【舛添直言】総裁選、最大の勝者は「安倍・麻生コンビ」
「明白な論功行賞人事である。注目すべきは二階派が党4役から外されたことである。役員任期の短縮を宣言した岸田と対立した二階派も、前述のように結局は「勝ち馬に乗る」戦略で、最後は岸田側についた。しかし、「時すでに遅し」だった。その時点で「岸田勝利」の流れは出来上がっており、二階派による支持は「岸田勝利」に大きく貢献することはなかった。
こうした経緯もあり、岸田は二階の影響力を殺ぐ人事を行い、逆に、まだ政治歴も浅い細田派の福田達夫という若手の抜擢で応じたのである。」
ほぼパーフェクトな総裁選の分析である。
「ほぼ」という留保付きなのは、安倍氏が今回の人事に不満を抱いているという報道があるためである。
さて、「傍目八目」というのは囲碁の格言だが、囲碁・将棋の世界には「攻めに強いが守りは弱い」棋士が一定数存在する。
舛添氏は、まさに「傍目八目」かつ「攻めに強いが守りは弱い」政治家の一人だったような気がする(ヤフーニュースの一番上のコメントがその点を的確に指摘している)。
私見では、舛添氏の天職は政治家ではなく、政治家の「参謀」だったと思う。
だが、強すぎる自己顕示欲が、参謀役に甘んじるのではなく、「主役」(代議士、知事)の地位を求めさせてしまったのだろう。
有能な方であることは間違いないので、今後は「参謀」として活躍してもらいたいと思うし、一通り政治家業をなさったことでもあり、今なら主役でなくても満足できるのではないかと思うのである。
「明白な論功行賞人事である。注目すべきは二階派が党4役から外されたことである。役員任期の短縮を宣言した岸田と対立した二階派も、前述のように結局は「勝ち馬に乗る」戦略で、最後は岸田側についた。しかし、「時すでに遅し」だった。その時点で「岸田勝利」の流れは出来上がっており、二階派による支持は「岸田勝利」に大きく貢献することはなかった。
こうした経緯もあり、岸田は二階の影響力を殺ぐ人事を行い、逆に、まだ政治歴も浅い細田派の福田達夫という若手の抜擢で応じたのである。」
ほぼパーフェクトな総裁選の分析である。
「ほぼ」という留保付きなのは、安倍氏が今回の人事に不満を抱いているという報道があるためである。
さて、「傍目八目」というのは囲碁の格言だが、囲碁・将棋の世界には「攻めに強いが守りは弱い」棋士が一定数存在する。
舛添氏は、まさに「傍目八目」かつ「攻めに強いが守りは弱い」政治家の一人だったような気がする(ヤフーニュースの一番上のコメントがその点を的確に指摘している)。
私見では、舛添氏の天職は政治家ではなく、政治家の「参謀」だったと思う。
だが、強すぎる自己顕示欲が、参謀役に甘んじるのではなく、「主役」(代議士、知事)の地位を求めさせてしまったのだろう。
有能な方であることは間違いないので、今後は「参謀」として活躍してもらいたいと思うし、一通り政治家業をなさったことでもあり、今なら主役でなくても満足できるのではないかと思うのである。