacha Distel)
スタンダード曲中心の選曲ですが、2はランディ・クロフォードが1980年に録音したナンバー、4はカントリーのシュナンドーというグループが1990年にヒットさせたもの、5は映画「真夜中のカーボーイ」の主題歌。

シモーネ・コップマイヤー(vo)は、グラーツ大学の音楽科でシーラ・ジョーダンやマーク・マーフィーの教えを受けたそうで、ややクールな質感のよい声で、安定した歌唱を披露しています。しっかりとメロディを歌ってくれているところは、パティ・ペイジやドリス・デイを思い浮かべます。歌にジャジーな味付けをしているのが、ヒューストン・パーソン(ts)やジョン・ディ・マルティーノ(p)らで、「Tennessee Waltz」、「Let's Fall In Love」、「The Good Life」とスローナンバーがなかなかよい。

   

【シモーネ・コップマイヤー・ホームページ】

Simone Kopmajerwww.simonekopmajer.com

更新がきちんとされ、近況がよくわかる英語によるホームページです。ウィーンを中心として、ライブの予定が組まれています。動画も観ることができます。

【ヤマダ電機 LABI1高崎1F CAFE Oasis】

一階には、山梨県が本拠のシャトレーゼが出店していて、その隣にCafe Oasisがあります。Cefe Oasisは、ヤマダ電機の直営ですが、ケーキセットのケーキは、シャトレーゼのものを別に購入します。

入口。ナポリタンなど食事も出します。

バニラアイスクリームとアイスコーヒーを注文。

凍らせたベリーが乗り、ソフトクリームの量もあって、美味しくいただきました。

座ったのは窓際のカウンターです。FREE Wi-Fiが使えます。

電源もとれるので、パソコンが使い易い。

店内の様子。振り返って撮影。

コンサートの開演時間が近づいてきたので、高崎芸術劇場を目指して歩いています。雨降りの日でしたが、傘をささなくても会場まで行けました。


近藤史恵著「スーツケースの半分は」(祥伝社文庫)を読みました。

2021-04-21 19:30:00 | 読書

近藤史恵さんの小説は、『ヴァン・ショーをあなたに』や『タルト・タタンの夢』などの「ビストロ・パ・マル」シリーズがお気に入りですが、この小説も面白そうなので、読んでみました。

   

カバー表紙

(著者について)

近藤史恵さんは、1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒。93年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年に『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞。「清掃人探偵・キリコ」シリーズ、「ときどき旅に出るカフェ」、「インフルエンス」など著書多数。

(カバー裏にある本書の紹介)

   

(感 想)

青いスーツケースと一緒に旅に出る話を中心とした9つの短編集です。前半は、30歳を目前に控えた学生時代からの友人である4人の女性が、それぞれ人生の岐路に立ち新しい道を進もうとする姿を描いています。

旅の目的地であるニューヨークや香港、パリなど街の描写も出てきますが、人との触れ合いが中心なのが、物語に奥行きを与えていました。後半では、現地に暮らす人や留学生が主人公にもなりますが、青いスーツケースとも関連していて、話の環が続きます。

9話の中で、最も印象に残ったのは、第7話の「月とざくろ」です。シュツットガルトへ留学した娘と母の物語ですが、動物の「フクロウ」の話も絡んで、ほのぼのとして温かみが感じられました。海外、国内問わず旅に出かけたくなる小説です。

(参考:目次)

第1話 ウサギ・旅に出る
第2話 三泊四日のシンデレラ
第3話 星は笑う
第4話 背伸びする街で
第5話 愛よりも少し寂しい
第6話 キッチンの椅子はふたつ
第7話 月とざくろ
第8話 だれかが恋する場所
第9話 青いスーツケース