パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「フォーレのレクイエム」

2007年05月04日 21時34分49秒 | Weblog
今年も欲張って聞いたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのコンサート
昨日4公演 今日3公演
圧巻はフォーレのレクイエムだった
ミシェル・コルボ指揮 ローザンヌ声楽アンサンブル シンフォニア・ヴァルソヴィア
アナ・キンタシュ(ソプラノ)ピーター・ハーヴィー(バリトン)

圧巻と言っても圧倒的な迫力というのではない
昨日5時から始まって今日の今まで結構時間が経っているのに
まだピエ・イエズのあたりの音楽が頭の中を駆け巡って
とても静かな気分でいられる

最初は編成が思ったより小さいな、
くらいしか思っていなかったのが
聞いてるうちに純度の高い音、純粋な音学に心が迫ってきた
アナ・キンタシュのソプラノは大人の女性なのに
もの凄く無垢な感じで、むしろ子供の声よりも汚れがないように思えた
そしてサンクトゥスから後半は、音楽が終わってしまうのが惜しくて
もっとずっと続いていてほしい、聞いていたいと思うのだった
そして気がつくと目から気づかぬうちに涙が滲んでいた
(感動して涙があふれるのではなく、知らず知らずに滲んでいた)

今日帰郷して自宅のパソコンでこれを記述しているのだけれど
出来る事ならもう一度聞いてみたいと切に思うのだった
そして今日の空席にあるプログラムに、
このフォーレのレクイエムがあるのを
昼に屋台で少しだけ話した人に
「これは絶対おすすめ!」とおせっかいにも言いたくてグズグズしていた

自分の葬式にはこのレクイエムかブルックナーの7番の2楽章がいいかな
等と思っていたが
今の気分は断然フォーレの方だ
今年はこの一本だけでも大満足といえそうだ!
コメント
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