河野太郎氏、広報本部長に“冷遇”で想起される「第二の小池百合子」の道
「この広報本部長という肩書きから、「第二次安倍晋三政権における小池百合子氏に重なって見える」と、全国紙政治部記者は話す。
「安倍さんがかつて小池さんを冷遇するために行なった人事が、広報本部長への起用でした。安倍さんは、第一次安倍政権時代に小池さんを女性初の防衛大臣に抜擢したにもかかわらず、2012年の党総裁選で小池さんが石破茂さん支持に回ったことに激怒した。総裁選後、安倍さんは党役員人事で小池さんを広報本部長に据えました。
当初、安倍さんは『自民党は変わったということを人事で示し、翌年の参院選における必勝態勢を作った』『これからの日本は、女性の力なくして活力は取り戻せない』と起用の理由を語りましたが、その後2014年9月まで2年近くも小池さんを広報本部長に据え置き、他の要職に就かせることはしなかった。裏切り者である小池さんを干し上げたわけです。
今回の件は、その時を思い起こさせる。岸田さんというより、人事に強い影響力を持つ安倍さんの意向が働いているのではないでしょうか」」
なるほど。
河野氏の処遇については、三役に就かせず、かといって無役すなわちフリーハンドにもさせないことで、「干し上げ」する狙いがあるという指摘である。
それなりに多忙な役職だと、次の総裁選に向けた活動は難しいから、これは狡猾なやり方である。
それでは、岸田政権は安泰かというと、必ずしもそうではないと思う。
国内では新型コロナ問題が依然として続いており、経済の立て直しが課題であるし、対外的にも課題が山積している。
例えば、中国メディアが岸田氏に「対外強硬派」というレッテルを貼ったようなので(中国「岸田氏は強硬姿勢」と報道 米紙「不人気の菅総理と差別化できない」 海外メディア反応)、今後は何らかの揺さぶりがあると予想される。
こうした「外からの圧力」に上手く対応出来るのかについても、注視していきたいところである。
ところで、今回の総裁選で「女性初の総理大臣」が誕生しなかったことについて、私はひそかに安堵している。
その理由は、「就活うつを吹き飛ばす」を見て頂けば分かる。
「この広報本部長という肩書きから、「第二次安倍晋三政権における小池百合子氏に重なって見える」と、全国紙政治部記者は話す。
「安倍さんがかつて小池さんを冷遇するために行なった人事が、広報本部長への起用でした。安倍さんは、第一次安倍政権時代に小池さんを女性初の防衛大臣に抜擢したにもかかわらず、2012年の党総裁選で小池さんが石破茂さん支持に回ったことに激怒した。総裁選後、安倍さんは党役員人事で小池さんを広報本部長に据えました。
当初、安倍さんは『自民党は変わったということを人事で示し、翌年の参院選における必勝態勢を作った』『これからの日本は、女性の力なくして活力は取り戻せない』と起用の理由を語りましたが、その後2014年9月まで2年近くも小池さんを広報本部長に据え置き、他の要職に就かせることはしなかった。裏切り者である小池さんを干し上げたわけです。
今回の件は、その時を思い起こさせる。岸田さんというより、人事に強い影響力を持つ安倍さんの意向が働いているのではないでしょうか」」
なるほど。
河野氏の処遇については、三役に就かせず、かといって無役すなわちフリーハンドにもさせないことで、「干し上げ」する狙いがあるという指摘である。
それなりに多忙な役職だと、次の総裁選に向けた活動は難しいから、これは狡猾なやり方である。
それでは、岸田政権は安泰かというと、必ずしもそうではないと思う。
国内では新型コロナ問題が依然として続いており、経済の立て直しが課題であるし、対外的にも課題が山積している。
例えば、中国メディアが岸田氏に「対外強硬派」というレッテルを貼ったようなので(中国「岸田氏は強硬姿勢」と報道 米紙「不人気の菅総理と差別化できない」 海外メディア反応)、今後は何らかの揺さぶりがあると予想される。
こうした「外からの圧力」に上手く対応出来るのかについても、注視していきたいところである。
ところで、今回の総裁選で「女性初の総理大臣」が誕生しなかったことについて、私はひそかに安堵している。
その理由は、「就活うつを吹き飛ばす」を見て頂けば分かる。