中村 恩恵さんインタビュー
「NDTは元々、国立劇場にいた16 人のダンサー達が『自分たちが踊りたい作品を、自分たちで選んで踊れるカンパニーを創ろう!』と一念発起して、恵まれた待遇を捨て、本当に貧しい、小さいところから立ち上げたカンパニーなんです。そういう『お金がなかったら裸でも踊ってやる!』みたいな反骨の気概があるんですよね。自分の権利を主張して勝ち取るけども、責任も自己責任として引き受ける。そこを見据えて主張していくことを、私もNDTですごく学びましたね。それまで私はNDTの前はモナコの王立バレエ団など、整えられた環境を享受するのが当たり前だと思っていましたから」
「カンパニーを2分割して、Aチームがツアーでお金を稼いでいる間に、Bチームが新しいプログラムを作って、交互にツアーへ行く。公演の利益で次の公演を作るという自転車操業だった。だからこそ誰にも頼らない、自分たちの踊ったお金を次の作品につなげていくんだというやり方でやってきたのです。」
殆どアメリカ合衆国建国時のピューリタンのような思想である。
それにしても、財政的独立性が、自由への重要な前提なのだということがよくわかる。
「NDTは元々、国立劇場にいた16 人のダンサー達が『自分たちが踊りたい作品を、自分たちで選んで踊れるカンパニーを創ろう!』と一念発起して、恵まれた待遇を捨て、本当に貧しい、小さいところから立ち上げたカンパニーなんです。そういう『お金がなかったら裸でも踊ってやる!』みたいな反骨の気概があるんですよね。自分の権利を主張して勝ち取るけども、責任も自己責任として引き受ける。そこを見据えて主張していくことを、私もNDTですごく学びましたね。それまで私はNDTの前はモナコの王立バレエ団など、整えられた環境を享受するのが当たり前だと思っていましたから」
「カンパニーを2分割して、Aチームがツアーでお金を稼いでいる間に、Bチームが新しいプログラムを作って、交互にツアーへ行く。公演の利益で次の公演を作るという自転車操業だった。だからこそ誰にも頼らない、自分たちの踊ったお金を次の作品につなげていくんだというやり方でやってきたのです。」
殆どアメリカ合衆国建国時のピューリタンのような思想である。
それにしても、財政的独立性が、自由への重要な前提なのだということがよくわかる。