遅いランチに長野駅ビルMIDORIにある「Cafe de Rina」へ入りました。たまに横を通るのですが、入店は初めてです。「薄き切りベーコンとナスのアラビアータ」(サラダ付き)、珈琲、マロンパフェをいただきましたが、珈琲が美味しくてびっくり。隠れたよいお店かもしれません。隠れ名盤を。
RYO FUKUI (福居良)
A LETTER FROM SLOWBOAT (Lawson HMV Entertainment 2015年録音)
福居良(p, 1948~2016年)は、札幌のジャズクラブ「Slowboat」のオーナーピアニストで、人気もありましたが、寡作だったので、16年ぶりに録音された本作品は貴重です。バリー・ハリスやソニー・クラークを髣髴とさせるタッチは、それだけでも聴きものです。
メンバーは、福居良(p)、粟谷巧(b)、竹村一哲(ds)。サイドメンの二人は、福居トリオに参加して10年目くらいの録音です。粟谷巧(1985年生)は、渡辺貞夫グループで活動し、最近では、片倉真由子(p)のリーダー作に参加、竹村一哲(1989年生)は、渡辺貞夫、峰厚介、板橋文夫らのグループで活動、リーダー作「村雨 / Murasame」(Days of Delight)を2021年にリリース。
曲目は次のとおり。
1 Sonora (Hampton Hawes)
2 Stella by Starlight (Victor Young)
3 Speak Low (Kurt Weill)
4 Nobody Knows the Trouble I've Seen (Traditional)
5 The Old Country (Nat Adderley)
6 Soultrane (Tadd Dameron)
7 Chasing The Bird (Charlie Parker)
8 Be My Love (Nicholas Brodszky)
ハンプトン・ホーズ、ナット・アダレイ、チャーリー・パーカーの作品などジャズオリジナルとスタンダードが選曲されていて、多分、このトリオがお店で演奏していたものだろうと思われます。
福居良(p)トリオがこのメンバーになって、10年目くらいの録音だけに、3人の息が合い、粟谷巧(b)や竹村一哲(ds)のプレイも目覚ましく、なかなか素晴らしいアルバム。福居良の大きな魅力である哀愁溢れるフレーズが聴かれ、スピード感も十分な演奏は、ライブで聴いてみたかったと思わせられます。「Sonora」や「The Old Country」といったメロディをたっぷり歌わせた曲、活きの良いリズムも光る「Speak Low」など、何度か訪れている「Slowboat」を想い出しながら聴きました。
ライナーノートにあるトリオの演奏写真。
安曇野市宅で聴いているところ。右に、福居良の「LIve at ビードロ」(復刻されたLP)も飾ってみました。
【Cafe de Rina(カフェ・ド・リナ)】
住所:長野県長野市南千歳1-22-6 MIDORI長野 B1F
電話:026-228-0300
ホームページ:Rina (リナ) - 長野(長野電鉄)/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)
セットのサラダ。なかなか新鮮。
薄切りベーコンとナスのアラビアータ。もちもちの生パスタでした。
ブレンドコーヒー。僕のために新たに抽出してくれましたが、濃い目で味わい深く美味しい。
マロンパフェ
アイスクリームとマロン(栗)の組み合わせに満足。