Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

共通項

2019年05月21日 07時56分51秒 | Weblog
丸山穂高氏、議員辞職重ねて否定 戦争発言「憲法逸脱せず」
池袋母子死亡事故から1か月 現場には献花
「シャブ汚染」経産省キャリア28歳容疑者が覚せい剤密輸で逮捕!

 最近のニュースを羅列したわけではなく、この3つには共通点がある。
 それは、「経産省」である。
 事件の中心人物は、いずれも経産省(旧通産省)の元キャリア又は現役のキャリアである。
 同一組織出身者による大きな不祥事が、これだけ連続して発生するということは、かなり珍しい。
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生まれ出る権利

2019年05月20日 07時45分41秒 | Weblog
In Alabama, Opposition to Abortion Runs Deep(New York Tumes)
"Just last year, residents overwhelmingly endorsed a change to the State Constitution declaring it Alabama’s policy “to recognize and support the sanctity of unborn life and the rights of unborn children, including the right to life.”"
 (ちょうど昨年、アラバマの住民は、胎児の尊厳と生まれ出る権利を含む諸権利を認識・支援することを宣言する内容への州憲法の改正を、圧倒的多数で承認した。)

 ニューヨークタイムズの記事を読んでいたら、たまたま「生まれ出る権利 the right to life」という言葉に出くわし、新鮮な感動を覚えた。
 胎児にも生まれ出る権利を認めようというのである。
 そこで、日本の人工妊娠中絶の現状を調べてみると、年間18万件 中絶の現場―「望まれない妊娠」をどうするかでは、やや古い記事だが年間18万件とされている。
 ちょっと調べたら、最近でも年間16万件くらいあるようだ。
 少子化が問題だなどとやかましく言う人たちもいるが、16万という沢山の「生まれ出る権利」が奪われているのである。
 
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時代劇の雰囲気

2019年05月19日 07時43分22秒 | Weblog
NHK大河ドラマ『いだてん』にリリー、麻生久美子、桐谷健太、萩原健一ら

 「いだてん」の視聴率の伸び悩みがニュースになっている。
 私はこれまで観たことがなかったのだが、たまたま数分ほど再放送を観たところ、強い違和感を感じたので、不振の理由が分かった。
 それは、内容うんぬんではなく、「時代劇ではないから」というものである。
 おそらく、多くの視聴者は、NHKの大河ドラマには「時代劇の雰囲気」を求めていると思う。
 なんといっても武士(侍)の登場、当時の衣装、城、馬が駆け矢が飛び交う合戦のシーンなどを楽しむ習慣がついているのではないかと思う。
 そして、こういう視聴者は、「いだてん」を観るのをやめてしまうのではないだろうか。
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バブル並み

2019年05月18日 07時06分46秒 | Weblog
大学生の就職率97.6% 高卒はバブル並み 「売り手市場」続く
今春に大学を卒業し、就職を希望した人の就職率は4月1日時点で97.6%で、過去最高だった昨年と比べると0.4ポイント減少したが、統計を始めた1997年春卒以降、2番目となる高水準を維持した。厚生労働省と文部科学省が17日、発表した。

 よいことだと思う。
 社会に出る以前にそもそも就職できない=自分の「市場価値」が低く見積もられるという体験をすることは、多くの人にとってトラウマとなるおそれがあるからである(それにしても、この「市場価値」という言葉には、なんとも非人間的な響きがある。)。
 もっとも、バブルのときは数年後に氷河期に突入したので、この先どうなるかは慎重に見極める必要があるだろう。
 不況になるたびに、大人たちが、「新卒抑制」の名のもとに、就活の場面で若い人たちの自尊心を失わせるようなことをしてきたのは全く残念なことだった。
 もう繰り返さないで欲しいものである。
 
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直後の押し戻し

2019年05月17日 07時57分49秒 | Weblog
高須院長「許してあげない」小西氏を刑事告訴の構え
 「事の発端は、高須氏の13日のツイート。丸山穂高衆院議員が北方領土問題の解決手段として「戦争」と武力に言及した問題に、「北方四島は日本領なんだから『奪回防衛実効支配』と表現すべきですね。自説は、国会で堂々と発言してください。日本は民主主義国家です。丸山議員は憲法が守ってくれます」とコメントすると、小西氏が「『戦争』発言は『武力行使の放棄』を定めた9条違反であり、平和的解決を定めた日ソ共同宣言違反である。高須氏をCMに登場させることは法令尊重、国際親善等を定めた民放連放送基準に抵触するのではないか」と異議を唱えた。

 憲法解釈については高須先生の分が悪い。
 確かに、憲法は自衛行為を否定してはいないが、問題は、自衛行為の時期と態様である。
 「憲法9条へのカタバシス」の中で、木庭先生は、占有を奪われた直後の、必要最小限の実力による「押し戻し」は「違法でない」という指摘をなさっている。
 これは、個人のレベルに置き換えればすぐに了解できる話と思われる。
 ソ連(ロシア)による占有侵奪から70年以上経過した後で、ロシアの占有を排除する行為は、決して自衛行為ではないのである。
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量の問題

