阿部泰隆先生のホームページより
三振法務博士の「学歴逆詐称の権利」
私が心配しているのは、法科大学院卒業、新司法試験バッター三振アウトの法務博士だ。学歴にそのことを表示したのでは、ほとんどの職場で、うちは、博士など要らないといわれてしまうので、法科大学院に通い、新司法試験を受験していた空白の8年間(法科大学院3年と受験期間5年として)、フリーターをやっていたと詐称して就職し、何十年か後に、誰かのたれ込みで、「博士」であることが露見して、免職され、一家心中に追い込まれるということだ。
高学歴があだとなることもある。採用に当たって(逆)差別されることもあるし、会社内でイジメに遇うこともある。
例えば、バーディーがかつて家庭教師のアルバイトに応募したとき、採用担当者は、私が留学帰りだと知った途端に、
「うちは地元の大学生を中心に採用してますから」
とやんわりと断られたことがある。
会社に入ってからも、ある高卒の上司からは、ことあるごとに厭味を言われ、辟易したのを覚えている。その上司が入社した昔は、わが社に東大・一橋大卒などいなかったらしい(いまだに、高卒だとまず支店長になれないという人事が続いていることも背景にある)。
神戸市の調理師の例はひどい。阿部先生のおっしゃるとおり、
労働者の全人格的判断などというが、調理師として採用するのに、全人格的判断など必要なのか。真面目に努め、調理師としてしっかりやれば十分ではないか。短大に行っていたのをバイトと称したからといって、全人格的判断に誤りが生ずるというほどの大げさなものではあるまい。それがいくら間違っても、幹部事務職として採用したのではなく、調理師として採用したのであるから、労働力の組織付けに支障が生ずるはずもない。しかも、現に、調理師として長年真面目に働き、勤務成績も良かったのであるから、雇入れ後の労働力の組織付けなどの企業の秩序や運営に支障を生ずることもなかったのである。
なのである。
三振法務博士の「学歴逆詐称の権利」
私が心配しているのは、法科大学院卒業、新司法試験バッター三振アウトの法務博士だ。学歴にそのことを表示したのでは、ほとんどの職場で、うちは、博士など要らないといわれてしまうので、法科大学院に通い、新司法試験を受験していた空白の8年間(法科大学院3年と受験期間5年として)、フリーターをやっていたと詐称して就職し、何十年か後に、誰かのたれ込みで、「博士」であることが露見して、免職され、一家心中に追い込まれるということだ。
高学歴があだとなることもある。採用に当たって(逆)差別されることもあるし、会社内でイジメに遇うこともある。
例えば、バーディーがかつて家庭教師のアルバイトに応募したとき、採用担当者は、私が留学帰りだと知った途端に、
「うちは地元の大学生を中心に採用してますから」
とやんわりと断られたことがある。
会社に入ってからも、ある高卒の上司からは、ことあるごとに厭味を言われ、辟易したのを覚えている。その上司が入社した昔は、わが社に東大・一橋大卒などいなかったらしい(いまだに、高卒だとまず支店長になれないという人事が続いていることも背景にある)。
神戸市の調理師の例はひどい。阿部先生のおっしゃるとおり、
労働者の全人格的判断などというが、調理師として採用するのに、全人格的判断など必要なのか。真面目に努め、調理師としてしっかりやれば十分ではないか。短大に行っていたのをバイトと称したからといって、全人格的判断に誤りが生ずるというほどの大げさなものではあるまい。それがいくら間違っても、幹部事務職として採用したのではなく、調理師として採用したのであるから、労働力の組織付けに支障が生ずるはずもない。しかも、現に、調理師として長年真面目に働き、勤務成績も良かったのであるから、雇入れ後の労働力の組織付けなどの企業の秩序や運営に支障を生ずることもなかったのである。
なのである。