2019年05月16日 08時11分11秒 | Weblog
「会議室でも覚醒剤使った」 経産省キャリアを再逮捕
 「西田容疑者は調べに対して容疑を認め、「自宅のほか、職場のトイレや会議室で覚醒剤を使った」と供述している。

 経産省の会議室で覚せい剤を使用するとは、大胆な行為である。
 問題なのは20.6グラムという量である。
 注射して使用する場合、1回の使用料はだいたい0.03グラムとされているから、何と687回分の量である。
 とすると、自己使用目的だけではなく、販売目的(まず実刑は免れない)も疑われるのである。
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猫とキツネ(5)

2019年05月15日 08時11分56秒 | Weblog
東大文系トップ 「文I」「文II」が逆転…法学部凋落の理由〈AERA〉
 「2019年度の入試で起きた異変で話題になったことがある。国内文系学部でこれまで最難関とされてきた東大の文科I類(文I)を、文科II類(文II)が合格者最低点、最高点、平均点の全てで上回ったというニュースだ。駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一さんは、「採点基準が異なるため単純比較はできない」としながら、「昔のように『何が何でも文I』ではなくなってきている」と話す。

 法学部やロースクールにはびこる「猫とキツネ」にうんざりしたのか、木庭先生は、「誰のために法は生まれた」では、中高生を相手に講義をなさっている。
 中高生のうちに感受性を高めておこうということなのだ。
 言葉を変えると、「大学に入ってからでは遅い」ということなのだろう。
 かつては、大学に入るや否や、司法試験・公務員試験予備校に通い始め、語学や一般教養の勉強はそっちのけで試験勉強に没頭し、余暇はサークル活動やゲームなどをして過ごすといういわゆる「エリート」たちが相当数いた。
 だが、1,2年くらいこういう生活を続けると、「近松物語」、「自転車泥棒」、「アンティゴネ」や「フィロクテテース」などを観たり読んだりしても、当時の社会や登場人物たちが抱える問題を発見することができなくなってしまう。
 なぜなら、「エリート」たちには、常に問題は「与えられている」からである。
 こうして、「猫とキツネ」が生まれていくのである。
 文Ⅰ人気の凋落は必然というべきか?
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不適切発言

2019年05月14日 08時14分30秒 | Weblog
<北海道>酒に酔い維新議員 島返還に戦争持ち出し元島民抗議
 「丸山議員とやりとりをした訪問団の団長で、元島民の大塚さんは「私は真っ向から反対いたしました。戦争で取るとか取らないか、そんなこと私は聞いたこともありませんしね」と話しています。丸山議員はこの発言の前に酒を飲んでいたということです。元島民らはこの発言に抗議しましたが、丸山議員は酒に酔って騒いだことについては謝罪したものの、戦争発言については「賛成か反対かを聞いただけ」だとし、「北方領土を戦争で取られたわけですから、取り返すということに対して賛成か反対か聞いたと。別にそういう話があってもいいわけじゃないですか。それに対して何をダメだとおっしゃっているのかよくわからないです」とコメントしています。

 占有原則を否定するような発言であり、発言を取り消さなかったのもよくない。
 おそらく、ロシアが平和的かつ自発的に四島を返還することはないから、日本としては、あらゆる機会をとらえて、「ソ連は武力で北方四島の占有を奪った」という主張をくどいほど続けていくのがほぼ唯一の策だろうと思う。
 
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抵抗小説

2019年05月13日 08時22分09秒 | Weblog
「世界文学を読みほどく(初版)」
 「社会と人間の幸福感には矛盾があって、たとえ平和な社会でも必ずしも人は幸福ではない。社会は人にとって幸福な場所でないということがわかっている。それを前提にして、一人の若者が育っていく途中では、その矛盾と衝突することを当然予想しなければならない。そのうえで十全なる人格が形成できるかできないか。最初からそういう課題を背負い込んだ、なかなか荷の重い文学の形式です。」(p219)

 これは、池澤夏樹氏による「教養小説」の定義である。
 なかなかよい指摘だと思う。
 それにしても、「教養小説」というのは殆ど誤訳といってよく、「人格形成小説」というのが正しいだろう。
 また、池澤先生の指摘を踏まえると、「社会からの負荷に抵抗して人格を作っていく小説」となるが、これを短縮して「抵抗小説」というのも考えられる。
 
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プレゼンテーション小説

2019年05月12日 07時40分40秒 | Weblog
 「魔の山」は長い小説で、時間のある学生くらいしか一気に読み通すことは難しいと思うが、内容的には大人が読むべきものである。
 この小説について、池澤夏樹氏は、「世界文学を読みほどく」(初版)の中で、主人公を前にした「ヨーロッパのプレゼンテーション」が行われたと指摘する(p229)。
 だが、池澤氏も指摘するとおり、(フランス語はときどき出てくるが)なぜかフランス人は登場しない。
 人文主義者であるイタリア人(セテムブリーニ)と神秘主義者であるユダヤ人(ナフタ)との間の論争を前にすると、フランス的なものは埋没してしまうと作者は考えたのだろうか?
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